男性・女性問わず、多く方が悩む肌の乾燥。
一口に乾燥と言っても引き起こしてしまう原因というのは様々で、それぞれの原因に合ったケアをしていかなくてはいけません。
気になる乾燥肌を改善しようといろいろ試してみたけれど、どれもこれと言って効果がなく、なかなか改善していかない…。
そんな経験をされている方もいるのではないかと思います。
もし何をやっても肌の乾燥が改善されないのであれば、まずは自分が「どうして乾燥肌になってしまっているのか?」という原因を見つけて、その原因を一つひとつ改善していくことが大切です。
そこでこちらの記事では、肌の乾燥を起こしてしまう原因をまとめてご紹介させていただき、あなたの乾燥肌の改善に役立てる情報をお伝えしていきます。
この記事を読むことによって…
- 自分の乾燥肌を長引かせる原因がわかる
- 原因がわかることでケアがしやすくなる
- 肌の乾燥が改善して悩みのない肌になる
といったメリットがあるので、先ほどもお伝えしたように肌の乾燥がなかなか改善しなくて困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
肌が乾燥してしまうメカニズム
肌が乾燥状態になってしまうのは、肌に必要な水分量が足りない状態になってしまうからです。
肌というのは表面部分から「表皮」「真皮」「皮下組織」という構造でできていて、その中の表皮という部位は「角質層(かくしつそう)」「顆粒層(かりゅうそう)」「有棘層(ゆうきょくそう)」「基底層(きていそう)」の4つの層になっているんです。
4つの層の中でも1番外側にある角質層にはブロック状になった、角質細胞というケラチン(たんぱく質)を主成分にしたものが重なっています。
その角質細胞の隙間を埋めているセラミドを中心とした「細胞間脂質」という成分がびっしりと詰まっているんです。
このセラミドを中心とした細胞間脂質が角質細胞をしっかりとくっつけることによって、肌の水分が外に逃げないようにしてくれたり、外部からの刺激に対しても肌を保護してくれるのですが、様々な原因によって細胞間脂質が減少してしまったり、構造がめちゃくちゃになることで乾燥を引き起こしてしまいます。
肌の水分保持の役割を持っている成分
- 皮脂膜…肌の水分をキープするはたらきがあり、主に毛穴から分泌される皮脂によって構成されている
- NMF(天然保湿因子)…ミネラルや尿素などの成分から構成されていて、水分を受け取り角質層にとどめる働きがある
- 細胞間脂質(セラミドやコレステロールなど)…保湿成分の約8割を占めていて、肌の水分が逃げないように角質細胞との隙間を埋める働きがある
なんで?乾燥肌になってしまう原因とは
上記の内容で肌が乾燥してしまう仕組みについては理解できたと思います。
肌の水分をキープするための「保湿成分」が不足してしまったり、形状が崩れてしまうことによって肌に必要な水分を保つことができなくなってしまうことで肌は乾燥を起こしてしまうんですね。
ではなぜ保湿成分が不足・形状が崩れてしまうのか?
その原因について詳しくご説明していきますね。
こちらでご紹介する原因というのが…
- 肌に合わない洗顔料を使っている・間違った洗顔方法
- 肌質に合わない化粧水・オールインワンを使っている
- 偏った食事やお菓子・甘い物を多く摂っている
- 生活環境によるもの
- 長い入浴時間によるもの
- 寝不足によるもの
- 喫煙による影響
- ホルモンバランスによるもの
といったものが考えられます。
これらについてそれぞれご説明していきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
原因その1:肌に合わない洗顔料を使っている・間違った洗顔方法
肌が乾燥しているにも関わらず洗浄力の強い洗顔料を使用していたり、肌に負担となってしまうような洗顔方法をしてしまっている場合に関しては、必要以上に皮脂を洗い落としてしまったり、保湿成分まで洗い落としてしまう可能性があります。
洗浄力の強い洗顔料というのは、配合されている成分から確認することができますが、具体的には…
- DPG(ジプロピレングリコール)…洗顔料の保湿成分として使用されるものではあるけれど、乾燥がひどい場合に使用すると刺激を感じる場合がある
- サリチル酸…ニキビ対策などに使われる機能性成分のひとつで、角質を溶かす働きがあるため、必要な皮脂を流してしまう可能性がある
- 合成界面活性剤…汚れを浮かせて洗い流す成分で強い洗浄力があり、肌に対しても刺激が強い【ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Na、パレス-3硫酸Naなど】
