普段あなたはシャンプーを選ぶときにどんなことを意識していますか?
髪の毛や頭皮のことを考えていいものを買おうと美容室やネットで選んで購入している方もいるのではないかと思います。
ですが、実際にシャンプーを変えてみようと思っても、何を基準に選んでいいかわからないという方も少なくありません。
それで迷った挙句、ついつい身近なところで買える市販のシャンプーを使ってしまってはいませんか?
最近では市販のシャンプーもいろいろ工夫をして…
「オーガニック、ボタニカル、ノンシリコン」といった文言が記載されているものを多く見かけます。
そうなってくると、ぶっちゃけ何をどう選んでいいかわからなくなってしまいますよね。
正直言ってしまうと、美容師の私ですら困惑したりもしました。
ですが、ある部分に注目をしてみると「やっぱりなぁ~」と感じることが多く、意外とわかってしまえば簡単に自分に合ったシャンプーを見つけることができるんですよ。
そこでこちらの記事では、美容師である経験を活かして、この記事を見に来たあなたに最適のシャンプーを選べるお手伝いをさせていただきます。
この記事を読むことによって…
- シャンプー選びのポイントがわかる
- シャンプーの特徴がわかる
- 自分に合ったシャンプーがわかって、頭皮や髪の毛の悩みが解決しやすくなる
- 悩みが解決することで自信を持てるようになる
以上のようなメリットがあるので、もしシャンプー選びに困っていて、どんなものを選んで使えばいいかわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
まずはシャンプーの種類について理解を深めていきましょう!
それでは早速シャンプーの選び方をご説明…
と、いきたいところなんですが、そのためには普段使用しているシャンプーにはどんな種類があるのかを知らなければいけません。
どんなシャンプーがあるかを知ることによって、それぞれの特徴がわかり、そのメリットやデメリットを知ることができます。
今後シャンプーを選ぶときにも必ず役に立つはずなので、ぜひ覚えていってくださいね。
シャンプーの種類その1:高級アルコール系シャンプーの特徴
この名前から見ると、なんだかすっごく高いお酒でも入ってるんじゃないかと思ってしまいますよね。
たとえば…シャンパンだとドンペリとか、モエシャン、ワインだったらロマネコンティ…。
え~…残念ながらまったく関係ありません。
実はこの高級アルコールというのは、アルコール分子に含まれている炭素の数で決まってくるのもで、その数が5つ以下であれば「低級アルコール」と呼ばれ、6つ以上で「高級アルコール」と呼ばれています。
高級アルコール系シャンプーの特徴として挙げられるのが…
- 泡立ちがいい
- 洗浄力がかなり高い
- 低価格で購入できる
- シリコーン剤が配合されている
というものがあります。高級アルコール系シャンプーは一般的に「市販」で購入できるものがほとんどで、コスパに優れています。
ですがその反面、汚れを落とす成分でもある「界面活性剤」というものが含まれているのですが、非常に洗浄力が強く、頭皮に対して刺激が強いと言われているんです。
なので、肌が弱い方や乾燥肌の方は基本的には使用しない方がいいでしょう。
使用することで頭皮にトラブルを起こしてしまう原因になってしまいます。
逆に頭皮や髪の毛が夕方になると、ベッタベタになってしまうような方に対しては、定期的にこのタイプのシャンプーがいいかもしれません。
また高級アルコールの具体的な成分名ですが…
高級アルコール系シャンプーに使われる界面活性剤
- ラウリル硫酸ナトリウム…石油由来の合成界面活性剤で、界面活性剤の中でも1番刺激が強く、分子が非常に細かいので毛穴の中から入り込んで経皮毒を起こしてしまうリスクがあると言われていて、洗浄力や脱脂力がかなり強い
