髪がパサパサになって指通りが悪くなるのは本当にストレスになりますよね。

パサつくと髪の毛が広がってボリュームが出やすくなってしまったり、枝毛や切れ毛が多くなってしまうし、何もいいことはありません。

パサパサした髪の毛をケアするためにいろいろと取り組んでいる方も多いと思いますが、「なかなか改善することができない」という方も少なくな胃と思います。

それでも髪の毛がパサついてしまうのにはちゃんとした理由があるんです。

意外と見落としてしまいがちな部分がパサつきの原因になっていることもあるんですよ。

そこでこちらの記事では、美容師で現役時代に「ヘアケアマイスター」という資格を取得した私が、髪の毛がパサついてしまう原因や改善方法についてご説明していきます。

この記事を読むことによって…

  • パサつきを起こしている髪の状態がわかる
  • 髪の毛のパサつきを引き起こす原因や対策方法がわかる
  • 正しいヘアケアの方法がわかる

といったメリットがあるので、どんなに頑張ってもパサつきが改善されない方や、正しいヘアケアの方法を身に付けたい方はぜひ参考にしてみてください。

髪がパサパサになるのはどんな状態?その特徴とは?

まずは髪の毛がパサパサになってしまう原因をお伝えしていく前に、パサつきを起こしている髪の毛の状態を詳しくご説明していきますね。

髪の毛というのは、輪切りにして断面を見てみると3つの構造から成り立っているんです。

画像のように外側から「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」という構造でできています。

  • キューティクルは髪の毛に表面にあるうろこ状のもので、髪の内部を保護する役割があります。
  • コルテックスは髪の毛の約9割を占めるもので、髪の毛の内部構造をつくる組織でもあり、水分やメラニン色素などから成り立っていて、その周りをCMCと呼ばれる成分が覆っています
  • メデュラは毛髄質と呼ばれる髪の毛の中心にある組織で、とても小さなものでもあり、髪の毛が細い場合はないこともあります

イメージとしては、お寿司屋さんなどで食べられる「かんぴょう巻き」や「かっぱ巻き」みたいなものですね。

髪の毛がパサパサしている状態というのは、一番外側の「キューティクル」がボロボロになっている状態なんです。

上記でもお伝えしましたが、キューティクルというのはうろこ状のもので、髪の内部構造が外に出ないように保護してくれる役割があります。

ですが様々な原因によってキューティクルが剥がれてしまうことによって、手触りが悪くなってしまったり、髪の内部にある色素や水分、CMCと呼ばれるコルテックスを包んでいる成分が流れていってしまうんです。

キューティクルが傷ついて剥がれることによって、内部にあるコルテックスやメデュラまでダメージが進行してしまい、髪の毛の外に流れ出てしまうことで枝毛や切れ毛を引き起こしてしまいます。

つまり髪の毛のパサつきを抑えるためには「キューティクル」が傷んでしまわないようにすることが最優先事項ということですね。

パサパサで広がる髪の毛は治すことはできない?

髪の毛がパサパサになってしまう状態はキューティクルが傷んで、「髪の内部構造が流れ出てしまっている状態」だということはわかったと思います。

ですがこの傷んだ髪の毛を一生懸命修復しようと努力をする方もいますが、あまり効果的ではないんです。

なぜかというと、髪の毛はもともと死んだ細胞が集まってできたものなので、傷ついた肌のようにケアをしたり、時間をかけても修復することがありません。

状態をよく見せることはできるかもしれませんが、パサつきの原因となってしまうキューティクルの修復をすることができないんです。

美容室でトリートメントをしてもらうとサラサラになると感じる方もいるかと思いますが、それはスカスカになった髪の内部構造に栄養を詰め込んで、その周りをコーティングしているからなんですよ。

なので何日かするとまたパサついてくるのはそのためなんです。

つまり髪の毛のパサつきを改善するために美容室でトリートメントを下としても「根本的な解決にはならない」ということになります。

パサつきの根本的に改善するにはどうしたらいい?

根本的に改善するのであれば、結論から言ってしまうと傷んでしまった部分を「カット」してしまうのがベストです。

とは言っても髪の毛を伸ばしていたり、もともと髪が短い方は簡単にカットするのが難しいと思います。

そのため適切なケアをしっかりと行なって、髪の毛に水分を与えたり、これ以上髪の内部成分が流れ出ないようにコーティングして、ダメージが進行しないようにしてあげるようにしましょう。

