普段髪の毛のケアには気をつかっていても、頭皮のケアまで行き届いてない方が多くいます。

美容師として現場に立っていた時に、さまざまなお客様の髪に携わってきましたが、ちゃんと頭皮のケアまでやっているという方はほとんどいませんでした。

そのせいで人によっては頭皮トラブルをおこしてしまっている方もいたんです。

なかでも一番多かったのが「頭皮の乾燥」です。

たかが乾燥と思う方もいるかもしれませんが、頭皮が乾燥してしまうことによってかゆみやフケ、頭皮ニキビなどといった様々なトラブルを引き起こす原因にもあるので、決して甘く見てはいけません。

もしかすると乾燥をどうにかケアしようとして、すでにいろいろと取り組んでいる方もいるかもしれませんが、場合によってはそれが頭皮の乾燥を起こしてしまっていることもあるんです。

そこでこちらの記事では美容師の経験を活かして、頭皮の乾燥をケアするための方法をご紹介していきますね。

この記事を読むことによって…

  • 乾燥した頭皮の状態がわかる
  • 頭皮の乾燥を放置するとどんなトラブルを起こすかがわかる
  • 頭皮が乾燥してしまう原因がわかる
  • 頭皮の乾燥を改善する対策方法がわかる

といったメリットがあるので、頭皮の乾燥でお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

頭皮の乾燥ってどんな状態?その特徴とは

頭皮が乾燥していると言われてもなかなかピンとこない方もいるのではないかと思います。

それはもしかすると頭皮が健康的な状態と、乾燥している状態の違いがよく分かっていないからなのかもしれませんね。

そこでまずは頭皮の健康的な状態と乾燥した状態のちがいについて解説していきます。

頭皮が健康的な場合

頭皮環境が健康的な状態であれば、基本的にはトラブルというようなものは起きることがありません。

また健康的な頭皮にはいくつか特徴があるので、その特徴を簡単にお伝えしていきますね。

その特徴というのが…

  • 頭皮から程よい皮脂が分泌されている
  • 頭皮が硬くなく、しっかりと動いている
  • 髪の毛にハリやコシがある
  • 頭皮の色が青白い

といった特徴があるのですが、この記事を読んでいるあなたの頭皮はどんな状態でしょうか。

もし一つでも該当しないものがあれば、頭皮に何かしらのトラブルを起こしていたり、今後トラブルを起こしてしまう予兆かもしれないので、注意しなくてはいけません。

健康的な頭皮環境の方はこの4つの項目をクリアしているので、チェックしてみてるようにしましょう。

頭皮が乾燥している場合はかゆみやフケ、抜け毛などのトラブルがサインになる

頭皮環境が乾燥を起こしていると、健康的な状態に比べて様々なトラブルが起きます。

代表的なもので言うと…

  • かゆみ
  • フケ
  • におい
  • 頭皮ニキビ
  • 抜け毛

といったものがあり、これらのトラブルは頭皮の乾燥が関係していることがほとんどなんです。

このようなトラブルが起きていると頭皮の健康状態がよろしくないと言われているようなものなので、放置していると頭皮環境が悪化してしまい、最悪の場合抜け毛や薄毛に発展してしまうこともあります。

乾燥した頭皮をそのまま放置するとどうなる?

先ほどもお伝えしたように頭皮が乾燥した状態なると、様々なサインを出してきます。

ですがそのサインに気付かず放置してしまうと、場合によっては大きなトラブルを起こしてしまう可能性もあるので注意しなくてはいけません。

かゆみやフケ、頭皮ニキビなどの症状が悪化してしまい、たまに起きる程度だったトラブルが、継続的に起こるようになってしまう可能性があります。

そのせいでたまに頭皮がかゆくなる程度だったものが、頭を掻きむしりたくなってしまうくらい強いかゆみに襲われたり、大きなフケの塊が落ちるようになったリと、どんどん悩みが深刻化してしまうので、早めに対処していくことが何よりも大切なんです。

頭皮が乾燥してしまう10の原因

それではここからは頭皮が乾燥してしまう原因について詳しくご紹介していきますね。

先ほどもお伝えしたように、乾燥した頭皮を放置することは大きなリスクを伴い、清潔感を欠いてしまうことにもつながるので、まずは「原因」をしっかりと理解してから対策方法をチェックしていきましょう。