- ラウレス硫酸ナトリウム…この成分はラウリル硫酸ナトリウムの分子サイズを大きくしたもので、ある程度刺激を抑え、経皮毒のリスクを小さくはしているけれど、洗浄力や脱脂力がとても強いのが特徴
- ラウレス硫酸アンモニウム…石油由来の合成界面活性剤出、洗浄力や脱脂力がとても高いのが特徴なので、肌の弱い方や乾燥肌の方が使用するとトラブルを起こしてしまう可能性がある
以上のような成分が配合されていて、以上のような成分がボトルの成分表に記載されている場合は「高級アルコール系シャンプー」だと言えます。
ポイントとしては「〇〇硫酸」とつくものは高級アルコール系シャンプーなので覚えておくと便利ですよ。
高級アルコール系シャンプーのメリットとデメリットについて
それではここからは高級アルコール系シャンプーのメリットとデメリットについてお伝えしていきますね。
まずはメリットからお伝えしていきます。
メリットについて
- 市販で帰るものなので、比較手にどこでも手に入る
- 価格が安く、高くても大体1,000円程度で購入することができる
- 泡立ちがよく、洗浄力も強いので頭皮やベタつきがひどい人に効果がある
といったメリットがあります。
1,000円くらいで購入できるので、かなり家計にも優しいシャンプーですね。
またコンビニやドラッグストアなどでも簡単に購入することができるので、シャンプーを買い忘れてしまった時に、買い足しやすいというのもありがたいです。
それでは逆にデメリットについてはどうなんでしょうか。
以下にまとめてみたのでチェックしてみましょう。
デメリットについて
- 使用している界面活性剤が安価な石油由来のものなので、肌への負担が大きい
- 洗浄力が強すぎるため、乾燥や抜け毛などの頭皮トラブルを起こすリスクがある
- シリコーン剤が含まれていることが多く、毛穴詰まりを起こす可能性がある
- 環境にも決していいものではない
以上の内容が高級アルコール系シャンプーのデメリットです。
こうやってみるとデメリットは頭皮や髪の毛にかかる負担がかなり大きいですよね。
現役の美容師さんたちがあまりおすすめしていないのは、こういった理由があるんです。
シャンプーの種類その2:石けん系シャンプーの特徴
石けんシャンプーというのはその名前の通り「石けん」をベースにしたシャンプーのことを指しています。
まあイメージとしては固形石鹸をそのまま液状にしたような感じでしょうか。
この石けんシャンプーの特徴というのは…
- 天然由来の成分で作られている
- 洗浄力が強い
- シリコーン剤が含まれていない
- 安全面に優れていて長年使われている
- アルカリ性である
といった特徴があり、頭皮や肌に対しての安全面が非常に優れたシャンプーなんです。
天然成分由来なので、生分解性が高く環境にも優しく人にも環境にもいいシャンプーと言えますね。
また洗浄力がそれなりに高いので、乾燥肌や肌の弱い方に対しては使用する場合、注意が必要になります。
逆に頭皮や髪にベタつきを感じる方には週2~3回程度までなら使うと効果的でしょう。
※あまり頻度を多くしてしまうと逆に乾燥してしまい、フケやかゆみなどの頭皮トラブルを起こしてしまうため
また石けん系シャンプーに含まれている主な成分として…
- 脂肪酸カリウム
- 脂肪酸ナトリウム
- カリ石けん素地
- ラウリン酸ナトリウム
などの洗浄成分が配合されていて、安全志向が強い方やボタニカル志向の方に愛用されているんです。
シャンプー自体に必要最低限のものしか配合していないので、添加物などが含まれてなく、とにかく優しさに満ち満ちたものだということがわかりましたね。
石けんシャンプーのメリットとデメリット
それではここからは石けんシャンプーのメリットとデメリットについてお伝えしていきますね。
先ほどと同じように、良い部分もあれば悪い部分もあるので、それぞれご説明していきます。
まずはメリットについてからですが…
メリットについて
