年齢を重ねると気になってくる体臭ですが、もしかすると気付かないうちにスメハラの加害者になっているかもしれません。
特に加齢臭は名前の通り「加齢」にともなって臭いが強くなっていくものでもあるので、避けて通ることができないので心配ですよね。
特に加齢臭を含む体臭は自分でもなかなか気付きにくいものでもあります。
自分でも気づかないうちに周囲の人を不快にしてしまっているかもしれません。
職場の人や家族など、大切な人に不快な思いをさせないためにも「大人のエチケット」として、臭いの実態を知ることが大切なんです。
そこでこちらの記事では、加齢臭を発生させてしまう原因や効果的な対策方法について、詳しくご紹介していきます。
この記事を読むことによって…
- 加齢臭の臭いの特徴かわかる
- 臭いのセルフチェック方法がわかる
- 加齢臭の原因がわかる
- おじさん臭の対策方法がわかる
といったメリットがあるので、「もしかしたら加齢臭かも」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
加齢臭はどんな臭いがするの?おじさん臭さの特徴とは
匂いにはいろんなものがありますが、その中でも不快に感じられてしまう「加齢臭」は実際に自分から臭っていても、なかなか気付くことができないものです。
もしかしたら親しい方に言われて初めて気づく方もいるかもしれませんね。
加齢臭の臭いというのはいろいろな表現があるので、正直イメージがつかみづらいと思います。
たとえば…
- 古本のような臭い
- 湿気のこもった地下室みたいな臭い
- 古くなった油のような臭い
- ポマードのような臭い
- ろうそくのみたいな臭い
など、臭いの感じ方には個人によって差があるので、同じ人から発生する加齢臭でも、臭いの表現方法が違ってくるんですね。
ですが鼻を刺すような臭いには変わりはなく、「すっぱい」「青臭い」というような臭いの例を出してくる方が多いです。
加齢臭はどこから発生しているの
臭いの特徴についてご説明させていただきましたが、自分の身体から不快な臭いを発生させているとなると気が気じゃないですよね。
そんな加齢臭はどこから臭ってくるのかをお伝えしていきます。
家庭を持っている方だと、よく「枕が臭い!」と言われてしまいませんか?
それにはちゃんとした理由があり、加齢臭は皮脂腺が多く集まる部位から発生しているんです。
皮脂腺が多い部位には…
- 頭部
- 耳のまわり
- 首のうしろ
- 胸元
- 背中
- 脇
といった部分に集中していて、特に上半身に多くあるので、頭や耳のまわり、首などの枕に触れる機会が増えて臭ってしまうんです。
上記でご紹介した部位は他と比べても皮脂腺の数が多いので、加齢臭の原因を発生させやすくなってしまいます。
気になる加齢臭をセルフチェックする方法
誰でもそうですが、他人の香水や体臭、口臭には敏感なのに自分のことになると鈍くなってしまいがちになりますよね。
自分のニオイは常に嗅いでいる状態なので嗅覚がマヒしてしまうことでわからなくなってしまうんです。
自宅のニオイや体臭に気付かないのはそのせいなんですね。
けれど自分で加齢臭をチェックする場合、皮脂がたくさん分泌される部分の臭いを確認してみることがおすすめです。
枕に関しては頭皮やTゾーン、耳周り、首のうしろの皮脂がついて臭いがついている可能性があります。
また耳のうしろや首の後ろをティッシュペーパーでこすって、鼻に近づけてみチェックするという方法もありますよ。
加齢臭の原因ってなに?