原因その1:不規則な生活習慣

何気ないことですが、普段のちょっとした生活の習慣が頭皮を乾燥させてしまっていることがあります。

食事や睡眠、ストレスといった些細なことが巡りめぐって、頭皮環境を悪くしてしまうので気を付けなくてはいけません。

生活習慣といってもいろいろなものがあるので、それぞれご説明していきますね。

生活習慣による頭皮の乾燥その1:偏った食生活

特にダイエットなどをしている方に多いのですが、無理な食事制限ダイエットなどをしていると、肉類などをあまり食べなくなってしまう方が多くなります。

そうすると頭皮環境を守るために必要な皮脂を分泌することができず、紫外線やホコリなどから頭皮を守るためのバリア機能が低下してしまい、乾燥を起こしやすい状態になってしまうんです。

ダイエット自体は決して悪いことではありませんが、健康的に痩せていくためにも適度な脂質をきちんと摂ることが大切です。

またダイエットはしていなくても、普段から偏った食生活をしていて、頭皮や髪の毛に必要な栄養が不足してしまっている場合、頭皮まで栄養を届けることができなくて乾燥を起こしやすくなるので注意しなくてはいけません。

生活習慣による頭皮の乾燥その2:睡眠不足

頭皮に起きたダメージは基本的に眠っている時間帯に修復されると言われていて、普段から夜更かしをしてしまい、就寝時間が短いという方は頭皮が乾燥しやすくなってしまいます。

また人は夜眠っているときに「成長ホルモン」と呼ばれる物質が分泌されるのですが、これが頭皮のダメージを修復する大事な役割をはたしてくれるんです。

そして根不足の状態が続いてしまうと「自律神経」と呼ばれる、24時間働きっぱなしの神経が正常な働きをすることが出来なくなってしまい、皮脂量のバランスを保つことが出来なくなってしまうんです。

これは自律神経は皮脂量をコントロールしている「男性ホルモン」と「女性ホルモン」と密接な関係があるためで、自律神経が乱れると男性ホルモンや女性ホルモンの活動量が増えてしまうからなんですよ。

生活習慣による頭皮の乾燥その3:ストレス

実はストレスも頭皮を乾燥させてしまう原因のひとつなんです。

「ストレスと乾燥ってどんな関係があるの?」と疑問に思うかもしれませんが、人はストレスを過剰に感じると血管を収縮する働きがあります。

そのせいで血液の流れが悪くなってしまい、頭皮に必要な栄養を送ることができなくなってしまうんです。

栄養が不足してしまった頭皮は肌の生まれ変わりである「ターンオーバー」の周期が乱れてしまいます。

ターンオーバーは健康的な頭皮環境であれば28日程度で完全に新しい肌に生まれ変わるのですが、この周期が乱れてしまうと通常よりも時間がかかってしまったり、早くなってしまうことがあるんです。

そうするとバリア機能の低下を起こして乾燥を引き起こしてしまい、ちょっと刺激でかゆみや痛み、ヒリヒリした感覚が起きるようになってしまうので、ストレスを溜め込まないようにすることが大切です。

原因その2:紫外線によるもの

紫外線と聞くと夏のイメージが強いですが、実際は年中降り注いでいるものなので季節はあまり関係ありません。

この紫外線によって日焼けを起こしてしまうと、やけどのような痛みやヒリヒリが起きてしまい、かなりつらいですよね。

ですが紫外線にはもうひとつ注意しなくてはいけないものがあるんです。

それが「光老化」と呼ばれる現象で、紫外線には肌表面で火傷のような状態を起こす波長の短いものと、さらに奥の皮膚内部まで届く波長の長いものがあり、波長の長い紫外線は頭皮の細胞にたいして時間をかけてダメージを与えていきます。

そうすると実年齢とは関係なくどんどん老化が進み、乾燥を起こしやすい状態になってしまうんです。

しかも頭皮は普段目に見えないため、なかなか異変に気付くことができないうえ、太陽光の影響を一番受けやすい部位でもあります。

頭皮にたいして紫外線の影響力は顔と比較しても3倍から5倍くらいあると言われているので、乾燥した頭皮は自力でどうにか潤いを保とうとしても、どうにもならないことの方が多くなってしまうんです。