- 肌に刺激となる成分がほとんど配合されていない
- 人にも環境にも優しい
- 価格が安いものが多い
- 毛穴の汚れをしっかりと落とすことができる
といったメリットがあり、安全面に優れていながらも頭皮や髪の毛の汚れを落とすことができるのは強みですね。
また販売価格が比較的に安いものが多いのもお財布事情がキツイ方にとってはうれしいことです。
それでは逆にデメリットについてご紹介していきますね。
デメリットについて
- 洗浄力がそれなりに強いので、毎日使用すると乾燥してしまう可能性がある
- シリコーン剤が含まれていないので、髪の毛がきしむ
- 洗い終わった後にしっかり流さないと石けんカスがフケのようになって出てくる
- 流し残しがある状態でトリートメントやリンスなどを使うとべたつく
- 使い心地やきしみなどで慣れるのに時間がかかる
以上のように、天然由来の成分を意識しているからこそ、どうしようもない部分が出てきてしまいますね。
また先ほどもお伝えしましたが、連続して使い続けてしまうことによって、肌を乾燥させてしまう可能性もあるので、どんなにベタつきが気になったとしても毎日使用するのはおすすめできません。
なのでもし使用する際は洗浄力の少し弱いシャンプーと交互に使ってみるようにしましょう。
シャンプーの種類その3:アミノ酸系シャンプーの特徴
最近特に人気になってきているシャンプーの種類で、これも名前の通り「アミノ酸」が配合されているシャンプーです。
人の肌や髪の毛はたんぱく質からできていて、それを細かく分解していくとアミノ酸になるのですが、このアミノ酸を配合した洗浄成分がアミノ酸シャンプーと呼ばれています。
その特徴というのが…
- 洗浄力がマイルドなので必要以上に皮脂を洗い落とさない
- 頭皮と同じ弱酸性だから刺激が少ない
- 洗い上がりがきしみにくく、他のタイプのシャンプーに比べてまとまりやすい
- 泡立ちがとてもよく、優しく洗うことができる
といった特徴があって、洗浄力が弱いと言われていますが、決してそんなことはなく、洗浄力がマイルドだからこそ適度に皮脂を洗い落とすことができるので、洗いすぎによる皮脂の過剰分泌を抑えることができるんです。
また、整髪料などをしっかりめにつけている方などは1回で洗いきれなくても、2回シャンプーすれば汚れをきちんと落とすことができるので、これといって支障はありません。
なのでアミノ酸系シャンプーは乾燥肌や肌の弱い方をはじめ、頭皮がベタベタしている方でも使い勝手の良いシャンプーといえるんですよ。
このアミノ酸系シャンプーの代表的な成分として…
- ココイルグルタミン酸Na
- ココイルメチルタウリンTEA
- ラウロイルメチルアラニンNa
- ラウロイルグルタミン酸Na
- N-ラウロイル-L-グルタミン酸Na
- 水添タロウグルタミン酸Na
といったように、このほかにもいろいろとあるのですが、「グルタミン酸系」「サルコシン系」「アラニン系」「タウリン系」「アスパラギン酸系」といったものが名称にあるのがアミノ酸系シャンプーの洗浄成分の特徴です。
ただ「アミノ酸系シャンプー」を謳っておきながら、配合成分に高級アルコール系の洗浄成分も配合しているシャンプーもあるので選ぶときには注意が必要です。
アミノ酸系シャンプーのメリットとデメリット
こちらでもメリットやデメリットについてお伝えしていきますね。
それぞれ良い部分や悪い部分をしっかりとチェックしてみてください。
まずはメリットからお伝えしていきます。
メリットについて
- 肌に刺激が少なく、赤ちゃんでも使うことができる
- 水に分解されやすいため、人にも環境にも優しい
- キメが細かく濃密な話で優しく洗い上げることができるので髪の毛のダメージを減らせる
- 頭皮の乾燥を防いで、様々な頭皮トラブルを予防することができる
といったメリットがあります。
