どうも!美容師ライターの設樂です!
髪の毛が広がって上手くスタリングができなかったり、気づかないうちに髪が爆発して頭でっかちになってしまうことってありますよね。
多くの方がお悩みの髪の広がりですが、これまでいろんな対策方法を試してきた方も多いのではないでしょうか。
美容室で定期的にケアをしたり、様々なヘアケア商品を試してみたりと、工夫されてきた方もたくさんいると思うんです。
それでもなかなか改善されることがない、結構深い悩みの種でもあると思うんです。
何を隠そう、私も髪の毛が広がるせいでずっと悩み続けてきましたからね。
けれど一人の美容師として、同じ悩みを持つものとして、こちらの記事では髪の広がりに悩む方のために、効果的な改善方法をご紹介していきます。
この記事を読むことによって…
- 髪の毛が広がるメカニズムがわかる
- 髪が広がる原因を理解することができる
- 美容師がおすすめする改善方法がわかる
- 結果として髪の広がりに悩むことがなくなる
といったメリットがあるので、ぜひ参考にしてみてください。
髪の毛が広がってしまうメカニズムとは?
まずは対策方法をご紹介していく前に、しっかりと髪の毛が広がるメカニズムをお伝えしていきます。
この仕組みを知っておくことで対策をしていく際に、髪の毛への意識や扱い方が変わると思うので、ぜひチェックしてみてくださいね。
髪の毛が広がるのはキューティクルに問題がある
ご存知の方も多いかもしれませんが、髪の毛の表面には「キューティクル」といううろこ状の膜があります。
キューティクルには髪の毛の内部成分である水分やたんぱく質などが外に逃げないようにしてくれているのですが、ダメージを受けたりすることで、剥がれてしまったり、めくれてしまうことがあるんです。
髪の毛は大雑把に言うと「のり巻き」みたいな構造をしていて、キューティクルが海苔でご飯の部分をコルテックスと呼ばれるたんぱく質や水分があります。
また中心部分にはメデュラと呼ばれる具のようなものがあるのですが、本来であれば先ほどもお伝えしたようにキューティクルでしっかりとおおわれていることによって髪の内部成分が守られているんです。
ですがこのキューティクルが剥がれてしまったり、めくれてしまうとその部分から内部のたんぱく質や水分が流出してしまい、中身がスカスカの状態になってしまいます。
ちなみに髪の毛が濡れた状態になると髪の内部の水分量が多くなり、膨張してキューティクルが開きやすくなる特徴もあるので、その場合もスカスカになる場合があります。
髪のダメージや乾燥と広がりの関係について
髪の毛の中身がスカスカになると広がりやすくなってしまうのはどうしてなのか…。
ここからはその理由について解説していきますね。
髪の毛がダメージや乾燥によって、中身がスカスカになると
ちょっとわかりづらいかもしれないですが、キューティクルのめくれや剥がれによってできた隙間から、内部の成分が流出して「ダメージホール」と呼ばれるものができます。
このダメージホールができてしまうと、空気中の水分(湿気)が入り込んで膨張してしまいます。
この時髪の毛のダメージ具合が部分的に違うことで、髪の膨張する割合も変化が起きてうねりが起きやすくなり、そのせいで髪の毛が広がるんです。
そのため、髪の毛が広がるのを防ぐためには「ダメージケアをしながらキューティクルを閉じる」ことが何よりも重要なんですよ。
髪の毛が広がる原因ってなに?
