どうも!美容師ライターの設樂です。
普段髪の毛をスタイリングしたりする際にくせ毛や髪の毛のうねりに悩んでいる方って意外と多いのではないかと思います。
湿度が高くなったりするとスタイリングが崩れてしまったり、逆に乾燥した季節になるとパサついて広がりやすい…。
あなたもこんな経験があると思います。
実は私もうねるようなくせ毛の持ち主で、この記事を読んでいるあなたと同じような悩みをずっと抱えてきました。
美容師になってからもくせ毛をどうにかする方法がないかと勉強をしているうちに「ヘアケアマイスター」という資格まで取ったくらいです。
これまでは職権を私欲のために使ってきましたが、私と同じように「くせ毛で悩んでいる方は大勢いるんじゃないか…」と考えるようになり、この記事を書いています。
私がこれまで勉強してきたことや経験から、くせ毛や髪のうねりを引き起こしてしまう原因や特徴、くせ毛の種類などをお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事を読むことによって…
- くせ毛の特徴や仕組みがわかる
- 4つのくせ毛の種類について、それぞれの原因や特徴がわかる
- くせ毛の根本的な要因がわかる
- くせ毛のタイプを判断する方法がわかる
といったメリットがあるので、くせ毛の扱いに悩んでいる方は対策のヒントになると思うので、ぜひチェックしていきましょう。
そもそもくせ毛とは?その特徴や仕組みを解説
まずはくせ毛について基本的なことをお伝えしていきますね。
簡単にくせ毛といっても、実際は「髪の毛がうねっていたり縮れているだけ」と思っている方が多いと思います。
たしかに髪の毛がうねっていたりする方もいれば縮れている方もいますよね。
けれどくせ毛は表面に出ている髪の毛ではなく毛根部分にある「毛包(もうほう)」が原因でくせ毛を起こしているんです。
毛包というのは名前の通り、毛根を頭皮の中で包み込んでいる部分で、新しい髪の毛を生やす器官です。
直毛の人はこの毛包部分が真っすぐになっていて、髪の毛も直線的になるのですが、くせ毛の人はちょっと違ってきます。
くせ毛の毛根部分(毛包)は歪んでいたり、曲線を描いたような形状をしているので、表面に出てくる髪の毛もうねってしまったり縮れてしまうんです。
くせ毛と直毛の違い
画像を見てもらうとわかるのですが、くせ毛と直毛では毛根(毛包)の形状が違うことで、髪を断面で見たときに形が違ってきます。
くせ毛の方が楕円形になって生えてくることで、髪の中にあるたんぱく質が均一に構成されなくなってしまってクセを発生させてしまうんです。
髪の毛はわかりやすく説明すると「のり巻き」のようなもので、髪の表面は海苔で、その中にあるコルテックスというたんぱく質がお米、さらに髪の毛の芯となるメデュラという部分が具になるのですが、くせ毛の人は髪の毛の大半を占める「お米(コルテックス)」の部分が不均一になることでおきます。
逆に直毛の人はこのお米の部分が均一に並んでいるので、真っすぐとした髪の毛が生えてくるんです。
くせ毛は髪の毛が乾燥しやすく広がりやすい
くせ毛の人は直毛の人に比べて髪の毛が乾燥しやすく広がりやすい特徴があります。
その原因は髪の毛が楕円形になって生えてくることで、髪の毛の表面を覆っている「キューティクル」という、のり巻きでいう「海苔」の部分が剥がれやすいせいなんです。
その他にもクセがあることで髪の毛同士に隙間ができてしまうため、髪の中にある水分が抜けやすく乾燥を起こしやすくなります。
また健康的な髪の毛は約10%くらいの水分量を蓄えているのですが、MAXで約35%くらいまで水分をキープすることができるんです。
ですがくせ毛の場合、水分を70%近くまで蓄えてしまうため、くせ毛によるうねりがひどくなってしまいます。
気になるくせ毛や髪のうねりには4つの種類がある!