原因その3:加齢による水分量・油分量の低下

もともとは肌がテカりやすく、いわゆるオイリー肌(脂性肌)だったという方も、年齢を重ねていくうちに肌の状態が変化していきます。

人はおおよそ30代くらいを目安に肌の水分量や皮脂量が低下していき、乾燥しやすくなると言われていますが、これは頭皮も同じことが言えるんです。

老化の進行具合に関しては生活習慣やもともとの体質、紫外線の影響などに寄って違いがありますが、頭皮の水分量や皮脂量の変化で頭皮が乾燥してしまうのは誰にでも起きることなので、普段からのケアがとても大切になります。

また加齢によって皮脂量が低下すると、頭皮のバリア機能も低下しやすくなってしまい、そのせいで乾燥をさらに進行させてしまうこともあるので、様々なトラブルの引き金にもなりかねないものなんです。

原因その4:エアコンや空気の乾燥などによる外的要因によるもの

夏場や冬に使用するエアコンですが、乾いた空気が流れてくるので室内の空気も乾燥してしまいますよね。

頭皮は髪の毛によって保護されているとは言っても完全に防ぎきることはできないので、乾燥を引き起こしやすくなりがちなんです。

また同様に冬のような乾いた空気も頭皮を乾燥させてしまう原因になるので気を付ける必要がありますね。

特に多くの方はスキンケアをしていても、頭皮の保湿はしない方の方が多いと思うので注意しなくてはいけません。

原因その5:普段使っているシャンプーによるもの

普段使用しているシャンプーはどのようなものを使っていますか?

意外とシャンプーによる頭皮の乾燥を起こしている方が多いんですよ。

実際に美容師としてお客様の髪の毛に携わっていると、頭皮にかゆみやフケが多くみられる方に「市販のシャンプー」を使っている方がとても多かったんです。

ドラッグストアやコンビニで手軽に購入することができる市販のシャンプーには、頭皮にたいして刺激の強い成分を多く使っているものも多く、ものすごく洗浄力が強いせいで頭皮が乾燥してしまいがちになります。

これは洗いすぎによって、頭皮を守るために必要な「皮脂」を過剰に落としてしまうので、ターンオーバーの周期が乱れてしまい、外部の刺激から頭皮を守るためのバリア機能が低下してしまうんです。

そのせいで頭皮が乾燥してしまい、かゆみやフケなどのトラブルを起こしてしまうこともあるので、気を付けなくてはいけません。

シャンプーの選び方ひとつでも大きな違いがあるので意識してみるようにしましょう。

原因その7:頭皮の洗い方やシャワーのお湯の温度によるもの

シャンプーをするときに髪の毛や頭皮をシャワーで流すと思うのですが、どれくらいの温度で流しているのか意識してみたことはあるでしょうか。

実はお湯の温度も乾燥につながるひとつの原因になっていて、高い温度で流すと頭皮が乾燥しやすくなってしまうんですよ。

皮脂は名前の通り「油」なので、温度が高ければ高いほど落としやすくなくなるのですが、先ほどもお伝えしたように洗いすぎはターンオーバーの周期を乱してしまい、バリア機能を低下させて乾燥を起こしやすくしてしまいます。

また洗髪するときもゴシゴシと力強く洗ってしまったり、1日に何度もシャンプーを洗っていると乾燥を起こしやすくなってしまうんです。

意外とゴシゴシ洗ってしまう方は多いと思うので、正しい洗い方をマスターする必要があります。

原因その8:間違ったドライヤーの使い方

これも以外かもしれませんが、髪の毛の乾かし方一つでも頭皮の乾燥具合が違ってくるんです。

ドライヤーから出てくる風の温度はとても高く、長時間髪の毛に当て続けることによって気付かないうちに頭皮の潤いを奪ってしまい、ターンオーバー周期を乱してしまう可能性があります。