頭皮や髪の毛にたいして必要以上に皮脂を洗い落とさないことで、頭皮にかゆみやフケがある場合予防することにもつながるんです。
逆にアミノ酸系シャンプーのデメリットについてですが…
デメリットについて
- その他のシャンプーに比べて価格が高い
- 製品の数が少なく、販売しているお店も少なめ
- 皮脂量が多い人や整髪料を使う人は2回洗わないといけないこともある
といったものがあり、アミノ酸系シャンプーに配合されている洗浄成分はもともと高価なものなので、価格が高くなってしまいがちです。
また多くのアミノ酸系シャンプーは美容室専売のものがほとんどなので、ドラッグストアなどではなかなか手に入りづらいというデメリットがあります。
あとは先ほども尾と伝えしたように、アミノ酸系シャンプーは洗浄力がマイルドなため、頭皮がベタついていたり、整髪料をたくさん使うような場合は1度のシャンプーで洗い落とすことができないこともあるんです。
そのため2回シャンプーをしないといけない場合も考えられます。
自分の頭皮や髪の毛にあった失敗しないシャンプーの選び方とは
シャンプーの種類についてわかったところで、ここからは自分に合ったシャンプーを選ぶための方法をご説明していきますね。
もちろん人によってシャンプーを選ぶときの基準は違うと思いますが、ここからお伝えすることを参考にして、より良い頭皮環境・髪の毛を
そのポイントというのが…
- 頭皮のトラブルや悩みに合わせて選んでみる
- 髪の毛の悩みやトラブルに合わせて選んでみる
以上の3つのポイントについて、それぞれ詳しく解説していきますね。
シャンプーの選び方その1:頭皮のトラブルや悩みに合わせて選ぶ
頭皮のトラブルや悩みといってもいろいろありますよね。
こんな頭皮のトラブルや悩みを抱えているのではないでしょうか。
もちろんこういった頭皮のトラブルは体質的なものもあるかもしれませんが、シャンプーによって起きていることもあります。
そこでそれぞれの悩みに合ったシャンプーの選び方について、詳しくご説明していきますね。
頭皮のかゆみやフケがある場合のシャンプーの選び方
頭皮にかゆみやフケが起きてしまうのは、肌と同じように頭皮が乾燥してしまい、潤いが足りなくなってしまっているからです。
そのためシャンプーを選ぶときは洗浄力がマイルドで、保湿成分が配合されているものを選ぶようにするといいですよ。
ドラッグストアなどで販売しているシャンプーの場合、一般的に洗浄力が強いものだと言われているので、必要以上に頭皮の潤いや皮脂を洗い落としてしまって、乾燥を悪化させてしまう可能性が高くなってしまうんです。
また男性の場合、女性に比べてかゆみやフケが多くなることがありますが、これは女性と比較した時に肌の健康状態を保つために必要な「女性ホルモン」の分泌量が少ないせいだと言われています。
そのためできるだけ頭皮に負担の少ないシャンプーを選んであげるようにしましょう。
頭皮のかゆみやフケの効果のある成分
具体的にかゆみやフケがある頭皮に対して、効果のある成分をご説明していきますね。
その成分というのが…
- アミノ酸系界面活性剤
- 植物性オイル
- トレハロース
- カミツレエキス
- ローズマリーエキス
といった、優しい洗浄力の洗浄成分や植物由来の成分がおすすめです。
頭皮にも刺激が少なく、潤いの与えながら洗い上げることがとても大切なので、成分表をしっかりとチェックして選ぶようにしましょう。
またこのような成分が配合されているシャンプーをご紹介している記事があるので、そちらも併せてご覧ください。
頭皮にベタつきがある場合のシャンプーの選び方
頭皮に起きるベタつきというのは皮脂の過剰分泌やシリコーン剤が配合されたシャンプーによって起きてしまうことが多く、皮脂汚れをしっかりと洗い落とそうとしてゴシゴシ洗ってしまったりすることがあります。
指で頭皮を触ったときにべたついたり、指がテカるようであれば要注意です。