くせ毛とひと言でまとめてしまってはいますが、実はいろんな種類のクセがあります。
大きく分けると4種類のタイプがあって…
- 波状毛(はじょうもう)
- 捻転毛(ねんてんもう)
- 連珠毛(れんじゅもう)
- 縮毛(しゅくもう)
と呼ばれるものがあり、それぞれ全然違った特徴があるんです。
そこでここからはそれぞれのくせ毛の特徴や見分け方などを詳しくご紹介していきますね。
くせ毛の種類その1:波状毛(はじょうもう)
波状網は日本人をはじめ、アジア系の人に1番多いくせ毛のタイプです。
名前の通り、波のようなうねうねとしたクセで、ウェーブ状になっていることでパーマのように見えます。
もちろんクセの強さは個人差があるので、うねりが弱くカールくらいのクセにしかならない人もいるんです。
ちなみに一般的にくせ毛と呼ばれているのはこのタイプを指しています。
画像でチェックする波状毛の髪の特徴と見分け方
くせ毛の中でも比較的扱いが楽なくせ毛で、余談ですが私のクセもこのタイプに該当します。
特に顔回りの毛や襟足部分でよく見られるくせ毛で、クセの出方に左右で違いがあったりもするんです。
なのでスタイリングなどをすると片方にだけ毛がハネてしまったり、ちょっとバランスが悪くなってしまうこともあります。
また湿度にたいしてとても弱い髪質でもあるので、梅雨や夏場などの多湿な時期は髪の毛全体にボリュームが出やすくなってしまうことも多いんです。
見分け方も簡単で、髪の毛が大きくカールを描いていたり、ウェーブ状になっていれば間違いなく波状毛です。
くせ毛の種類その2:捻転毛(ねんてんもう)
髪の毛1本1本が扁平状態となって、ねじれているようなくせ毛を指しています。
生まれつきの先天性のものと、全身強皮症(ぜんしんきょうひしょう)や扁平苔癬(へんぺいたいせん)などの病気が原因で、毛根を包んでいる毛包の形状が変化してしまうことによって後天的に捻転毛になることもあります。
髪の毛がカールしたり波状になることがないので、パッと見は直毛に見えてくせ毛と気付きにくいクセなんです。
画像でチェックする捻転毛の特徴と見分け方
髪の毛が規則性もなくねじれていて、縄のようなクセが特徴です。
その他にも髪の毛同士で絡みやすく、ブラシやくしを通すと切れ毛を起こしやすいので、毛先が常にパサパサしているような状態でもあります。
また髪の毛の断面を見ると、楕円形なのは変わらないですが、かなり潰れた状態になっていて、潰れた髪の毛がねじれながら生えてくるんです。
判断方法としては、ねじれながら髪の毛が生えてくるせいもあって、ぱっと見はストレートでも、髪の毛の表面にあるキューティクルがストレートヘアのように面が整っていないのでツヤがまったくありません。
ちょっと判別しづらいですが、何もしていないのに髪が傷んでいるように感じるのは、髪の毛がねじれているからかもしれません。
くせ毛の種類その3:連珠毛(れんじゅもう)
イメージとしては数珠が連なっているような髪の毛で、1本の髪の中でも太さがバラバラになっていて、触ってみると表面がぼこぼこしているような感じがします。
髪質自体がとても折れてしまいやすく、それでいて切れ毛も起きやすいので扱いがとても難しいくせ毛として美容師の中では有名です。
日本人ではなかなか見かけることはありませんが、詳しい原因ははっきりとわかっておらず、先天性による疾患や髪の毛を構成するケラチンというたんぱく質が突然変異することで起きるのではないかといわれています。
また連珠毛は遺伝する可能性があるということはわかっています。
画像でチェックする連珠毛の特徴と見分け方
先ほどもお伝えしたように、連珠毛は1本の毛の中で膨らんでいる部分と細い部分が交互になっていて、数珠をつないだようなクセが特徴です。
ちなみに海外では数珠ではなく、ビーズとして例えられていて、「monilethrix hair(ビーズ状の髪の毛)」といわれているんですよ。
特に連珠毛の細くなっている部分はとても弱く、すぐに折れてしまったり切れてしまうため、髪の毛の扱いがとても難しい毛質なんです。
縮毛矯正を使用と美容室に言っても薬剤を塗布するだけでも断毛してしまうことがあるので、本当に美容師泣かせの髪質といえます。
また見分け方としては、髪の毛を指で挟んで毛先に向かって滑らせたときにボコボコした触り心地がするので、簡単に見分けがつきます。
くせ毛の特徴その4:縮毛
くせ毛の中でも1番強いクセを出すのがこの縮毛です。
名前の通りとにかく細かく髪の毛が縮れていて、わかりやすく言ってしまうとアフリカとかの黒人さんに多い髪質ですね。
ちなみに縮毛は人によっては髪の毛がらせん状のクセになっていることもあります。