以上のような成分が配合されているものは、乾燥している肌に対しても刺激が強かったり、必要以上の洗浄力があるため皮脂を落としすぎてしまったり、保湿成分まで洗い落としてしまうリスクがあるので注意が必要です。
また洗顔方法についても、普段からゴシゴシとガッツリ肌を擦るようにして顔を洗っていると、肌を保護する皮脂を洗い落としすぎてしまい、水分が蒸発しやすくなってしまいます。
そのうえ角質層にある細胞間脂質まで流れ出してしまう可能性があるので注意しなくてはいけません。
原因その2:肌質に合わない化粧水・オールインワンを使っている
当たり前のことですが、乾燥している肌にたいして保水・保湿を目的としたスキンケアアイテムを使用するのではなく、ベタつきやニキビなどの改善を目的としたものを使っていては乾燥がよくなることはありません。
また洗顔料と同じように肌にとって負担となってしまうものを使っていては乾燥を改善するのは難しくなってしまいまます。
具体的にはどのような成分が配合されていると、乾燥状態を悪化させてしまったり、状態回復を遅れさせてしまうのかというと…
- エタノール…アルコール成分であるため、肌に付着した際に水分を気化させてしまうので、余計に乾燥を悪化させてしまう可能性がある
- ハイドロキノン…美白成分として配合されていることが多いのですが、皮膚の水分を奪ってしまう働きもあるので、配合量が多くなるほどリスクが高くなる
- ハマメリスエキス…肌の引き締め効果がある成分で、主に毛穴の開きといったトラブルに使うことができるけれど、肌にとって刺激になることもある
- DPG(ジプロピレングリコール)…保湿成分として市販の安価な化粧水などに良く使われているが刺激性が強いので、乾燥が進んだ肌に使用すると負担になる
- PG(プロビレングリコール)…保湿成分のひとつとして市販の化粧水などに多く配合されている成分で、肌に浸透しやすいが刺激が強いので乾燥肌には向かない
以上のような成分が配合されているような化粧水やオールインワンには気を付けなくてはいけません。
原因その3:偏った食事やお菓子・甘い物を多く摂っている
肌に必要な栄養というのは普段の食事などから栄養を補っています。
そのため偏った食生活を送っていると栄養が不足してしまい、肌の水分量がキープできなくなってしまいます。
特に乾燥を促進してしまうような食べ物もあるので、気を付けなくてはいけません。
その食べものというのが…
- 食品添加物が多く含まれているもの…レトルト食品、インスタント食品、コンビニ弁当など
- 糖質・箪笥化物が多く含まれているもの…菓子パン、お菓子類など
- 刺激物…カフェインを多く含んだ食品、香辛料を多く含んだ食品、アルコール飲料など
といったものがあり、特に糖質や炭水化物は体内で分解されるときに大量のビタミンを消費してしまうデメリットがあるので、肌の健康状態を保つのが難しくなってしまいます。
肌の水分量をキープする為の保湿成分というのは、ビタミンなど働きによって生成されるものが多いので、不足することによって乾燥を招いてしまうので気をつけるようにしましょう。
また人によっては無理なダイエットをしているせいで、皮脂の分泌量が低下している可能性もあるので、ある程度の油分を摂ることも意識しておくことが大切です。
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原因その4:生活環境によるもの
屋外で活動することが多く、日常的に紫外線を浴びることによって肌は角質を分厚くしようとして「角質肥厚」という状態になります。
そのせいで肌の内部にある細胞間脂質や角質細胞の構造がバランスを崩してしまい、水分量を保つことが難しくなってしまうんです。
また室内であっても油断はできません。
エアコンなどによって乾いた風が送られ、その室内にいることで肌の水分量が低下してしまうんです。
乾いた空気というのは水分を蒸発させやすい性質があるため、余計に乾燥を促進してしまうリスクがあります。
さらに冬であれば寒さから体を守ろうとして血管を収縮して体温を維持しようとします。
逆に夏でもエアコンで肌寒い室内にいると、体温を維持しようとして同様に血管を収縮させるんです。
血管が収縮することによって血液の流れが滞るようになり、肌の健康を保つために必要な栄養が十分に送ることができなくなってしまいます。
つまり乾いた空気と体温維持をしようとする体の反応のダブルパンチで乾燥を促進してしまうので、エアコンの風の向きに気をつけたり、何か羽織れるものを用意しておくといいでしょう。
原因その5:長い入浴時間によるもの
あなたは普段から湯船に浸かる習慣はありますか?