ですが必要以上に洗ってしまうことで、頭皮が乾燥してしまい、その結果として頭皮を守ろうと皮脂を多く分泌してしまうことがあるので、注意しなくてはいけません。
この場合は「適度な洗浄力」のシャンプーを選ぶようにして、「シリコーン剤」が配合されていないものを選ぶようにしましょう。
頭皮のべたつきに効果のある成分
頭皮のべたつきが気になるときに効果のある成分をご説明していきますね。
その成分というのが…
- 石けん系の洗浄成分(高級アルコール系)+アミノ酸系の洗浄成分
- ダイズエキスやドクダミエキスなどの皮脂の分泌を抑制する成分
- ローズマリーエキスやアルガンオイルなどの保湿成分
といったものが配合されているものを選んであげるようにしましょう。
頭皮がベタついている方は、洗浄力の強いタイプのシャンプーだと、長い目で見たときに乾燥を起こしてしまう可能性があったり、逆に洗浄力がマイルドなシャンプーだと皮脂汚れがちゃんと洗いきれない場合があるので、その2つを組み合わせたシャンプーを選んでみるといいです。
またアミノ酸系の洗浄成分のみの場合は、先ほどもお伝えした通り2度洗いすれば問題ありません。
別の記事で頭皮のべたつきに効果のあるシャンプーをご紹介しているので、そちらも併せてご覧ください。
頭皮から鼻を刺すような臭いがする場合のシャンプーの選び方
独特のツーンとしたような頭皮の臭いは、分泌された皮脂が時間の経過と共に酸化していくことで起きる臭いです。
また過剰に分泌された皮脂を栄養に常在菌が繁殖してしまうことで起きる臭いによって起きます。
そのためこのトラブルを改善するためには、消臭効果のある成分や抗菌作用のある成分が配合されているものがいいですよ。
頭皮の臭いに効果のある成分
具体的な臭いに効果のある成分についてご紹介していきますね。
臭いに効果のある成分というのは…
- ローズマリーエキスや柿タンニンエキス、炭、イチョウ葉エキスなどの消臭成分
- ミントやバジル、グリチルリチン酸などの殺菌・抗菌成分
以上のような成分が配合されているといいですね。
主に天然由来の成分に消臭効果や菌の繁殖を防ぐ成分が含まれているので、もし枕の匂いなどを嗅いだ時に気になるようであればシャンプーも気を使ってみるようにしましょう。
また別の記事で、頭皮の臭いがきつくなってしまう原因をご紹介しているものがるので、そちらも併せてご覧ください。
抜け毛による薄毛が気になるときのシャンプーの選び方
抜け毛や薄毛は男女関係なく悩みの深い頭皮トラブルですよね。
抜け毛や薄毛は遺伝的な部分が大きくかかわってきますが、それを誘発してしまうのは生活習慣の乱れや誤った頭皮ケアによるものです。
そのため手軽にできるシャンプーでのケアはかなりおすすめです。
抜け毛や薄毛を予防・対策するためには頭皮環境を整えてあげることがとても重要で、血液の流れをよくする成分や保湿成分、抜け毛の原因となる酵素の活動を抑える成分が配合されていると効果的ですよ。
抜け毛や薄毛に効果のある成分
一刻も早くどうにかした抜け毛や薄毛…これらの悩みに効果のある成分をご紹介していきますね。
その成分というのが…
- センブリエキスや海藻エキスなどの血流改善効果のある成分
- ヒオウギエキスやビワ葉エキスなどの抜け毛を促進させる酵素の活動を抑える成分
- 頭皮に負担を与えないようにアミノ酸系の洗浄成分
以上のような成分が配合されていると効果的です。
この悩みに対しても植物由来の成分が有効的ですね。
また抜け毛が起きるような頭皮環境は、強い洗浄成分で洗ってしまうと大きな負担になってしまうことがあるので、できるだけ負担の少ないアミノ酸系シャンプーで、栄養を与えながら洗ってあげるようにしましょう。
抜け毛や薄毛の予防に効果のあるシャンプーをご紹介している記事があるので、そちらも併せてご覧ください。
シャンプーの選び方その2:髪の毛の悩みやトラブルに合わせて選ぶ