画像でチェックする縮毛の特徴と見分け方
縮毛の特徴はとにかく強い縮れた髪です。
基本的に波状毛のようにドライヤーの熱で伸ばそうとしても、まず間違いなく伸びることはありません。
根元部分から強いクセが出ているため、美容室で縮毛矯正をしても根元付近は薬剤の塗布ができなかったり、アイロンで伸ばすことができないのでクセが残ってしまいやすいんです。
また縮毛は日本人の割合が少ないため、本格的な縮毛の矯正を経験している美容師も少なく、対策をしていくのも大変なんです。
見分け方はとても簡単で、とても強く縮れた髪の毛やらせん状になった髪の毛なので、ぱっと見でもわかりやすいですね。
くせ毛やうねりの原因には生まれつきの先天性と後天性のものがある
ここまでくせ毛の種類やその特徴などをご紹介してきました。
自分のくせ毛がどのような特徴があるのかがこれでよくわかったと思います。
次はくせ毛やうねりを起こしてしまう原因についてお伝えしていきますね。
くせ毛を引き起こしてしまう原因には「先天性」のものと「後天性」のものがあります。
基本的には生まれつきの先天性で起きるものがほとんどですが、なかには成長過程でくせ毛になってしまう人もいるんですよ。
それぞれ原因の違いについてもお伝えしていきますので、ぜひチェックしてみてください。
原因その1:先天性のくせ毛
くせ毛の原因のひとつに先天性と呼ばれる生まれつきくせ毛として髪が伸びるものが在ります。
これは「遺伝」によるもので、これは人種であったり体質によって影響を受けます。
遺伝によるくせ毛は「優性遺伝」といわれていて、高い確率で遺伝してしまうとわかっているんです。
両親のうち、どちらか片方がくせ毛の場合で約50%、両氏ともにくせ毛の場合は80%以上がくせ毛を遺伝すると言われています。
遺伝するのは「毛根(毛包)」の形状が親から子供へ遺伝すると言われています。
また髪の毛の内部に存在しているたんぱく質(ケラチン)の構造が遺伝で決まるため、曲がった状態の構造を遺伝している場合はくせ毛になってしまうんですよ。
ちなみに私の場合は両親ともにくせ毛なので、ほぼ間違いなく遺伝によるものですね。
昔から髪の毛がうねうねしていたので間違いないでしょう。
原因その2:後天性によるもの
もともとはサラサラのストレートヘアだったのに、いつの間にか髪の毛がうねるように…。
遺伝以外にも後天的にくせ毛を引き起こしてしまう原因があり、その要因となるものはたくさんあります。
そんな要因についてご紹介していきますね。
後天性の要因その1:加齢によるもの
まず一つめにと伝えするのが年齢を重ねたことで起きるくせ毛です。
人は加齢とともに肌にたるみを起こしてしまいますが、実はたるみを起こすのは顔だけではないんです。
頭皮にもたるみというのが起き、個人差はありますが20代から40代前後くらいまでは頭皮の筋肉も頑張ってくれているのですが、40代くらいになってくると頭皮の筋肉が緩んでしまって少しずつたるむようになってきます。
そうすると髪の毛が生えている毛穴が徐々に変形していき、楕円形の形に変化してしまうんです。
なので若いころはサラサラのストレートヘアだったのに、「急にクセが出るようになったり」「毛先がまとまらない」「髪がパサパサする」といったトラブルが起きます。
思春期や成長期で起きるくせ毛
加齢で起きる髪質の変化という点で、思春期や成長期などに起きるカラダの成長もくせ毛の要因になるんです。
10歳くらいまでは頭の骨が成長段階で、まだ変化が大きく起きるので毛穴の形状や毛包も安定感がなく、そのころは髪の毛の内部成分も少ないのが特徴です。
そのため髪の毛自体が柔らかくクセがなかったりします。
ですが思春期を迎えて大人になるにつれて頭の骨も少しずつ安定するようになり、それに従って毛穴の形状や毛包も安定するようになります。
また髪の毛の内部成分もしっかりとすることによって、髪がしっかりとした硬い状態となり、クセが出やすくなるんです。
ちなみにですが、逆にクセが弱くなったリ、まったくクセのないサラサラのストレートヘアになったという方もいるので、全員がくせ毛になるというわけではありません。
後天性の要因その2:生活習慣によるもの
普段の生活習慣がそのままくせ毛を引き起こす要因になることもあるんです。
生活習慣といってもいろんなものがあるので、それぞれ細かく解説していきますね。
生活習慣によるくせ毛の要因その1:ストレスによるホルモンバランスの変化
ストレスは現代社会の中でも特に問題視されているものですよね。常に隣り合わせの状態でもあるため油断できないものでもあります。
そんなストレスは、よく「溜め込みすぎると抜け毛の原因になる」という噂を聞いたことはありませんか?
