体臭のケアに対しては気にしている方も多いと思いますが、その中でもあまり意識を向けることが少ない「おへそ」のケア。
頭皮や脇、耳の裏などの臭い対策はしっかりと行なっていたとしても、おへその臭い対策を意識してる方ってあまり見かけないように感じます。
おへそというのはその形状のせいで、垢や雑菌などが溜まりやすく、臭いがきつくなってしまいがちなことをご存知でしょうか。
人によっては、自分でも気付かないうちに病気になってしまっている可能性もあるので注意しなくてはいけないこともあるんです。
そこでこちらの記事では、おへその臭いがきつくなってしまう原因や効果的な対策方法をご紹介していきます。
この記事を読むことによって…
- おへその臭いがきつくなる原因がわかる
- おへそのゴマと臭いの関係がわかる
- 臭いを改善する対策方法がわかる
といったメリットがあるので、おへその臭いに対してコンプレックスを感じていたり、臭いの改善方法がわからない方はぜひ参考にしてみてください。
なぜ?おへその臭いがきつくなる〇つの理由・原因
おへそというのは多くの方がくぼんでいるので、形状の関係もあって垢が溜まりやすく、雑菌などが繁殖しやすい場所でもあります。
まずは対策方法ではなく臭いの原因を知ることで、効率よく臭いの対策をしていきましょう。
おへそが臭い原因その1:汚れが落とせていない
臭いを発生させている原因の中でも1番多いのが、汚れをしっかり落とすことができていないということが挙げられます。
おへそに溜まる汚れには皮脂や垢だけでなく、入り組んでいることからホコリや石鹸の流し残しが蓄積してしまい、それが混ざりあうことで臭いを発生させてしまっている可能性があるんです。
さらにおへそに溜まった汚れは雑菌の栄養になり、エサとして好まれています。
この雑菌がエサとして汚れを分解するときに、きつい臭いを発生させてしまうんですよ。
おへそは洗ってはいけない?
「おへそをいじるとお腹が痛くなる」と小さいころに言われて育っていると、それを信じてほとんどおへそを洗ったことがないという方もいるかもしれません。
これはあながち間違ったことではなく、おへそは薄い皮膚が集まった部分です。
おへそのすぐに下には「腹膜」という内臓を包むことで保護してくれている部分があり、神経が多く集まっている分でもあります。
そのためゴシゴシ洗ってしまったり、強く洗うことによって腹膜に集まった神経が過剰に反応してしまい、結果的にお腹が痛くなってっしまうんです。
だからといって洗ってはいけないというわけではなく、適度に洗って清潔にしてあげる必要があります。
おへそが臭い原因その2:おへその形が歪んでいる・おへそが深い
おへそをきちんと洗っているのに臭いが出てしまう場合、おへその形状が悪いことも考えられます。
形状が「歪んでいる」「深い」という場合は、しっかり洗っていたとしても汚れを洗い落とすことができておらず、ため込んでいることがあるんです。
おへそがゆがんでいたり深かったりすると汚れを洗い落としにくくしてしまうだけでなく、石鹸やボディソープなどを流し残してしまい、雑菌が増えてしまうこともあるんです。
先ほどもお伝えしたように、雑菌が汚れや石鹸などの流し残しをエサにして、その栄養を分解することによって臭いを発生させてしまうので注意が必要になります。
おへそが臭い原因その3:お風呂に入らないでシャワーのみで済ます
湯船にきちんと浸かることによって、おへそに溜まってしまった汚れも水分を含んで洗い落としやすくしてくれるのですが、普段からシャワーのみで済ませてしまう場合は注意が必要です。
シャワーだけで済ませてしまうと皮脂や垢などの臭いの原因になってしまうものが残りやすく、どんどん汚れが溜まって言ってしまいます。
その状態で体を洗ったとしても簡単に汚れを落とすことができず、臭いを発生させてしまっている可能性があるんです。
おへそが臭い原因その4:肥満体型のせいでおへそが狭くなっている
お腹がぽっこりしている方は皮下脂肪や内臓脂肪によって、おへそが脂肪で覆われてしまうせいで皮膚が張り詰めてしまい、おへそを洗ったとしてもきちんと洗い落とすことができない場合があるんです。
さらに肥満体型の方は普通体型の方に比べて汗をかきやすく、皮脂の分泌量も多い傾向があるので、おへその中が汗によって蒸れやすくなってしまったり、皮脂による汚れが溜まりやすくなってしまいます。
そのせいで臭いを発生させやすくなってしまうので、注意しなくてはいけません。
おへそが臭い原因その5:脂っぽい食生活が中心になっている
おへその臭いというのも立派な体臭です。
別の記事でもお伝えしているのですが、コンビニ弁当やジャンクフード、居酒屋での脂っぽい食事をしょっちゅうしていると、体内に「悪玉菌」が増えてしまって臭いをきつくしてしまうことがあります。