もしその習慣があるのであれば、意識しなくてはいけないことがあります。
長時間湯船に浸かっていることによって、肌がふやけた状態になり肌の保湿成分が流れていってしまうんです。
ふやけた状態といのは角質層が水分を吸収してしまっている状態なので、15分以上の入浴はしないように気を付けなくてはいけません。
また熱いお湯につかることで、大量の汗をかいてしまい肌の水分量が低下してしまうことによって乾燥を起こしやすい状態になってしまいます。
ちなみに熱いお湯というのは42℃以上の湯船のことを指しています。
できれば41℃以下の湯船に15以内で出るように心がけ、入浴後は水分補給をするようにしましょう。
もしぬるま湯だと体が温まらないという方は、入浴剤で「炭酸ガス」がふくまれているものを使ってみるのもいいかもしれません。
実際に湯船の温度に変化はありませんが、体感温度が高くなります。
原因その6:寝不足のよるもの
普段から仕事が忙しくてなかなか眠る時間をつくることができなかったり、見たい番組があってついつい夜更かしをしてしまうということはありませんか?
人は眠っているときに「成長ホルモン」という物質を分泌します。
この成長ホルモンは体の成長させる働きがあり、成長期のときによく聞いたことがあるのではないでしょうか。
実はこの成長ホルモン、大人になってからも肌の健康を維持するために欠かせないもので、睡眠不足が続いてしまうことによって成長ホルモンの分泌量が不足してしまい、肌が乾燥してしまうんです。
具体的に成長ホルモンが肌の与える影響というのが…
- 日中受けた紫外線などのダメージを修復
- 皮膚の水分維持
- 肌の生まれ変わり(ターンオーバー)
などを促進してくれる働きがあります。
どれも不十分になると肌の乾燥を引き起こしてしまうため、十分な睡眠時間を確保することが大切です。
成長ホルモンというのはゴールデンタイムと呼ばれている22時から2時の時間帯に多く分泌されていて、その時間帯は眠っていると良いと言われています。
その時間帯はどうしても難しいという場合に関しては、質の高い睡眠を取れるように意識してみるといいでしょう。
たとえば枕の高さを自分に合ったものに変えてみたり、着心地の良いパジャマを着て寝るのも効果的です。
質の高い睡眠を取ることによって、深い眠りに入りやすくなり、成長ホルモンが分泌されやすくなると言われています。
また6~7.5時間くらいは眠るようにして、寝不足状態が続かないように心がけることが大切です。
原因その7:喫煙による影響
特に言わなくてもなんとなくわかるかもしれませんが、タバコの煙に含まれている煙には身体に害となる有害物質が数千種類もあると言われています。
その中でもニコチンと呼ばれる有害物質には血管を収縮してしまい、血液の流れを悪くする働きがあります。
先ほどもお伝えした通り、肌の水分を保持するための保湿成分を生成するには食事などから摂った栄養が欠かせません。
血液の流れが悪くなることによって栄養が十分に運ばれなくなってしまい、乾燥肌を起こしてしまう可能性が高くなってしまいます。
またニコチンにはビタミンCを破壊する働きがあり、このビタミンCには保湿成分であるコラーゲンをつくる役割があるため、不足してしまうと乾燥をどんどん進行させてしまうんです。
さらにタバコに含まれている有害物質の中には対二の活性酸素を増やしてしまうものもあり、この活性酸素によって肌細胞が老化を起こしてしまい、水分をキープする為に働きが低下してしまいます。
なので、乾燥から肌を守りたいのであれば禁煙をするのがベストなのですが、ニコチンは依存性が高く、多くの方がそう簡単にはやめることができないでしょう。
少しずつ本数を減らしてみたり、タバコに代わる嗜好品を始めてみるというのも一つの手段ですよ。
また別の記事で禁煙についてご紹介しているものが在るので、そちらも併せてご覧ください。
原因その8:ホルモンバランスの乱れによるもの
美肌ホルモンと呼ばれている「エストロゲン」という女性ホルモンの分泌量が低下してしまうことによって肌の乾燥を招いてしまうことはご存知ですか?