髪が広がってしまう原因は先ほどもお伝えしたように、ダメージや乾燥による髪の内部成分が流出してしまうことによって起きます。
ですがそのような状態にしてしまう理由が普段の何気ない生活の中であるので、どういったことが髪の広がりを起こす原因になるのかをご説明していきますね。
その1:くせ毛
これは特に誰かが悪いというわけではないのですが、生まれ持った髪質が理由で髪の毛が広がりやすいということがあります。
くせ毛はもともと髪の内部にダメージホールのような空洞ができていることが多く、直毛の人に比べて水分を含んで広がりやすい特徴があるんです。
そのため梅雨時になるとよくクセが強く出てしまい、「髪の毛が膨らむ!」なんてことが起きてしまうんです。
くせ毛の種類などによっても対処方法が変わってくるので、もし髪の毛にクセがある場合は、自分のくせ毛がどのタイプに当てはまるのかをチェックしてみるようにしましょう。
チェックの方法についてはこちらの記事でご紹介すると長くなってしまうので、別の記事で詳しく解説していきますので、そちらも併せてご覧ください。
くせ毛の種類や原因についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事へ
その2:ヘアカラーやパーマによるダメージ
髪の毛のダメージといえば、代表的なものがカラーやパーマですね。
おしゃれに気をつかう方が増えてきている反面、そのせいで髪の毛にダメージが蓄積している方がたくさんいます。
定期的にカラーやパーマを繰り返していると、髪の表面にあるキューティクルが剥がれてしまったりめくれてしまい、髪の内部成分が流れ出てしまってダメージホールができてしまうんです。
そこに空気中の湿気が入り込むことによってうねりを起こし、髪の毛が広がりやすくなってしまいます。
一度ダメージを受けた髪は、どんなにケアをしても修復することはできないので注意しなくてはいけません。
その3:熱による髪の乾燥
普段おしゃれを楽しむためにドライヤーを使ってスタイリングをしたり、アイロンを使う方も多いと思いますが、実は髪の毛のダメージや乾燥につながっていることもあります。
使い方次第ではおしゃれのつもりがダメージの原因になってしまうこともあるので注意しなくはいけません。
具体的にドライヤーとアイロンがダメージつながる理由をお伝えしていきますね。
ダメージにつながるドライヤーの使い方
普段、シャワーを浴びた後やスタイリング時に使うなじみの深いヘアケアアイテムですが、使い方次第では髪の毛が広がる原因になってしまうんです。
ドライヤーの熱の温度というのは意外と高く、至近距離で風を当てた場合は100℃~110℃に達すると言われています。
髪の毛は熱に弱い性質があるため、高温の風を長時間当て続けるとこによって、乾かしすぎによる「オーバードライ」という状態になってしまうことがあるんです。
普段からドライヤーを使うとき、髪の毛にたいしてものすごく近くから風を当てたり、一点集中して熱を当てている方は髪がオーバードライになりやすく、広がりやすい状態になるので注意が必要です。
また髪の毛を乾かす時に毛先から根元に向かって風を当てている場合も注意が必要です。
キューティクルは根元から毛先に向かって重なるようになっているので、逆から風を当てることによってキューティクルが開き、髪の内部成分が流出しやすくなってしまうので気を付けるようにしましょう。
ダメージにつながるストレートアイロンやコテ(カールアイロン)
基本的にアイロンは高温になったプレートで挟んで熱処理をすることによって、髪の毛にクセを付けるスタイリングですが、先ほどもお伝えした通り髪の毛は熱に弱い性質があります。
うまくスタイリングが決まらないからと何度もアイロンで熱処理をすることによって、内部成分が蒸発してしまうリスクがあります。
そのせいで髪の内部にダメージホールができてしまい、水分が入り込んでしまうことによってうねりができて広がってしまうことがあるんです。
またアイロンは温度の調整ができますが、意外と高温で使用する方が多く、これもダメージによる髪の広がりの原因になります。
美容師などのように、普段から練習をしたり経験が豊富な場合は1回で狙った通りの仕上がりにすることができるので、高温で行なうことが多いのですが、一般の方の多くは何度も巻きなおしたり、クセを伸ばす方が多いと思います。
超高温アイロンを何度も髪の毛に当て続けてしまうとどうなるか…。
想像するとわかると思いますが、髪の毛はパサパサになってしまうので気を付けるようにしましょう。
その4:髪の毛に合っていないシャンプー
普段どのようなシャンプーを使っているでしょうか。
もしかすると自分の髪の状態にあっていないシャンプーを使っているせいで髪の毛が広がってしまっている可能性があります。
一般的なドラッグストアなどで販売されているシャンプーは洗浄効果の強い成分が配合されていて、髪の毛を保湿するような成分が入っていなかったり、配合されていても極めて少ないことが多いんです。
そのせいで必要以上に髪の潤いを奪ってしまい、髪の内部成分が流出してしまうことがあるんですよ。