実は実際に起こりうることで、ストレスと髪の毛は深い関係があるんです。
人はストレスを過度に感じると血液の流れを悪くしてしまいます。血液の流れが悪くなることによって、食事などで摂った栄養を十分に頭皮へ送ることができなくなってしまうんです。
そのような状態が続くことで頭皮や髪の毛が栄養不足を起こしてしまい、乾燥した状態になってしまいます。
頭皮が乾燥すると顔と同じで、肌を支えるための繊維が少なくなってたるみを起こしやすくなり、結果的に毛穴の形状が悪くなってくせ毛になってしまうんです。
またストレスには自律神経のうち、交感神経の働きを活発にする効果があるのですが、この交感神経には男性ホルモンを活発にする働きがあります。
そうすると男性ホルモンの働きで「皮脂」がいつも以上に分泌されるようになり、毛穴を詰まらせて形状がいびつになることで、くせ毛を引き起こしてしまう可能性があるんです。
生活習慣によるくせ毛の要因その2:偏った食事やダイエットによる栄養っ不足
無理なダイエットをしたり、コンビニ弁当や揚げ物、外食などの偏った食生活をしてはいませんか?
ダイエットで体に必要な栄養が不足してしまい、髪の毛や頭皮に十分な栄養を届けることができなくなってしまいます。
特に体の末端にある髪の毛や爪といった部分は栄養が送られにくいとも言われているので、注意しなくてはいけません。
血管を通って送られる栄養の量が一定でないと新しく伸びてきた髪の太さも不均一になってしまい、部分的に細くなってしまったりすることがあります。
また食事はしっかり摂っていたとしても、暴飲暴食や脂っぽい食事内容ばかりではいけません。
特に野菜や魚類をあまり食べず、揚げ物や脂っぽい食事を中心にしていると皮脂の分泌量が多くなり、毛穴を詰まらせてしまう原因となります。
毛穴が詰まることによって、毛穴の形状も変化してしまい、結果的に髪の毛も変形してくせ毛になってしまいやすくなるんです。
生活習慣によるくせ毛の要因その3:睡眠不足
「寝不足とくせ毛って関係あるの?」と感じてしまうかもしれませんが、直接的な影響があるわけではなく、間接的に影響を与えてしまいます。
普段から夜更かしをしていたり、仕事が忙しいということでなかなか睡眠時間をつくることができない方は注意が必要です。
習慣的に寝不足の状態が続いてしまうと、自律神経に大きな影響を与えてしまい、そのせいでホルモンバランスが乱れてしまいます。
ホルモンバランスが乱れてしまうことによって、男性ホルモンの働きが強くなってしまい、皮脂の分泌する量が増えて毛穴を詰まらせてしまう可能性があるんです。
そのせいで毛穴の形状が変化してしまい、ほとんどクセがなかった髪の毛に強いクセが出てしまうがあるので気を付けなくてはいけません。
後天性の要因その3:毛穴の詰まり
頭皮の環境が悪くなることによって毛穴に汚れが詰まってしまうことで、くせ毛を引き起こす可能性を高めてしまいます。
先ほどから何度か出ている「毛穴の詰まり」という言葉ですが、これは食生活の乱れや睡眠不足などによる皮脂の過剰分泌以外にも起こる可能性があります。
例えば…
- 洗髪時に汚れを洗い落とすことができていない
- シャンプーやトリートメントの流し残し
- ホコリやチリなどの汚れ
- 整髪料のつけすぎ
以上のようなことも毛穴を詰まらせやすくなります。
毛穴が詰まることによって、本来は真っすぐ生えてくる髪が変形した状態になってしまい、くせ毛になってしまうことがあるんです。
また毛穴のつまりに関しては女性よりも男性の方が多いと言われています。
それは、女性に比べて男性は皮脂の分泌量が約2倍も多いと言われていて、そのせいで毛穴を詰まらせてしまうリスクも高くなってしまうんです。
後天性の要因その4:ヘアダメージなどによる髪の乾燥
先天的に髪がくせ毛の人は髪の毛の水分量が一定ではなく、バラバラになっています。
水分量が少ない部分は当然乾燥しているので、肌と同じように弾力性がなく、くせ毛特有のうねりを起こしやすい状態なんです。
この状態とまったく同じ環境をつくってしまうのが「ヘアダメージ」です。
髪の毛はダメージを受けると、髪の表面を覆っているキューティクルがどんどん開いてしまいます。