このエストロゲンには肌の水分量を保ち、ハリや弾力を与える働きがあるので、乾燥肌の方にとっては欠かせないものなんです。
男性にはあまり関係ないように感じてしまうかもしれませんが、ホルモンバランスが乱れてしまうことによって、男性ホルモンが多く分泌されてしまうと、エストロゲンの働きが弱くなってしまい、肌を乾燥させてしまう原因になります。
これは女性にも言えることで、男性ホルモンの分泌量が増えてしまったり、逆に女性ホルモンの分泌量が低下することで乾燥肌を起こしてしまう可能性があるんです。
男女問わず持っているものなので、気を付けなくてはいけないものなのですが、このホルモンバランスが乱れる原因として…
- 生活習慣の乱れ…偏食、寝不足、運動不足などによってホルモンの分泌量が低下してしまう
- 過度のストレスによるもの…自律神経がバランスを崩して交感神経が優位に働き、男性ホルモンの過剰分泌を引き起こす
- 喫煙…交感神経を刺激して、ホルモンバランスが乱れやすくなる
一部ですが、以上のようなものが考えられます。
ホルモンバランスの乱れる原因として、主に生活習慣と大きく関係してくるので、だらしない生活をしていたり、不摂生な生活をしている場合は改善していく必要があります。
原因その9:紫外線による影響
紫外線を長時間肌に浴びることによって、肌の中では「活性酸素」という毒素が発生します。
この活性酸素は血管を酸化させてしまい、血液の流れを悪くしてしまうことによって、酸素が十分に届けることができず、栄養不足となって乾燥を起こしてしまうんです。
日差しの弱い日であっても、それが長時間浴びてしまっては紫外線は肌に悪影響になってしまいますし、肌は紫外線から守ろうとして角質に厚みを持たせることで「角質肥厚」という状態を起こしてしまい、乾燥を進めせてしまいます。
さらに活性酸素によって肌のない分がダメージを受けることで、外部刺激から肌を守るためのバリア機能が低下してしまい、余計に乾燥が進んでしまうこともあるんです。
これがインナードライと呼ばれる状態で、特に男性に多いように感じます。
紫外線はシミやそばかすなどの印象が強いですが、実は裏で乾燥を進行させているとんでもないものでもあるんです。
そのためきちんとケアをしなくてはいけません。
原因その10:加齢によるもの
ちょっと悲しい部分ではありますが、人はみな年齢を重ねることによって肌の乾燥を起こしやすい状態を作ってしまいます。
それは加齢によって、次第に肌の水分量や肌の角質細胞の隙間を埋める細胞間脂質(セラミド)、皮脂量、コラーゲン、エラスチンといった水分を保つための成分の生成量が低下してしまうからです。
年齢ばかりはどうあがいても年を取ってしまうものなので、適切なエイジングケアを始めとするケアを取り入れて、肌の老化を止めなくてはいけません。
体の部位別でわかる!肌が乾燥を起こす原因
体の部位によっては乾燥を起こしやすい部分と、そうでない部分があります。
そこでここからは体の部位別に起きる乾燥の原因と特徴をご説明していきますね。
胸元(デコルテ)や首周りが乾燥を起こす原因
首周りというのは皮膚が薄く、皮脂腺が少ないので、年間を通して肌が乾燥しやすい部位でもあるんです。
そのせいで気づかないうちに肌が乾燥してしまっているケースが非常に多いのが特徴です。
また首周りの保湿ケアを行なう方は意外と少ないため、乾燥によるシワが起きやすく、実年齢以上に老けて見られることもあります。
逆に胸元は皮脂腺や汗腺が多い反面、皮膚に厚みがないのでちょっとしたことで乾燥を起こしやすく、衣服によって起きる摩擦で刺激を受けやすいため、それが原因で乾燥を起こしてしまうこともあるんです。
肘・膝が乾燥を起こす原因
肘や膝は肌の角質層という部分に厚みがあって、肌の生まれ変わりであるターンオーバーの周期も長いという特徴があります。
また皮脂腺が非常に少ないため、乾燥を起こしやすいんです。
そのため角質が厚みを出してしまう角質肥厚やメラニンによって起きる黒ずみが発生しやすい場所なんですよ。
あまり気にしないような場所かもしれませんが、見えないような部分もきちんと保湿ケアを怠らず取り組んで、肌の乾燥を防がなくてはいけません。
かかとが乾燥を起こす原因
かかとは体の部位の中でも特に角質層が厚く、ターンオーバーの周期も他の部位に比べて時間がかかってしまいます。
基本的に足裏には汗腺はあっても皮脂腺はないので乾燥を起こしやすく、普段から歩いたり走ったりしているため外部刺激を受けやすいという特徴があるんです。
そのためかかとはどうしても角質に厚みが出やすく、あまりにも角質に厚みが出てしまうことによってひび割れを起こしてしまうこともあります。
肌が乾燥するとどんな症状が起きる?