加齢臭は大手化粧品メーカーの「資生堂」の製品の開発を手掛ける研究チームによって原因が解明されました。
20代~70代の男女のポロシャツに付着した成分を解析して、40代以降の男女がきていたものにだけ臭い成分がついていたんです。
そのニオイ成分が「ノネナール」というもので、この検証からは20代や30代の男女にはほとんどみられなかったそうです。
年齢を重ねるにつれて体臭がきつくなってしまう理由は、皮脂に含まれている脂肪が性質変化を起こすことで、強い臭いを発生させるようになります。
40代以降の男女の皮脂には、若い世代の皮脂には含まれていない「脂肪酸(9―ヘキサデセン酸)」が増えてしまうのですが、この物質が活性酸素の影響で酸化することで「過酸化脂質」がつくられノネナールを発生します。
それに加えて年齢が高くなると皮脂に含まれている「過酸化脂質」の含有量も増えるため、さらに臭いを強くしてしまうんです。
また皮膚に存在している常在菌によっても皮脂は分解されていくので、その時にもノネナールがつくられてしまうんです。
そんなノネナールを発生させてしまい、加齢臭の原因となるものをいくつかご紹介していきますので、該当するものがないかチェックしてみましょう。
加齢臭を発生させる原因その1:肉類など食べ物が偏っている
食生活が普段からお肉や脂っぽいものを中心にしてはいないでしょうか。
食事で脂質を摂りすぎてしまうことで、分解することができなかった脂質がそのまま血液中に流れ出してしまい、皮脂として分泌されてしまうため注意が必要です。
先ほどもお伝えした通り、皮脂が活性酸素によって酸化されて分解することによって、ノネナールができてしまい、加齢臭の原因となります。
特に動物性の脂質は活性酸素によって酸化されることで強い臭いを発生させるので、気を付けるようにしましょう。
加齢臭を発生させる原因その2:過度のストレス
「加齢臭とストレスって関係あるの?」と感じてしまうかもしれませんが、実は深い関わりがあるんです。
人はストレスを過度に感じることで、体内に活性酸素をたくさん作ってしまいます。
この活性酸素が体内にあることで脂肪が酸化してしまい、過酸化脂質を発生させてしまいます。
過酸化脂質が増えることによって臭いを強くしてしまうので、臭いに対して大きな影響力があるんです。
加齢臭を発生させる原因その3:運動不足
普段から体を動かす機会があまりない方も加齢臭を引き起こしてしまう原因になります。
運動不足が続くと体に蓄えられた脂肪が燃焼されにくくなってしまい、どんどん蓄積していきます。
その脂肪は時間の経過とともに酸化をはじめ、過酸化脂質をつくってしまうんです。
過酸化脂質が増えることによって、結果的にノネナールを発生させる原因を作り出してしまい、加齢臭となってしまうので注意が必要です。
加齢臭を発生させる原因その4:タバコや過度のアルコール
タバコやアルコールも加齢臭を引き起こしてしまう原因になるのはご存知ですか?
喫煙をすることによって、煙に含まれている有害物質が血液の流れを悪くするだけでなく、体内に活性酸素を大量に作ってしまいます。
何度もお伝えしていることですが、活性酸素によって過酸化脂質が作り出され、分解されるときにノネナールを発生させてしまうので、加齢臭を引き起こしてしまうんです。
またアルコールには血管を拡げる働きがあるのですが、そのせいで汗をかきやすくなります。
汗の中にも「9-ヘキサデセン酸」が含まれているので加齢臭を発生させやすくなってしまいますし、アルコール飲料には糖質が含まれています。
糖質はエネルギーとなる栄養素ですが、消費しきれない量は脂肪に変換されて蓄積していってしまうんです。
体内に脂肪が蓄積することで皮脂の分泌量も増えてしまい、結果的に加齢臭を発生させてしまうことにつながるので注意が必要です。
加齢臭を発生させる原因その5:コーヒーなどのカフェイン