特に最近は手軽に食べられるハンバーガーやラーメン、丼ぶりなどが増えてきているせいで、偏った食生活をしている方が増えてきています。
さらに食事内容も野菜中心の食生活から肉類などを中心とした食生活に変化してきていることで、余計に臭いが強くなってきてしまっているんです。
普段の食生活を見直してみることでおへその臭いだけでなく、体臭そのものを改善することができるので、意識してみる必要があります。
おへそが臭い原因その6:病気が関係している
ここまでご説明してきた原因以外にもおへそが臭くなってしまう理由として「病気」というものも考えられます。
しかも病気の場合、臭いだけでなく「かゆみ」を引き起こすこともあるんです。
病気についてはいくつか考えられるものがあるので、それぞれお伝えしていきますね。
おへその病気その1:膿が溜まることもある臍炎(さいえん)
先ほど臭いの原因として、皮脂や垢などが溜まってしまい、そのせいで汚れがたくさんおへそに残ることで雑菌が繁殖してしまうとお伝えしましたが、人によっては炎症を起こしてしまうことがあります。
この炎症が悪化してしまうことによって、おへその皮脂腺を詰まらせてしまい、膿を溜め込んでしまうこともあるんです。
膿の溜まった部分が腫れてしまうこともあるので注意しなくてはいけませんし、何より臭いやかゆみもきつくなるので気をつける必要があります。
おへそを必要以上い触ったりせず、洗うときもゴシゴシ強くこするようなことは避ければ、このようなトラブルを起こす可能性は少なくなります。
おへその病気その2:かゆみや痛みを起こす尿膜管遺残症(にょうまくかんいざんしょう)
赤ちゃんがまだ母親のお腹の中にいる頃、膀胱からへその緒へと繋ぐための尿膜管と呼ばれる器官があります。
この尿膜管は赤ちゃんが生まれると勝手に閉じていくのですが、ごくわずかな割合で生まれた後も閉じることがなく残ってしまうことがあるんです。
それを尿膜管遺残症といって、尿膜管が残ったことで炎症を起こしてしまうとかゆみや痛み、膿などが出るようになったリ、強い臭いを発生させることがあります。
また細菌の侵入によって感染症を起こしてしまったりする可能性もあり、抗菌薬で治療をしたり尿膜管を手術で切除する必要があります。
おへそのゴマも臭いやかゆみに関係しているって本当?
臭いとは別で気づかないうちに溜まってしまっている黒い「へそのゴマ」ですが、人に見られる部分でもないし、自分でも暗くて見づらいということで見逃してしまっている方もいるかもしれません。
この黒いおへそのつぶつぶは「臍石(さいせき)」とも言われていて、皮脂や垢、ホコリなどの汚れが溜まってしまい、固まったものなんです。
しかもこのへそのゴマの出す臭いの強さはとてつもなく強く、「便器の4,000倍以上」もあると言われていて、大便とほとんど変わらないくらいキツイ臭いを発しています。
へそのゴマはそのまま放置すると臭いだけでなく、おへそに炎症を起こしてしまうリスクもあり、かゆみを引き起こしてしまうので、清潔に保つように心がけることが大切です。
また強く引っ掻いてしまったり、擦るようなことはしないようにしましょう。
おへその炎症を悪化させてしまい、先ほどご説明した「臍炎(さいえん)」を起こして臭いやかゆみを起こす原因になります。
奥にあるへそのごまが白いのはなんで?
へそのごまというくらいなので、「臍石(さいせき)」を発見した時は黒いものを想像しますよね。
ですが稀に「白いへそのごま」を発見することがあります。
特に奥の方にあるへそのごまは白いものが多いのですが、その理由は「できたばかり」だからです。
できたばかりのへそのごまは時間が経つにつれて空気に触れることで酸化していき、黒くなるようです。
なので奥の方にあるへそのゴマは白いものが多いんですね。
そして外に向かっていくにつれて「白→茶色→黒」というような感じで、色が徐々に変化していきます。
巨大な塊に…!でかいへそのごまはむやみに取らない方がいい?
本当にごくまれにですが、へそのごまに気付かず長い間放置していることで大きなごまができてしまうことがあります。
このレベルに達するとただの汚れとは呼ぶことができず、硬化しているので自分で取り除くのも難しくなるんです。
場合によってはオイルをなじませることでへそのごまを取り除けるかもしれませんが、それでも取り除くことができない場合は皮膚科などで処置してもらう必要があります。
また病院で処置をしてもらっても取り除くことができない場合、最悪手術で取り除く必要があることもあるので、こまめにチェックしておくようにしましょう。
へそのごまを取るとお腹が痛くなる?