特に髪の毛が長くなってくると乾かすのに時間がかかってしまうので、その分頭皮に熱が当たり続けやすい状態になってしまいます。

また男性の場合、朝のスタイリングでドライヤーを使うことは珍しくありませんが、なかなかセットが決まらず時間をかけすぎてしまってはいないでしょうか。

このようなことも頭皮を乾燥させてしまう原因になるので、ちゃんとしたドライヤーの使い方をしっかりと覚えておくことが大切です。

原因その9:ヘアカラーやパーマの薬剤によるもの

おしゃれを大切にしている方は普段から定期的に美容室でカラーリングやパーマをかけている方も多く、その意識はものすごく高いと思います。

けれどそのヘアカラーやパーマで使う薬剤は髪の毛だけでなく、頭皮にもつけられてしまいますよね。

美容師の私が言うのもおかしいかもしれませんが、このような薬剤に含まれている成分には刺激性の強いものが多く、人によっては肌荒れや炎症、アレルギーのようなトラブルを起こしてしまう方がいるんです。

もちろんお店によって使う薬剤が違ったり、施術方法が変わってくるので絶対とは言えませんが、頭皮の乾燥につながることは間違いないので、アフターケアがとても大切になってきます。

原因その10:皮膚疾患などによる病気

頭皮の乾燥は皮膚疾患などの病気でも起こることがあります。

代表的なものだと…

  • 乾癬…皮膚が少し盛り上がった状態になり、赤い発疹ができてその上に鱗屑と呼ばれるフケのようなものができる
  • アトピー性皮膚炎…肌のバリア機能が弱い人に見られ、かゆみを伴う湿疹が起こる炎症
  • 皮脂欠乏症(乾皮症)…皮脂の分泌量が少なくなることで肌の水分量が低下してしまい、乾燥を起こす病気

といったものがあり、頭皮の乾燥を招く原因にもなります。

以上のような病気が考えられる場合はむやみセルフケアでどうにかしようとせず、きちんと皮膚科で診てもらうようにしましょう。

そのうえで確認を取ってからセルフケアを進めていくことが大切です。

頭皮の乾燥をケアする7つの対策方法

ここまで頭皮の乾燥を起こしてしまう原因についてお伝えしてきましたが、こちらではその対策方法をご紹介していきます。

今日からでも始められるようなものばかりなので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

対策方法その1:普段の生活習慣を見直してみる

まずは最初に生活習慣の見直しについてお伝えしていきますね。

これは今日からでもすぐに実践することができるようなものなので、ぜひ取り組んでみてもらいたい内容です。

ちなみに内容としては…

  • 食生活の改善
  • 規則正しい睡眠のとり方
  • 定期的なストレス発散

についてお伝えしていきますので、ぜひチェックしてみてください。

生活習慣の見直しその1:食生活の改善

よく肌にいい食べ物って聞いたりしますよね。

ビタミンやミネラルなど、健康的な肌を保つためには欠かせない栄養だと言われていますが、頭皮も同じように肌の一部なので、同様の効果があるんですよ。

人の身体は基本的に食べ物によって作られ、維持されているので、食事を見直してみることはとても大事なことなんです。

そこで頭皮の乾燥に効果のある食べ物や栄養をまとめたので、ぜひチェックしてみてください。

栄養名 多く含む食べ物 効果
たんぱく質 肉類、納豆などの大豆製品、牛乳、卵、魚類 肌は基本的にたんぱく質から構成されているので、ターンオーバーを正常に行なうためにも欠かせない栄養
ビタミンA レバー、うなぎ、バター、チーズ、卵、ニンジンなどの緑黄色野菜 肌の健康状態を保ち、代謝をよくすることでターンオーバーを正常な状態にしてくれる
ビタミンB1 豚肉、レバー、胚芽、豆類 肌の健康状態を維持働きがあり、ターンオーバーを正常な状態に戻す働きがある
ビタミンB2 レバー、ウナギ、乳製品、卵、葉物野菜、納豆 皮膚の健康状態をキープする効果があり、ターンオーバーの乱れを防いでくれる
ビタミンB6 かつお、マグロなどの赤身魚、レバー、バナナ、豚肉 たんぱく質から新しい皮膚を作り出す際にサポートしてくれる栄養で、頭皮環境を整えるために必要な栄養
ビタミンC アセロラ、ケール、乾燥パセリ、柑橘類、ピーマン 肌の水分保持に必要なコラーゲンをつくり、ストレスの耐性を強めてくれる
ビタミンE 植物油、ナッツ類、ごま、ウナギ、アボカド、かぼちゃ 抗酸化作用によってカラダの老化を防ぎ、血流を良くする働きで頭皮に栄養を届けやすい状態にしてくれる
亜鉛 牡蠣、卵、牛肉、ウナギ、海藻類 体内でたんぱく質の組み換えや細胞の分裂を助ける働きがあり、新しい皮膚を作り出す際に必要な栄養
以上のような栄養や食べ物をバランスの良い食事の中に取り入れて、頭皮環境を改善してみるようにしましょう。