以外かもしれませんが、コーヒーなどに含まれているカフェインは加齢臭を引き起こす原因となってしまうんです。
このカフェインには脂肪を酸化させる働きがあり、コーヒーにも微量ながら脂質が含まれています。
1杯飲むくらいであれば問題はないかもしれませんが、過剰に飲んでしまうと過酸化脂質を大量に作ってしまうことにつながり、ノネナールを生成しやすくなってしまいます。
またコーヒーにミルクを入れる方は注意が必要です。
コーヒーミルクというのは基本的に水と油を乳化させたものなので、脂質が多くなってしまいますし、仮に牛乳だったとしても乳脂肪が含まれているので、酸化が進んでしまうリスクがあります。
なのでコーヒーなどのカフェイン飲料の飲みすぎには注意しましょう。
女性よりも男性の方が加齢臭がきつい理由
加齢臭というと「おじさん臭」といわれるくらいなので、男性のイメージが強いですが、女性も加齢臭を発生させる可能性はあります。
ですがどうして男性の方が強くなってしまうのか…。
それは男性の方が皮脂の分泌量が多く、女性の約2倍もあるからなんです。
先ほどもお伝えした通り、加齢臭の原因になるノネナールは皮脂が酸化による分解によって発生します。
その皮脂の量が多くなればなるほどノネナールの量は多くなってしまいますよね。
その他にも仕事で同じスーツを着まわしていたり、仕事で遅く帰ったことでお風呂に入らないまま就寝してしまうなど、そういった清潔感のない生活をしていることで臭いをきつくしてしまっている可能性があります。
加齢臭はいつから発生する?
加齢臭は男性の場合だと40歳前後から発生すると言われていて、女性の場合も40歳前後に臭いが強くなる傾向があります。
男女ともに40代前後になると臭いがきつくなってしまう理由は、先ほどもお伝えしたように酸化に対して抵抗力が弱くなってしまうからです。
そのせいで「脂肪酸」と「過酸化脂質」の量が増えてしまい、結果的に加齢臭を発生させてしまうんです。
加齢臭が20代後半くらいの若い年齢からでも発生する
加齢臭の発生する年齢がわかって安心…とは言い切れなく、実は加齢臭の発生年齢が若年化してきているそうです。
男性の場合だと20代でも発生してしまうことがあり、女性でも20代半ばや30代前半くらいでも加齢臭に悩まされる人ができているんだとか。
この加齢臭の若年化については「生活習慣の乱れ」が大きく関係しているんです。
先ほどお伝えした加齢臭を引き起こす原因などが要因となってしまい、若い年齢でも臭いを発生させやすくしてしまうんですね。
加齢臭は生活習慣病とも関係があるって本当?
加齢臭は生活習慣病と大きな関係があります。
生活習慣病になりやすいと言われている「中性脂肪型肥満(メタボ)」の典型的な生活パターンをチェックしてみるとわかるのですが、普段から運動をすることがまったくなく、高カロリー、高脂質、高炭水化物の食事をよくしています。
またしょっちゅう飲み会と称してアルコールをたくさん飲んでいたり、仕事でのストレスが多い生活。
このような生活習慣を続けていることによって、内臓脂肪がどんどん溜まっていくだけでなく、血液中のコレステロール値も高くなってしまい、生活習慣病を起こしやすくなってしまいます。
ですがこの生活習慣を見てみると、加齢臭が発生しやすい生活とほとんど違わないですよね。
いわゆる不摂生な生活はメタボだけでなく、加齢臭までも引き起こしてしまうため注意が必要なんです。
メタボになってしまうような生活が続いてしまうことで、皮脂の分泌量も増えてしまい、加齢臭の原因となってしまうノネナールも多くなってしまいます。
そのため、もしお腹がぽっこりしてる方は、加齢臭だけでなく内臓脂肪にも気を付ける必要があります。
内臓脂肪がついてしまう原因については、別の記事でもご紹介しているので、そちらも併せてご覧ください。
加齢臭に効果のある予防・対策方法5選!