上の画像のようにキューティクルが開くことで髪の内部成分がどんどん流出してしまい、乾燥状態になってしまうんです。
髪のダメージといえば代表的なものとして「ヘアカラー」や「パーマ」があります。
ヘアカラーには髪の毛の水分量を保つための「CMC(細胞膜複合体)」にダメージを与えてしまい、パーマでは「コルテックス」と呼ばれる内部成分にダメージを与えてしまうので、結果的に乾燥を起こしてクセが出やすくなってしまいます。
- CMC(細胞膜複合体)について
-
髪の毛を構成する約5%を占める内部成分です。
水分や油分が通るための道をつくり、トリートメントなどの栄養が浸透しやすい環境をつくってくれます。
また髪の毛の中にある成分同士を決まった位置に固定する働きがあるため、不足するとキューティクルが剥がれやすくなったり、髪の毛に柔軟性がなくなります。 - コルテックスについて
-
コルテックスは髪の毛の中で約80%を占める繊維状のたんぱく質でできた層です。
たんぱく質以外にも水分やメラニン色素、脂質といったものも含まれていて、髪の方さや色に大きな影響を与えている部分です。
このコルテックスのバランスが崩れることで、くせ毛や縮れ毛を起こしてしまうため、きちんとしたケアが必要なんですよ。
ドライヤーも髪のダメージにつながることもある
お風呂上りなどに髪の毛を乾かす際、ほとんどの方がドライヤーを使うと思います。
ですが普段使うドライヤーも使い方次第では髪の毛にダメージを与えてしまうことがあります。
もちろん髪の毛を乾かすことはとても大切なんですが、間違った髪の乾かし方をしている方も多いんです。
そんな間違った髪の乾かし方を続けていると、髪の毛や頭皮が乾燥してしまい、結果的にくせ毛になるリスクを高めてしまうことにもなってしまいます。
こちらで正しいドライヤーの使い方をご紹介していきたいのですが、内容的に長くなってしまうので別の記事で解説していきますね。
もっと詳しい髪の乾かし方を知りたい方は、ぜひそちらの記事も併せてチェックしてみましょう。
後天性の要因その5:髪の毛を耳にかけたり、髪の毛を縛る
髪の毛の長い方に多い要因ですね。
特に女性の割合が多いと思いますが、髪の毛を耳にかけたり、後ろで髪の毛をまとめていると髪の毛がうねるようになったリ、くせ毛になりやすくなります。
これは跡がついているだけなので水をかけたりしてクセを取ってあげれば元の状態に戻るのですが、髪の毛を縛っている場合は注意が必要です。
いわゆる「結び癖」というものですが、髪の毛をまとめて結ぶことで毛根から強く引っ張ることになり、毛穴の形状が変形してしまうことがあるんです。
また濡れた状態で髪の毛を結んでしまうことによって、髪自体の形状が変わってしまい、くせ毛になってしまいます。
これは結ぶ力や引っ張る力が強ければ強いほど起きてしまうので、できるだけゆるめに結んでみたり、結ぶ位置を変えてみるようにしましょう。
簡単に判断!くせ毛のセルフチェック診断
くせ毛の原因について解説してきましたが、意外なものも結構あったのではないでしょうか。
私自身、髪の毛について勉強をしてきた中で、ビックリするようなことがたくさんあったので、きっとこの記事を読んでいるあなたも同じように、意外に感じるものがあったと思います。
またここからは、くせ毛のセルフチェックをしていこうと思います。
「くせ毛なんて見ればわかるじゃん!」と思うかもしれませんが、実は自分はストレートヘアだと思っていても「くせ毛だった」ということがあるんです。
どういうことかというと、一般的に日本人の90%異常が直毛だという定義があるらしいのですが、美容室で働いていた時の経験からすると、そんなにいないと感じます。
実際には70~80%の人はくせ毛があり、完全にストレートの人はほとんどいないと言っても過言ではありません。
そこでセルフチェックで「自分の髪の毛にクセがないかしっかりとチェックしよう」ということです。
くせ毛は髪の毛が乾燥しがちなので、自分が本当にストレートなのか、それともくせ毛なのかわかることでヘアケアに対する姿勢も変わってくると思います。
診断は簡単にできるものなので、ぜひ試してみてください。
- 髪の毛を1本だけ抜きましょう
- 抜いた髪の毛を指で挟んで滑らせていきます