生活習慣の見直しその2:規則正しい睡眠のとり方

人によって必要な睡眠時間には多少のばらつきはありますが、最低でも6時間~7時間の睡眠は必要だと言われています。

特に就寝中に多く分泌される「成長ホルモン」と呼ばれる物質は、頭皮環境を整えるために欠かすことができないものなので、きちんと睡眠時間を確保することが大切です。

成長ホルモンは「22時から2時」に多く分泌されると言われているので、その時間帯には眠っていることがベストです。

とは言っても仕事などが忙しく、帰りが遅かったりするとなかなかその時間に就寝することができない方もいると思います。

もしそういった場合は、「質の高い眠り」ができるように意識してみるようにしましょう。

たとえば寝る直前のスマホやPC、テレビなどの画面を見ないようにしたり、毎日同じような時間帯に就寝・起床することを心がけてみるといいですよ。

そうすると自律神経が整いやすくなり、ホルモンバランスの乱れもおさまって皮脂量のバランスが正常な状態になりやすいんです。

生活習慣の見直しその3:定期的なストレス発散

これは毎日でなくてもいいのですが、休日などをつかって定期的に気晴らしをしてあげるといいですよ。

方法はいろいろありますが、軽めの有酸素運動や自分の趣味の時間をつくって没頭するというのが個人的なおすすめ方法です。

先ほどもお伝えした通り、人はストレスを過度に感じると血管が収縮してしまい、血液の流れを悪くしてしまいます。

またストレスを感じることによって自律神経のひとつである「交感神経」の働きが強くなるのですが、これは気持ちを昂らせる働きがあるため、この働きを落ち着かせるには有酸素運動が効果的なんです。

有酸素運動には「副交感神経」と呼ばれる気分の高まりを鎮めてリラックスさせてくれる働きがあるので、自律神経のバランスが整って血液の流れを改善して頭皮に栄養を届けやすい状態にしてくれます。

対策方法その2:紫外線のケアを行なう

原因の部分でもお伝えしましたが、頭皮は紫外線の影響を一番受けやすい部位です。

そのため紫外線による光老化を防ぐためにも帽子をかぶってみたり、頭皮にも使える日焼け止めスプレーなどでケアしてみるといいですよ。

また個人的におすすめしているのが「飲む日焼け止めサプリ」です。

一般的に日焼け止めと聞くとローションタイプのものやスプレータイプのものを連想する方が多いかもしれませんが、飲んで日焼けをケアするものもあるんですよ。

外出する前にサプリメントを飲むだけでよく、丸1日効果が持つので日焼け止めを塗り直したりする必要もないので簡単にケアすることができます。

飲む日焼け止めサプリについては別の記事でもっとくわしくご紹介しているので、興味があればそちらも併せてご覧ください。

対策方法その3:頭皮マッサージで栄養を届けられるようにする

頭皮は心臓よりも高い位置にあって、毛細血管と呼ばれる髪の毛よりも細い血管が多く集まっている場所です。

そのため血液の流れが悪くなりやすい場所でもあります。

血液の流れが滞ってしまうと栄養を十分に届けることができなくなってしまうため、頭皮マッサージで血液の流れをよくしてあげるようにしましょう。

具体的な方法ですが…

  1. 親指を除いた4本の指を使って、痛くない程度に耳の上を押していきましょう
  2. 同様に耳のうしろの部分も4本の指をつかって痛くならないの力加減で押していきます
  3. そのまま指で頭皮を押し上げながら回すように動かします
  4. 指を耳の上に当て、グッと上に向かって頭皮を押し上げます
  5. 指を頭頂部付近に当てて、中心に向かって頭皮を押し寄せます
  6. 頭を包みこむようなイメージで頭皮を持ち上げます