頭皮の次は髪の毛の悩みやトラブルに合わせてシャンプーを選んであげるようにしましょう。
髪の毛の悩みといっても頭皮と同じようにいろいろなものがありますが…
- くせ毛やうねり
- 硬くて太い剛毛
- ハリやコシ、ボリュームがない
- ダメージ毛による乾燥やパサつき
といったものがあるので、これらに合わせたシャンプーの選び方をご説明していきますね。
くせ毛やうねりが気になるときのシャンプーの選び方
くせ毛やうねりというのは基本的には生まれ持った体質のようなものなので、残念ながらシャンプーで100%改善することはありません。
年齢のせいで毛根が変形してしまい、急にくせ毛になってしまった場合もありますが、そのほとんどは遺伝によるものなんです。
ですがシャンプーをちょっと意識するだけでも髪の毛の状態がだいぶ変わるんですよ。
くせ毛というのは基本的に髪の毛の水分が不足しているような状態です。
そのため水分バランスをきちんと整えてあげることが大切で、潤いを与える成分や洗浄成分を意識して選んであげると効果的です。
後天的にくせ毛になった場合は、頭皮に対して保湿効果のある成分や抗酸化作用のあるものを選んであげるといいですよ。
くせ毛やうねりのある髪に効果のある成分
それでは具体的な成分のご紹介をしていきます。
くせ毛やうねった髪の毛に効果のあるシャンプーの成分は…
- カミツレエキスやホホバオイルなどの保湿力のある成分
- グリチルリチン酸をはじめとする抗酸化作用で頭皮の老化を抑える成分
- 髪の毛を乾燥させないようにするためのアミノ酸系の洗浄成分
以上のような成分が配合されていると効果的です。
先ほどもお伝えした通り、くせ毛の方は髪の毛が乾燥しているので、保湿と洗浄成分を意識しなくてはいけません。
また後天的にくせ毛になった場合は頭皮環境を整えることを優先してあげましょう。
硬くて太い剛毛が気になるときのシャンプーの選び方
このタイプの髪質の方はとにかくボリュームが出てしまいがちです。
キューティクルに枚数が多く、人によっては髪の毛の水分量と油分量のバランスが悪いことで起きてしまっています。
剛毛が気になる方のシャンプー選びは、基本的にはしっとりとした「重めの質感」のシャンプーを選んであげるようにしましょう。
またもともと硬い髪質の髪の毛が乾燥してしまうことで、さらに扱いにくい髪質になってしまうこともあるため、できるだけマイルドな洗い心地のシャンプーを選んであげると効果的ですよ。
太い・硬い剛毛タイプに効果的な成分
剛毛タイプの髪質に効果のある成分をご紹介していきます。
具体的な成分というのが…
- アルガンオイルやココナッツオイル、バオバブオイルなどの髪を柔らかくしてくれる植物由来のオイル成分
- 洗浄力が比較的マイルドで乾燥を防ぎながら洗えるアミノ酸系の洗浄成分
といった成分が配合されているようなシャンプーを選んであげるようにしましょう。
最近ではオイルインタイプのシャンプーもかなり増えてきているので、成分表などをよく見て選んでみるといいですよ。
ハリやコシ、ボリュームがない髪質のシャンプーの選び方
ペタッとした髪の毛はスタイリングをするときにも上手くきまらず苦戦してしまいますよね。
ハリやコシがなく、ペンタコになってしまうのにはいろいろと原因があるのですが、生まれ持った髪質やシャンプーに配合されている成分、頭皮環境によるものがあるんです。
それらを改善するためにも、質感の軽い植物由来の成分が多く配合されているシャンプーや頭皮環境を整える成分が配合されているものを選んであげるといいですよ。
ハリやコシ、ボリュームのない髪質にNGな成分
それでは具体的なボリュームアップの邪魔をしてしまう成分についてご説明していきますね。
先ほどまでとはちょっと成分説明の方法が違いますが、美容師目線で見たときに注視してもらいたい成分をお伝えしたほうがいいと思ったので、ご了承ください。
そのシャンプーの特徴というのが…