先ほどもお伝えしたように、おへそをいじることによってお腹が痛くなってしまうことがあります。
おへそのすぐ内側には内臓があり、それを覆っている「腹膜」があり、多くの神経が集まっているんです。
強い刺激を与えたりすると神経が過敏に反応してお腹が痛くなってしまうことがあります。
だからといってそのまま放置しておくわけにはいきません。
定期的に汚れを落とすためにお風呂で掃除をしてあげるようにするといいですよ。
ただおへそはものすごくデリケートな部分でもあるので、なるべく強い刺激を与えないように気を付けて行なうようにしましょう。
へその臭いは掃除をすれば対策可能!おへそを清潔に保つ改善方法
ここからはおへその臭いを改善するための対策方法をご紹介していきますね。
おへそを清潔に保つことによって臭いだけでなく、へそのごま対策をすることもできるのでぜひ取り入れてみてください。
掃除方法は大きく分けて2つだけで、今日から実践することができますよ。
おへそのごまや臭い対策その1:入浴時におへその掃除をする
おへそを掃除するときはいくつか注意点があります。
先ほどもお伝えしたようにおへそのすぐ下には内臓を守るための「腹膜」が存在していて、神経が多く集まっているので、爪を立てたりゴシゴシ洗わないようにしましょう。
また指を直接入れて洗うのではなく、しっかりと泡立てたボディソープや石鹸をクッション代わりにしたり、ボディタオルなどを使って優しくふき取るように洗うといいですよ。
また入浴時はシャワーだけでなく、しっかりと湯船にも浸かるようにしましょう。
おへそに溜まった汚れが水分を含んで柔らかくなり、汚れを浮かしやすくしてくれます。
注意点としては、今までほとんどおへそのケアをしてこなかった場合、1回の入浴で汚れを落とさないようにしてください。
一気にきれいにしようとすると自然と力が入ってしまい、ゴシゴシ洗ってしまいがちになるので、おへその皮膚を傷つけて炎症を起こしてしまう原因になります。
時間をかけてちょっとずつ汚れを落としてあげる感じで洗うとトラブルを起こしにくくなるので、意識して行なうようにしましょう。
おへその掃除はボディソープも意識してみる
これも先ほどお伝えしたことですが、おへその臭いも体臭の一部です。
普段愛用しているボディソープを意識してみるものいいかもしれません。
ボディソープを意識して選んでいるという方は思ったよりも少なく、ドラッグストアなどに並んでいるものを「安い」という理由だけで選んでしまいがちです。
ですがボディソープは体臭対策を手軽に始めるものとして、1番良いものだと思うんです。
体臭のケアをしようとすると、デオドラント剤などを定期的に使ったりする必要がありますが、結構面倒ですよね。
でもボディソープに関しては毎日の日課のようなものなので、特に新しく何かをやり始める必要もないのですごくおすすめです。
おへそだけでなく、脇や足などの臭い対策もできるので、失敗しないための選び方を知っておいても損はないと思いますよ。
具体的な選び方については別の記事でもご紹介しているので、そちらも併せてご覧ください。
おへそのごまや臭い対策その2:オイルを使ったおへその定期的な掃除
おへそのごまや臭いの定期的な対策として、刺激の少ないオイルを使った掃除方法があります。
これは臭いのケアはもちろん、硬くなってしまったへそのごまにも効果的なので、ぜひ試してもらいたいです。
- 綿棒
- オイル(ベビーオイル、オリーブオイル、クレンジングオイル)
- ティッシュペーパー
以上のものを用意して、事前に入浴してしっかりと湯船に浸かっておくようにしましょう。
湯船に浸かることでおへその汚れが水分を含んでふやけた状態になり、汚れを落としやすくしてくれます。
またおへその掃除方法については…
おへその掃除方法
- 綿棒にオイルをたっぷりと染み込ませる
- オイルが染み込んだ綿棒でおへその中を優しくふき取っていきます
- へそのごまは綿棒で取り除くことができるので、汚れた綿棒は清潔なものに変えていきましょう
- おへその中がキレイになるまで何回か行ない、清潔な状態になったらOKです
以上の行程でキレイにすることができます。
これは毎日でなくてもいいので、普段の入浴だけでは汚れをきちんと落とすことができない場合にやってあげるようにしましょう。
もしへそのごまがあまりにも大きい場合は、時間をかけて取り除いていく必要あるので、焦らずお手入れして言った方がいいですよ。
意外にも「おへそ専用の掃除キット」もある!