以上のマッサージ方法をお風呂に入ったときなどにやってあげると、血液の流れが良くなって、栄養を届けやすくしてくれるのでぜひ試してもらいたいです。

またもっとわかりやすいように動画もご用意したのでチェックしてみてくださいね。

対策方法その4:シャンプーを見直してみる

頭皮の乾燥を起こしてしまう原因でシャンプーの選び方が大切ということを簡単にお伝えしましたが、もし今使っているシャンプーが「市販のもの」であれば、この機会に見直してみるといいかもしれません。

刺激や洗浄力の強いシャンプーを使い続けていると、他の対策を続けていても効果が現れない可能性もあるため、「保湿力のある優しいシャンプー」を使ってみるといいですよ。

一般的には「アミノ酸シャンプー」と呼ばれているものなのですが、アミノ酸はもともと頭皮や髪の毛と同じ「たんぱく質」なので、馴染みがよく必要以上に潤いを奪わないで洗い上げることができます。

また頭皮環境は「弱酸性」を保っているのですが、アミノ酸シャンプーも同じ弱酸性なので、乾燥によって刺激に弱くなってしまった方でも安心して使うことができるんです。

アミノ酸シャンプーについてこちらでもっと詳しくお伝えしたいのですが、長くなってしまうので詳しいことは別の記事で解説していきますね。

頭皮に優しいアミノ酸シャンプーについて、もっと詳しく知りたい方はそちらの記事も併せてチェックしてみてください。

対策方法その5:正しい洗髪方法を身につける

いつも髪の毛を洗うときに、汚れや臭いを気にしてゴシゴシ洗ってしまう方は注意が必要です。

ゴシゴシ洗うと頭皮に残しておかないといけない皮脂まで洗い落としてしまい、ターンオーバーの周期を乱して頭皮を乾燥させる原因になってしまいます。

実は洗髪をする際はそんなに強く洗う必要がなく、やさしくマッサージするような感覚でも汚れを洗い落とすことができるんです。

洗うときのポイントがいくつかあるのですが、そのポイントというのが…

  • 予洗いに時間をかける
  • 適量のシャンプー剤を手に取ってしっかりと泡立てる
  • 頭皮を傷つけないように優しくマッサージする感覚で洗う
  • 流し残しがないように入念にすすぐ

というもので、多くの方が予洗いをしっかりせず、そのままゴシゴシ洗ってしまっていす。

予洗いをしてあげることで約8割の汚れは洗い流すことができると言われているので、しっかりと行なうようにしましょう。

また具体的なシャンプー方法を知りたいという方は、こちらの記事だと長くなってしまうので、別の記事で詳しく解説していきますね。

もっと詳しくシャンプー方法を知りたい方はそちらの記事も一緒にチェックしてみてくださいね。

対策方法その6:ドライヤーを使った髪の乾かし方を意識してみる

美容師目線で見ていると、よく間違った髪の毛の乾かし方をしている方がとても多いように感じます。

いわゆるオーバードライと呼ばれる、乾かしすぎの状態の方がたくさんいるんです。

乾かしすぎるというのはそれだけ頭皮にも熱が伝わっているので、頭皮の乾燥を起こしやすい状態です。

そのためできるだけ頭皮にたいしても髪の毛にたいしても負担のない使い方を意識してみるようにしましょう。

具体的なポイントとして…

  • まず先に根元を乾かしてから毛先を乾かす
  • ドライヤーの風は一点集中させないで左右に振り続ける
  • ドライヤーとの距離は20㎝くらいの間隔をあける

以上のポイントを意識して乾かしてみるといいですよ。

また髪の毛の乾かし方について詳しいやり方を知りたいかもいるかもしれませんが、具体的な内容は別の記事で細かく解説しているので、そちらも併せてチェックしてみてください。

髪の毛を自然乾燥させるのはいいの?