またそういったシャンプーは頭皮環境を悪化させてしまい、健康的な髪の毛の成長を妨げてしまうこともあるため、これも髪の毛が広がってしまう理由になります。
何気なく選んでしまいがちなシャンプーですが、実はかなり影響力の強いものでもあるので、シャンプーに配合されている成分をしっかりとチェックするようにしましょう。
注意すべきシャンプーの成分
髪の毛のダメージを防ぐのであれば、気を付けておきたい成分というのがいくつかあります。
その成分について簡単にですがお伝えしていきますね。
髪の毛の広がりを抑えるために、シャンプーにできれば配合されていない方がいい成分というのが…
- 石油系界面活性剤…〇〇硫酸ナトリウム、オレフィン(C12-C14)スルホン酸Naなど
- アルコール…エタノール
といったものがあり、石油系界面活性剤には代表的なものだとラウリル硫酸ナトリウムやラウリル硫酸ナトリウムといったものがあります。
市販のシャンプーの成分表を見てみると、必ずといっていいほど配合されているので、よく見てみるようにしましょう。
先ほどお伝えした洗浄力の強い成分なので、できれば配合されていないものを選ぶといいですよ。
またエタノールに関しては、なんとなく想像がつくかもしれませんが、気化するときに水分を奪ってしまい、乾燥を起こしてしまうので、できるだけ配合されていないものを使うといいですよ。
その5:季節的な要因や紫外線
梅雨時や夏などのような湿度の高い季節になると、空気中の水分量が多くなって髪の空洞部分に水分が入り込んでしまい、髪の毛がうねりやすい状態になってしまいます。
また春先から徐々に強くなる紫外線ですが、これも髪の広がり起こしてしまう原因になってしまうんです。
肌と同じように髪の毛も紫外線によって日焼けを起こしてしまいます。
そのせいで髪の表面にあるキューティクルが剥がれてしまったりめくれてしまい、内部成分が流出してしまうんです。
肌のように紫外線のケアが難しい髪の毛ですが、夏場の紫外線はかなり強いため、長時間外に出歩くときは注意しないとパサパサになってしまって、髪の毛が広がりやすくなってしまいます。
その6:加齢によるもの
人は年齢を重ねると徐々に細胞の数が少なくなり、体内に水分をキープできる総量が少なくなってしまうんです。
肌の場合だとシワやたるみといった肌トラブルを引き起こしてしまうのですが、髪の毛の場合は内部成分が減少した状態で生えてきたりするので、ある意味どうしようもない部分でもありますが、髪の毛のエイジング対策もしていかないといけません。
ちなみにこの髪の毛の老化現象は早い人で20代の終わりくらいから、遅い人でも30代前半くらいからはスタートすると言われているので、髪の毛の保湿をしっか理と行なってあげることが大切です。
美容師がおすすめ!髪の毛の広がりを抑える方法
髪の毛が広がってしまうメカニズムや原因がわかったところで、ここからは広がらないようにするための方法をご紹介していきますね。
もしかすると普段から試していることもあるかもしれませんが、改めてその方法が自分に合っているものなのか、それとも間違った方法で行っていたのかをチェックする意味でも、しっかりと確認をしていきましょう。
改善方法その1:シャンプーを見直してみる
まず1番手っ取り早い方法というのがシャンプーを見直してみるということです。
シャンプーは普段の生活の中で習慣化されていることなので、わざわざ何かを新しくはじめる必要もないですし、個人的には1番手っ取り早い方法なのではないかと思います。
普段使っているシャンプーをちょっと見直してみるだけでもかなり違ってくるはずですよ。
もし今使っているシャンプーが洗浄力の強いものなのであれば、ちょっとマイルドなシャンプーに変えてみたり、保湿成分がたくさん配合されているようなものを使ってみるだけでもその違いに気付くことができるはずです。
洗浄成分であれば…
- ココイルグルタミン酸Na
- ココイルグルタミン酸TEA
- ラウロイルグルタミン酸Na
- ステアロイルグルタミン酸Na
といったものがあり、髪の毛と同じタンパク質が含まれた洗浄成分で優しく洗い上げることができるので、髪の内部成分が流出することを防いでくれるんです。
しかも髪の毛に栄養補給をしながら不足した水分を保つ役割もあるので、髪の内部にできたダメージホールに空気中の水分が入り込むスペースをなくしてくれるんです。
また保湿成分には…
- アルガンオイル
- アルギニンなどのアミノ酸
- ヤシ油
といった植物由来のオイル成分が髪の表面に保護膜をつくって、髪の内部から栄養が逃げないようにしてくれたり、空気中の水分が侵入しないようしてくれる効果があります。
普段あまり見ることがないシャンプーの成分表ですが、この機会にしっかりチェックしながら選んでみることをおすすめします。
髪の広がり効果のあるシャンプー
私は髪の広がり抑えるなら、ダメージ毛でも「くせ毛用シャンプー」を使ってみることをおすすめしているんです。
くせ毛用シャンプーには保湿成分がたくさん配合されていて、髪の毛の栄養補給と一緒に内部の栄養バランスを整える働きがあるので、効果的に広がりを抑えてくれますよ。