- 髪の毛をコーティングする「シリコーン剤」が配合されたシャンプー
- ホホバオイルやツバキオイルなどの油分が多く含まれたシャンプー
以上のようなシャンプーは髪の毛を重たくしてしまい、ボリュームが出にくくしてしまうので注意が必要です。
逆に「ノンシリコンシャンプー」を選んでみたり、「ボタニカルシャンプー」「オーガニックシャンプー」などの植物由来の成分が配合されているものを選んであげるのがいいですよ。
その他にも加齢によってハリやコシがなくなってきているのであれば、アミノ酸やアカツメクサエキスといったボリュームアップに効果のある成分が配合されているものもおすすめです。
また別の記事でシャンプー以外にもボリュームアップに効果のある方法をご紹介しているので、そちらも併せてご覧ください。
ダメージ毛による乾燥やパサつきのある髪のシャンプーの選び方
度重なるカラーリングやパーマ、髪の毛を乾かさないまま寝てしまったことで起きるダメージやパサつきですが、使用するシャンプーを変えてあげるだけでもだいぶ印象を変えることができるんです。
残念ながら完全な修復はできないけれど、ダメージの進行を遅らせることができるメリットもあるので「髪の毛を保護する成分」や「強すぎない洗浄成分」などが配合されているものを選んであげるといいですよ。
また髪の毛にも栄養補給できるような成分が配合されているものもおすすめです。
ダメージ毛による乾燥やパサつきのある髪に効果のある成分
ダメージ毛による髪の毛の乾燥やパサつきに有効な成分をご説明していきますね。
シャンプーに配合されているとうれしい成分が…
- アルガンオイルやモロッカンオイル、ホホバオイルなどの髪の毛を保護してくれる成分
- アミノ酸系のダメージを進行させない洗浄成分
- ケラチンやアミノ酸といった髪の毛に栄養宮ができる成分
といった成分が配合されているものを選んであげるといいですよ。
また髪の毛表面を整えるという意味でもシリコン配合シャンプーという選択肢もありますが、シリコン配合のアミノ酸系シャンプーというのが少ないので、それであれば代わりのコーティング成分が配合されているものを選んであげましょう。
シャンプー選びは男性と女性で違いはある?
よくお店などでは男性用と女性用でシャンプーが分けられて販売されていますが、基本的には選ぶときに違いというのはありません。
ただ男性と女性では頭皮や髪の毛に悩みに大きな違いがあります。
たとえば…
男性の場合は臭いや抜け毛といったものに悩みを抱えてしまうことが多いのですが、女性は髪の毛のダメージやボリュームなどに悩みをもつことが多いと思います。
そのため男性用はどちらかというと「スカルプシャンプー」をはじめとする頭皮ケアのシャンプーを中心に販売していますし、女性用はヘアケアタイプのシャンプーを中心に販売していることが多いんです。
なのでシャンプーを選ぶときは、頭皮や髪の毛の悩みの中でも「なにを最優先したいのか」ということを考えながら選んであげるようにしましょう。
まとめ
こちらの記事ではシャンプーの選び方を頭皮や髪の毛の悩みに合わせた方法でご紹介してきました。
頭皮や髪の毛のトラブルは放置していても改善されることはないですし、適当なシャンプーを選んでいては逆に悩みが深刻になってしまうこともあります。
また髪の毛というのは人の第一印象の7~8割を決めると言われていて、その髪の毛の土台を整えるのはシャンプーです。
どんなにカラーやパーマをして表面的に見繕っても、トラブルを起こしてしまえば印象が悪くなってしまうこともあるので、若々しくキレイな髪の毛を維持することはとても大切なんです。
なので今日からでもできるケアを始めていくとが大切なんですよ。
頭皮と髪の毛を健康的な状態に整えて、素敵な生活が送れるように美容師として応援しています。
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