へそに溜まってしまった「ごま」をキレイにするには定期的なケアが必要になりますが、自分でいろいろ必要なものを準備するのが面倒という方もいるかもしれませんね。
そこで手軽におへその掃除ができる「へそゴマカラメトール」という専用キットを使ってみるのもおすすめです。
オリーブオイルやアーモンドオイルなど天然由来のオイルを配合したジェルで、へそのごまをキレイに除去することができるんですよ。
ネーミングセンスはそのまんまな感じですが、結構人気の商品なので気になる方はチェックしてみてください。
おへその臭いをケアする生活習慣
普段のおへそのお手入れも大事ですが、臭いのもとになってしまう過剰な皮脂分泌や汗のケアも大切になってきます。
そこでこちらでは生活習慣を見直すことで体臭を予防できるように、取り入れやすい生活習慣の改善方法をご紹介していきますね。
おへその臭いを改善する生活習慣その1:食事内容の見直し
普段から脂っぽい食べ物やコンビニ弁当など添加物がたくさん含まれている食事を中心にしていませんか?
お肉や揚げ物、糖質などばかり摂っていて、野菜や魚を食べない食生活は皮脂の分泌量を増やしてしまったり、汗に含まれている成分バランスが崩れてしまい、おへその臭いだけでなく、体臭を強くしてしまうことにつながります。
また偏った食生活は高カロリーな食事内容になることが多く、肥満体型になってしまう可能性が高くなります。
これも先ほどお伝えしましたが、肥満体型の人はおへそが狭くなってしまいがちになり、汚れが溜まりやすくなるので注意が必要です。
なるべく脂質を多く含んだ食べ物は控えるようにして、野菜や魚をメインにした和食などを食べるようにして、ミネラルやビタミン類などをたくさん摂るようにしましょう。
また臭いの対策に関しては「抗酸化作用」のある「ポリフェノール」を含んだ食品を食べてみるといいですよ。
このような食生活をしていると臭いのケアはもちろん、体型維持にも役立つので取り入れてみてくださいね。
別の記事では体臭をきつくしてしまう食べ物をご紹介しているので、そちらも併せてご覧ください。
おへその臭いを改善する生活習慣その2:適度な運動で体を汗をかく
汗というのは体内の毒素を放出するために欠かせないものでもあります。
年齢を重ねるにつれてどんどん体を動かす機会が少なくなってしまうので、定期的に運動をする習慣を身につけて汗をかいてあげるようにしましょう。
体内に溜まった毒素は代謝が低下してしまったり、普段から汗をほとんどかかないことで体内に溜まり、臭いとして放出されていきます。
おへその臭いとしてもきつくなりますし、脇や足などの臭いも強いものになってしまうので注意しなくてはいけませんね。
筋力を鍛えて代謝を良くしたり、有酸素運動などで適度な汗をかくことによって毒素を体外に放出するようにすれば、臭いも抑えることができるようになりますよ。
もちろん体を動かすことで肥満の予防にもつながるので、おへそに汚れが溜まりにくくもなります。
具体的な運動方法については別の記事で詳しくご紹介しているので、そちらも併せてご覧ください。
へその臭いがきついとワキガの可能性があるって本当?
ワキガというと脇やデリケートゾーンなどに存在する「アポクリン汗腺」から分泌される汗に含まれている「脂質」や「アンモニア」などの成分が、肌の常在菌によって分解されることで臭いを発生させます。
実はワキガ体質の人はアポクリン汗腺がおへそにも集中していることが多く、おへそがどうも臭うという場合、ワキガを疑ってみることも大切です。
ワキガ体質の人は遺伝によるものが多く、両親のうち片方がワキガ体質の場合はおよそ50%の確率、両親ともにワキガの場合はおよそ80%の確率で遺伝すると言われています。
もしおへそから玉ねぎやネギのような臭いがしたり、香辛料のような臭いがする場合は要注意です。
もし思い当たる節がある場合、別の記事でワキガをセルフチェックできるものがあるので、そちらも併せてご覧ください。
まとめ
こちらではおへその臭いやかゆみの原因や改善方法をご紹介させていただきました。
臭いの悩みというのは人に相談しづらく、一人で抱え込んでしまいやすいものなので、どうしていいかわからなくなってしまいがちです。
だからといって指で強くこすってしまったり、引っ掻いてしまったりするようなことは絶対に避けるようにしましょう。
何気ない行動が臭いやかゆみを悪化させてしまっている可能性があります。
おへそも顔や身体と同じ肌の一部です。
脇や頭皮などと同じように皮脂や垢などの汚れがついてしまうのはしょうがないことでもあります。
ですが臭いが出る前に、普段からのお手入れがとても大切なことなので、この機会に意識してケアを始めていきましょう。
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