ここまで肌が乾燥してしまう原因についてご説明させてもらいましたが、肌のトラブルというのはそのほとんどが乾燥によるものだと言ってもいいくらいなんです。
そんな様々な肌の悩みを起こしてしまう乾燥を放置していると、どのようなトラブルを起こしてしまうのかをご説明していきますね。
その内容というのが…
- 白い粉のような鱗屑(りんせつ)ができる
- かゆみや赤み、蕁麻疹などの肌トラブル
- 敏感肌やインナードライ
- ニキビ
- シワやたるみ
- 毛穴の開き・黒ずみ
といったもので、それぞれ簡単にですがご説明していきますので、参考にしてみて下さい。
症状その1:白い粉のような鱗屑(りんせつ)ができる
肌が乾燥してしまうことによって、肌表面に柔軟性や弾力、ハリなどが失われていき、次第にもろくなっていきます。
そのまま放置していることによって、肌表面に白い粉を拭いたようなものができるのですが、それが鱗屑と呼ばれるもので、角質層の細胞間脂質の働きが弱くなったことによって、角質細胞が浮き上がってしまうことでこのような現象が起きます。
人によっては化粧水がしみることもあるんです。
症状その2:かゆみや赤み、蕁麻疹などの肌トラブル
本来であれば角質層にある肌の水分量を守るための保湿成分があって、肌表面位は皮脂が覆っているので肌のバリア機能が働くのですが、肌が乾燥してしまうことによってバリア機能が低下してしまい、肌に付着した雑菌や紫外線、ほこりなどの影響を受けやすくなってしまいます。
そのせいで肌にかゆみが生じたり、赤みや蕁麻疹といったトラブルが起きてしまうんです。
また負のサイクルとして、バリア機能が低下した状態が続くと角質層を新しくつくろうとして、角化が進んでいない肌細胞がどんどん表面に押し上げられ、その影響でバリア機能が十分に果たせず、乾燥を悪化させてしまいます。
これは肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が乱れてしまい、通常よりも早い周期で行なってしまっているからです。
症状その3:敏感肌やインナードライ
乾燥した状態が続き、症状が悪化してしまうことによってバリア機能が低下してしまい、ちょっとした刺激でも強いかゆみや蕁麻疹などを起こしてしまうことを敏感肌と言います。
たとえば化粧水を使っただけで肌がヒリヒリしたり、服やタオルが肌にこすれただけで刺激を感じてしまうといった状態です。
また乾燥が続くことによってインナードライという状態になってしまうこともあり、これは肌表面はベタつきやテカリがあるのに肌内部では乾燥を起こしているような状態を指しています。
ぱっと見オイリー肌に見えてしまうかもしれませんが、洗顔後などに肌がカサついていたり、つっぱるような感覚があればインナードライの可能性が高いと言えます。
症状その4:乾燥ニキビ
ニキビというと肌がベタついていたりする人に多いイメージがあるかもしれませんが、実はそれだけではなく、乾燥によって起こるニキビもあるんです。
肌が乾燥することによって、水分と皮脂のバランスが崩れてしまい、肌を守ろうとして皮脂が過剰に分泌されます。
そのせいで肌表面にいる常在菌が増えすぎてしまい、ニキビの原因となるアクネ菌が暗色しやすい環境を作ってしまうんです。
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症状その5:シワやたるみ
肌の水分量が不足している乾燥肌はしわやたるみといったトラブルを起こしやすくなります。
特に小じわなどは乾燥から来るものが多く、角質層にある細胞間脂質の働きが弱くなり、角質細胞同士のつながりが悪くなることによって、肌表面で凹凸ができやすくなってしまうんです。
その凹凸がシワとなり、部分的につながることによって深いしわとなってしまいます。
さらに範囲が広がることによって肌を支える力が低下することでたるみを起こしてしまうこともあるそうです。
症状その6:毛穴の開き・黒ずみ
毛穴の開きやそのせいでできた黒ずみの原因のひとつが乾燥によるものだと言われており、乾燥によって起きた皮脂の過剰分泌が関わってくることが多いんです。