「ドライヤーの熱で頭皮が乾燥してしまうのであれば、自然乾燥させればいいんじゃない?」

そう感じてしまう方もいるかもしれませんが、これは絶対にNGなんです。

髪の毛を自然乾燥させることによって別の頭皮トラブルを起こしてしまう可能性もあり、乾燥とは別のかゆみや炎症を引き起こす原因になります。

それに臭いもきつくなってしまいますしね。

なのできちんとドライヤーの正しい使い方をマスターして、しっかりと乾かしてあげた方がいいんです。

対策方法その7:頭皮用の保湿ローションやオイルを使ってみる

頭皮が乾燥しているのであれば、肌と同じように「保湿」してあげることが大切です。

その中でも割と手軽に始めることができるのが「保湿ローションやオイル」です。

敏感肌でもおなじみのキュレルの頭皮ローションはお風呂上りに頭皮に塗ってなじませてあげるだけなので、とても簡単に使うことができます。

それでいてしっかりと頭皮に潤いを与えることができるので、一度試してみるといいですよ。

またオイルに関しては椿オイルをおすすめします。

配合されている成分の中に「オレイン酸トリグリセリド」と呼ばれる皮脂い含まれている成分が入っているので、毛穴に詰まった汚れを浮かせたり、油分が乾燥を防いでくれるんです。

使う際は髪の毛を濡らす前に椿オイルを数滴手に取って伸ばし、頭皮にマッサージするようなイメージでまんべんなく付けていきます。

そのまま5分くらい置いたら通常通りシャンプーをしていくだけなので、とても簡単にできますよ。

保湿に化粧水を使ってみるのはアリ?

一応頭皮も同じ肌ではありますが、使っている化粧水によっては頭皮に刺激を与えてしまう成分が配合されているものもあるので、普段肌に使っているものをそのまま使うのはおすすめできません。

それであれば頭皮の保湿を目的に作られた「頭皮用の化粧水」を使ってケアしてあげた方がいいのではないかと思います。

まだあまり認知度は高くないですが、ちょっとずつ人気になってきていて、頭皮の乾燥によるかゆみやフケだけでなく、ベタつきなどにも効果が期待できるのでぜひ試してもらいたいです。

化粧水にも配合されている「ヒアルロン酸」なども含まれているので、かなりの保湿力が期待できますよ。

乾燥によって抜け毛や薄毛が起きることも!育毛剤で正しいケアを!

育毛剤と聞くとなんだか「おじさんが使っている」という印象を持ってしまうかもしれませんが、実は育毛剤というのは髪の毛の成長をサポートするために、「頭皮環境を整える効果」があるんですよ。

具体的には…

  • 育毛の促進効果
  • 抜け毛の予防効果
  • かゆみやフケの抑制
  • 頭皮のの臭いを抑える

などの効果が期待できます。

ここで選ぶときのポイントは、できるだけ頭皮に刺激となる「添加物」が配合されていないものを選んでみるといいですよ。

また継続して使うからこそ効果が発揮されるものでもあるので、あまり負担になりすぎないものをチョイスするのもポイントです。

個人的におすすめしている育毛剤をご紹介している記事があるので、もっと詳しく知りたいという方はそちらも併せてご覧ください。

頭皮の乾燥がひどい場合はセルフケアではなく皮膚科で診てもらおう!

頭皮の乾燥があまりにもひどく、どうしようもないときは無理にセルフケアでどうにかしようとせず、まずはきちんと皮膚科で診てもらうようにしましょう。

皮膚科で診断・治療をしてもらう際は基本的に保険が適用されるので、3割負担で治していくことができます。

しかも薬局などで売っている市販の治療薬よりも安い金額で薬を処方してもらうことができるので、本当に手がなくなってしまった場合は早めに受診するようにしましょう。

まとめ

こちらの記事では頭皮の乾燥を引き起こす原因やその対策方法について詳しくお伝えさせていただきました。

記事内でもお伝えしましたが、頭皮の乾燥はそのまま放置していることによってかゆみやフケ、ニキビなどができてしまい、さらに放置すると症状が悪化してどうしようもないくらい頭をかきむしりたくなってしまうことがあります。

それが原因となって抜け毛や薄毛につながることもあるので、「あれ?」と思った時点で早めの対策をしていくことが大切です。

あとになって後悔しないためにも、今回この記事でご紹介した対策方法を参考に悩みを解消していきましょう。

もしかしたらいろいろご紹介しすぎて、「何を選べばいいかよくわからなくなった!」という方は、まずは手軽に始められる「シャンプー」を見直しているようにしましょう。

もう一度シャンプーについてみたい方は以下のリンクを押していただければ、先ほどの部分へ戻ります。

 

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