- 髪の毛を垂らして状態をチェックします
以上のように、たった3ステップでできるのでとても簡単な方法ですよね。
診断結果については以下にまとめていきます。
診断結果その1;ストレートヘア(直毛)
ステップ2で髪の毛に引っかかりがなく、スッと滑るような感じがします。
髪の毛を垂らした際にも髪の毛の中間から毛先にうねりがほとんどない状態で、ほぼ真っすぐな場合はキレイな直毛タイプです。
頭皮や髪の毛のケアをしっかり行なって、後天的にくせ毛になってしまわないようにしましょう。
診断結果その2:波状毛
指を滑らせたとき、スルッとした感じの中に引っかかりがあり、髪の毛を垂らした際に波状になっている。
または大きなカールを描くようにうねっている場合のあなたは波状毛タイプのくせ毛です。
一般的には扱いやすいくせ毛の種類ですが、乾燥を起こしやすいのでヘアケアを怠らず、使用するものも厳選していきましょう。
診断結果その3:捻転毛
ステップ2で指を滑らせた際に、髪の毛の表面がざらざらしていたり、ゴワゴワした感じがします。
また髪の毛を垂らすと、髪の毛に細かいねじれが起きていて、光が反射してツヤのある部分とそうでない部分があります。
もし診断結果がこのような内容であれば、あなたのくせ毛は捻転毛タイプのくせ毛です。
指やくし、ブラシなどの通りが悪く、ケアも大変ですが、ヘアケアは怠らないようにしましょう。
診断結果その4:連珠毛
指で髪の毛を滑らせると、ごつごつとした触り心地がして、髪の毛がボコボコしているような感じがする。
またパッと見は直毛に見えるのですが、まったくツヤ感がなく、部分的に膨らんでいたり欲しくなっているところがある場合、これは連珠毛タイプのくせ毛です。
ハッキリとした原因はまだ解明されてはいませんが、髪の毛が折れてしまったり、切れ毛を起こしやすい髪質でもあるので、髪の毛を扱う際は十分に注意が必要です。
診断結果その5:縮毛
最後は縮毛についてですが、これは他のくせ毛とは大きな違いがあり、髪の毛を指でなぞったときにごわごわした感じがします。
また髪の毛を垂らしてみると、髪の毛が全体的にちりちりと縮れているので一目瞭然です。
指通りが悪いものはもちろん、カットやパーマでは対応するのがとても難しい髪質なので、そのままの地毛でヘアスタイルを楽しむか、縮毛矯正をしていく必要があります。
くせ毛や髪のうねりは完全に直すことができるの?
くせ毛は頭にボリュームが出やすくなったり、時期的に乾燥やうねりが強くなるなどトラブルを起こしてしまうなど、毎日のスタイリングが本当に大変ですよね。
ですが結論から言ってしまうと、くせ毛を完全に改善することはできません。
ただ後天的にくせ毛になってしまった場合は、正しいヘアケアをすることで直すことはできますし、生まれつきのくせ毛の場合でも今の状態をよくすることはできるんです。
具体的な方法についてはこちらでご紹介するとかなり長くなってしまうので、いったん別の記事に分けてご紹介していきますね。
詳しい改善方法をチェックしてみたいという方は、ぜひそちらも併せてご覧ください。
くせ毛の対策方法についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事へ
まとめ
こちらの記事ではくせ毛の種類や特徴、原因について詳しくご紹介させていただきました。
きっとあなたも意外に感じるようなことがたくさんあったのではないかと思います。
くせ毛にはいろんなタイプがあり、それぞれ細かい原因が違ってきます。
そのためどんな理由でくせ毛になっているのかを理解したうえで、正しいケアをしていくことがとても大切なんです。
例えば普段から使っているシャンプーやトリートメントも「くせ毛用」のものに変えてみるなど、髪の毛や頭皮環境の改善をしていくようにしましょう。
そうすることで完全にくせ毛を完全に直すことはできなくても、クセを和らげることができ、扱いやすい状態にしてくれますよ。
おすすめのシャンプーについては違う記事で詳しくご紹介しているので、くせ毛用のシャンプーについてもっと知りたい方はチェックしてみてください。
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