おすすめのシャンプーについてはこちらでご紹介していきたいのですが、ものすごく長くなってしまうので別の記事に分けてご紹介していきますね。
詳しく知りたい方はそちらも併せてチェックしてみてください。
髪の広がりを抑えるシャンプーについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事へ
改善方法その2:アウトバストリートメントやヘアオイルでケアする
髪の広がり抑えるために欠かすことができないアイテムのひとつである、洗い流さないトリートメントやヘアオイル。
トリートメントやオイルならなんでもいいというわけではなく、髪の毛に栄養を補いながら髪の表面を保護してくれるような成分が配合されているといいですよ。
トリートメントにもミストタイプやクリームタイプ、ジェルタイプなどがありますが、比較的油分量が多い「クリームタイプ」をおすすめします。
ヘアオイルはもちろん、クリームタイプの流さないトリートメントは髪の毛に栄養を与えながら、髪の表面に幕を張って外部から水分が侵入しないようにしてくれる働きがあるので、うねりによる広がりを抑えてくれるんです。
またつけすぎはいけませんが、油分の重たさによって髪の毛のボリュームを抑え、広がりにくい状態にしてくれる効果も期待できるので、ぜひ試してもらいたいです。
トリートメントやヘアオイルについては、別の記事でも詳しくお伝えしているので、もっと詳しく知りたい方はそちらも併せてご覧ください。
改善方法その3:ドライヤーの使い方を意識してみる
ちょっと技術的なことになってしまうのですが、普段から使う機会が多いドライヤーは間違った使い方を続けていると髪の毛が広がる原因になるとお伝えしました。
どんなにいいシャンプーやトリートメントを使ったとしても、このドライヤーだけは手を抜くことはいけません。
それだけ重要なものでもあります。
髪の広がりを抑えるドライヤーの使い方にはいくつかポイントがあるのですが…
- ドライヤーと髪の毛の距離は20㎝ほど開ける
- 根元→中間→毛先の順番で髪の毛を乾かしていく
- 最後は冷風で髪の毛をクールダウンしてあげる
といったポイントがあるんですよ。
本当はもっとたくさんあるのですが、以外とできていない部分が多いのが以上の3点なので、意識してやっているといいですよ。
もっと詳しくドライヤーの使い方を知りたいという方は、別の記事でも詳しく解説しているので、そちらの記事も併せてチェックしてみてください。
改善方法その4:正しいアイロンの使い方をマスターする
これも技術的な内容になってしまいますが、髪の毛のスタイリングをする際にアイロンやコテを使う方は、正しい使い方をマスターしておくことも大事です。
髪の毛は熱に弱いので、何度も高温を当てられると髪の内部成分が蒸発してしまいます。
そうならないためには高温なら150℃から160℃くらいの温度で1回でスタイリングを決めるか、110℃から120℃くらいの温度で何回かに分けてスタイリングをするようにしましょう。
もちろん低温であっても、100℃を超えるものなので何度も繰り返すとダメージの原因になってしまいます。
できるだけ少ない回数で髪の毛に負担をかけないようにしながらアイロンやコテを使ってあげるといいですよ。
もちろんアイロンを使う前にはオイルやアウトバストリートメントをなじませてからスタイリングをしていくようにしましょう。
改善方法その5:縮毛矯正
髪の毛の広がりを抑えるための方法として、ボリュームダウンをすることができる縮毛矯正はかなり効果が高い方法です。
もちろんくせ毛をキレイに伸ばすことができますし、改善方法としてはこれ以上ないと言ってもいいものです。
ただその反面、デメリットもあります。
縮毛矯正は強い薬剤を使って髪の毛の結合を切って、そこへストレートアイロンによる熱処理を入れて真っすぐ伸ばすので、ダメージがかなり心配です。
また髪の毛自体が硬くなってしまうことがあるため担当の美容師さんとしっかり相談しながら施術してもらいましょう。
まとめ:髪のボリュームを抑えるためには毎日地道なケアが不可欠!
こちらの記事では髪の毛が広がる原因や改善方法をお伝えしてきました。
記事内でもご説明しましたが、一度ダメージを受けた髪の毛はどんなに頑張っても修復することはできません。
そうならないためには普段のケアを行なっていくことが大切ですし、万が一ダメージや乾燥状態であれば、それ以上ひどくならないようにケアをしてあげることが大切です。
そのため1日頑張ったからといって髪の毛のボリュームを抑えることができないので、毎日コツコツと地道にケアを続けていくことがとても大切なんですよ。
最初は慣れないこともあるかもしれませんが、継続することで意識しなくても自然とできるようになるので、こちらでご紹介したことを参考にケアをして、スッキリとした髪の毛を目指していきましょう。
また別の記事では髪のボリュームを抑える方法をご紹介してるので、そちらもきっと参考になると思うので、ぜひチェックしてみてください。
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