人によってはインナードライを起こしていることも考えられるでしょう。
毛穴の開きや黒ずみにはいくつか種類があり…
- 開き毛穴
- メラニン毛穴
- 黒ずみ毛穴
などなど、細かく言えば乾燥のほかにもいくつか原因が隠れている場合があります。
その内容に関しては別の記事で詳しくご説明しているので、そちらの記事も併せてご覧ください。
症状その7:頭皮のフケ
肌が乾燥してしまうことによって、頭皮にもトラブルを起こしてしまいます。
頭皮も肌の一部なので、顔や身体に乾燥が起きてしまえば頭皮にも症状が起きる可能性があります。
紫外線やエアコンの乾いた空気、頭皮に合わないシャンプーなど、様々な原因によってフケを起こしてしまうんです。
きちんとケアができていないと、皮脂量の多い頭皮からフケを起こしてしまうので、まずは普段から使用しているシャンプーを見直してみるのも効果的かもしれません。
症状その8:皮膚疾患
乾燥肌を引き起こしてしまうのは肌の水分量や皮脂量が低下してしまうことによって起きる、外部刺激のから肌を守るバリア機能の低下です。
ですがそれによって古い角質が剥がれ落ち、ひび割れのような状態を起こしてしまうことで肌に炎症を起こして痛みやかゆみを起こす皮膚疾患を「皮脂欠乏性湿疹」と呼ばれています。
これはバリア機能が低下することによって、病原生物が角質層に入り込んでしまうことによって起きてしまうんです。
このような状態になってしまった場合はできるだけ放置するようなことはせず、早めに皮膚科を受診するようにしましょう。
恐らくステロイド外用薬の処方があるので、適切なケアをするようにしなくてはいけません。
一つひとつケアをしていくのが難しい…そんな時はスキンケアを優先すべき
乾燥の原因やそこから起きる肌トラブル…いろいろとお伝えしてきましたが、乾燥肌を改善するためには原因となるものをケアしていかなくてはいけません。
といっても複数の原因が絡み合っている場合、一つひとつケアしていくのはとても大変ですよね。
そこでおすすめしたいのがスキンケアアイテムを使った乾燥対策です。
化粧水や乳液、美容液、クリーム、そしてオールインワンなど様々なものがありますが、これらをあらためて見直してみるといいです。
「乾燥」という悩みに対してダイレクトに働いて、不足している水分を補い、その水分が逃げないように保湿してくれるので、ケアがとても簡単なんです。
いつも使っているスキンケアアイテムでは今イチ効果がないと感じているのであれば、私がおすすめしているものをご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
皮膚疾患によって起きる肌の乾燥はクリニックで診断を!
以上のようなトラブルは基本的にスキンケアによる保湿や生活習慣の見直しをすることによって症状の改善が見られるのですが、それでも乾燥が改善されないようなときは皮膚に何かしらの疾患を抱えていることも考えられます。
アトピー性皮膚炎や乾燥性皮膚炎、皮脂欠乏症などの皮膚疾患は放置していたり、セルフケアを続けていることによって症状を悪化させてしまうこともあるので注意が必要です。
もし何か思い当たることがあれば、早めに皮膚科の医師に診断をしてもらうようにしましょう。
そのうえで自分でできるセルフケアがないか、医師と相談しながらケアを続けるようにしてくださいね。
まとめ
こちらの記事では肌の乾燥を起こしてしまう原因についてお伝えしていきました。
思いつく原因がいくつかあったのではないかと思いますが、やはり全部を改善していこうとするのはとても大変ですし、なかなか続かないのではないかと思います。
現にこの記事の筆者である私も、該当するものがいくつもあったのですが、全部を続けようとしても無理でした。
なので先ほど私がお伝えした、「スキンケアアイテム」による乾燥対策は手軽に始められるものとしては1番おすすめの方法です。
時間がなかったりしてもすぐできるものなので、ぜひ挑戦して肌の悩みを解決し、自信の持てるキレイな肌を目指していきましょう。
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