ここまで加齢臭を引き起こす原因についてお伝えしてきましたが、ここからは加齢臭の予防・対策に効果のある方法をご紹介していきます。
「年齢によるものだからしょうがない…」と、あきらめてしまう前に試してみてください。
またもっと詳しい予防・対策方法を知りたい方は、別の記事でもご紹介しているので、そちらも併せてご覧ください。
加齢臭の予防・対策方法はこちら
予防・対策方法その1:こまめに汗を拭く
加齢臭は皮脂だけでなく、汗にも含まれています。
そのためそのまま放置していると空気中の酸素によって酸化を起こしてしまい、ノネナールを発生させてしまいます。
また汗をかくことで雑菌を繁殖させやすくしてしまうので、余計に臭いを強くしてしまいがちです。
清潔なハンカチやタオルを使って汗を拭きとったり、除菌シートなどを使って臭いが強くならないようにしましょう。
予防・対策方法その2:しっかりと湯船に浸かって汗をかく
普段からシャワーだけでお風呂を済ませてしまう方は特に意識してみるといいかもしれません。
汗をかかない習慣が続くと、汗を分泌する汗腺の働きが低下してしまい、老廃物が溜まりやすくなってしまいます。
溜まった老廃物が汗と一緒にまとめて分泌されることで強い臭いを発生させてしまいます。
そのなかには脂肪も含まれていますし、体臭の原因となる菌の栄養もたくさん含まれているので、しっかりと湯船に浸かって汗をかくことが大切です。
汗をかくことによって毛穴が開き、毛穴の中も清潔に保つことができるので、できるだけ毎日浸かるように意識してみましょう。
予防・対策方法その3:皮脂や汗の分泌量が多い部分はしっかり洗う
お風呂で身体や頭を洗うときは、意識的に皮脂や汗の分泌量の多い部分を入念に洗うようにしましょう。
先ほどお伝えした頭部や耳まわり、首のうしろ、胸元、背中、脇といった場所を中心に丁寧に洗ってください。
皮脂量の多い部位の臭いはとても頑固なので、なかなか落ちにくい特徴があるため自分が思っている以上に入念に洗うといいですよ。
もし可能であれば、頭部や体を洗う必要はないですが、シャワーを浴びておくと効果的です。
また別の記事では頭皮の臭いに効果のあるシャンプーをご紹介しているので、そちらも併せてご覧ください。
予防・対策方法その4:薬用ボディソープや石鹸を使う
体を洗うときに、加齢臭の原因となるノネナールを分解して除去することができる、「薬用ボディソープや石鹸」を選んで使ってみるようにしましょう。
普通のボディソープや石鹸は、肌の汚れを落として清潔に保つことが目的なのに対して、薬用となっているボディソープは汚れを落とすだけでなく、加齢臭やワキガなどを含めた体臭を防ぐ効果があります。
また臭いを発生させてしまう雑菌の殺菌する働きもあるので、意識して選んでみるようにしましょう。
加齢臭などを含めた体臭対策に効果のある薬用ボディソープの選び方についてご紹介している記事があるので、そちらも併せてご覧ください。
予防・対策方法その5:生活習慣を見直してみる
加齢臭の予防・対策をするときに1番意識してもらいたいのが、この生活習慣の見直しです。
先ほどもお伝えしましたが、偏った食事や運動不足、過度のストレス、喫煙、飲酒などは加齢臭を引き起こしてしまう原因になります。
なので栄養バランスの整った食事を心がけ、脂肪の酸化を防ぐために必要な「抗酸化作用」のある食べ物を食べるように意識してみたり、休みの日に動かしてみるなど、ちょっとの努力で改善することができます。
まとめ
こちらの記事では加齢臭の原因について詳しくご紹介させていただきました。
気になるおじさん臭の原因がこれでわかったと思います。
原因を知ることができれば、どんなことに気を付ければいいのかよくわかると思うので、こちらでご紹介した原因に該当するような習慣をできるだけ避けるようにしましょう。
この記事を読んで、加齢臭を引き起こしてしまう原因もわかったはずなので、周囲の人に不快な思いをさせないためにも正しい臭いケアをしていきましょう。
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