そこで次の項目から髪の毛のパサパサを引き起こしてしまう具体的な原因や、対策方法をお伝えしていきますね。

髪の毛のパサつきを引き起こす原因と予防・対策方法

髪のパサつきを引き起こしてしまう原因というのは、あなたが思っている以上に多いんです。

ここからはそんな髪の毛のダメージを引き起こしてしまい、パサパサの原因になるものを詳しくご説明していきますね。

またそれぞれの対策方法についてもお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

原因その1:プールの塩素

夏になると友達や恋人とプールに行く機会が増えると思います。

プールには消毒をするために塩素を入れるのですが、塩素は漂白剤にも含まれる成分で、刺激の強いものです。

そのせいでキューティクルにダメージを与えてしまい、髪の毛の色素が抜けてしまうことによって脱色してしまうこともあります。

プールでの対策方法

プールで髪の毛が傷んでしまわないようにするには、水分を弾く性質のあるヘアオイルなどを事前に使用しておくと効果的です。

またプールから上がったときに真水でしっかりと流してあげることで、髪の毛に塩素が残らないようにしましょう。

塩素が髪の毛に残ってしまうとプールに入っていなくてもダメージが進行して、パサつきの原因になるので注意しなくてはいけません。

理想はプールの後にシャンプーをして、そのあとにトリートメントなどで栄養を補ってあげるのがベストです。

原因その2:温泉のアルカリ成分

意外に感じてしまうかもしれませんが、温泉のお湯も髪の毛がパサついてしまう原因になります。

泉質にもよりますが、多くの温泉の泉質が「アルカリ性」になっているため、髪の毛を浸けてしまうことによってキューティクルが広がってしまう原因になるんです。

アルカリ性といわれてもピンとこないかもしれませんが、パーマ液もアルカリ性の成分が含まれていて、長時間温泉に髪の毛を浸けてしまうことで内部成分が流れ出てしまうことになります。

温泉での対策方法

髪の毛が長い場合は温泉に浸からないように結んであげたり、タオルを頭に巻いてお湯に浸からないようにしましょう。

またカラーやパーマ専用のシャンプーを使って、アルカリ性に傾いた「pH濃度」を弱酸性に戻してあげることが大切です。

温泉施設に置いてあるシャンプーは基本的にそのようなシャンプーではないので、自分で専用のシャンプーを持参していくといいですよ。

原因その3:紫外線

紫外線というと夏を連想する方が多いですが、真夏だけでなくとも紫外線は年中降り注いでいます。

肌の紫外線対策をしていても、髪の毛の対策をしていない方は多いと思います。

髪の毛も肌と同じように日焼けをすることを忘れないようにしましょう。

紫外線のせいで髪が日焼けを起こしてしまい、キューティクルが開くことで髪の内部にある色素や水分が流れ出てしまいます。

日差しを浴び続けることによって髪をつくっているたんぱく質(アミノ酸)が酸化してしまい、パサパサの原因になります。

さらに髪の毛の分子を結合している「シスチン結合」にまでダメージがいってしまうことで、切れ毛や断毛を起こしてしまうこともあるんです。

そのせいでもともと黒かった髪が茶色っぽくなってしまったり、パサパサになってしまうので、しっかりとケアしてあげることが大切です。

紫外線の対策方法

おすすめの対策方法として、外出時に帽子を着用したり、紫外線対策ができるオイルやアウトバストリートメントを使用しましょう。

また最近では、「飲む日焼け止めサプリ」というものもあり、外出の数十分前に飲んでおくことによって肌だけでなく、髪の毛などの紫外線ケアをすることができます。

一度飲んでおけば丸一日効果が持続するので、長時間外出するときにはおすすめの方法ですよ。

飲む日焼け止めサプリについてもっと詳しく知りたい方は、別の記事でもご紹介しているので、そちらも併せてご覧ください。

原因その4:髪に起きる摩擦

髪の毛がこすれてしまうことで、髪の表面にあるキューティクルがダメージを受けることによってパサつきを起こしてしまうことがあります。

特に眠っているときはベッドシーツや枕などで強い摩擦が起きてしまったり、その時に静電気が起きることによってキューティクルが傷んでしまうことが多いので注意が必要です。

また洗髪時に髪の毛をこすり合わせてしまうような洗い方をしたり、タオルドライのときにゴシゴシ拭いてしまうことも摩擦を起こしてしまう原因になります。

摩擦の対策方法

髪の毛に起きる摩擦の対策方法として効果的なのが「ヘアオイル」や「トリートメント」を使用するということです。

眠っているときに起きる枕やシーツとの摩擦は自分ではどうしようもない部分もあるので、できるだけ摩擦が起きても負担が大きくならないように髪の毛をオイルやトリートメントを使って保護してあげることが大切です。

また髪の毛が長いのであればまとめてしまうのもいいと思います。

洗髪時に起きる摩擦は、シャンプー剤をしっかりと泡立てて髪の毛同士の摩擦や、指との摩擦が起きないように濃密なクッションをつくるようにしましょう。

そのため泡立ちの悪いシャンプーを使っているのであれば、使用するシャンプーの見直しが必要になります。

また洗髪後、水分をふき取る際はタオルで優しく包み込むようにして、ゴシゴシとふき取らないようにすることが大切です。

タオルドライをするポイントは毛先をタオルで掴んで、ギュッとしてあげることで水分をふき取ることができるので、意識してみるといいですよ。

原因その5:髪が濡れた状態で放置

シャワーを浴びた後に髪の毛が濡れた状態で放置してしまう方って意外と多いと思います。

特に男性が多いかもしれませんね。

自然乾燥で髪の毛が乾くのを待つ方もいるかもしれませんが、濡れた髪の毛はキューティクルが開いたままの状態です。

そのまま放置していると髪の毛の内部成分がどんどん流れ出てしまい、パサつきの原因になります。

また髪の毛が濡れた状態は髪質が柔らかくなっている状態でもあるので、ちょっとした摩擦でもダメージの原因になるので注意が必要です。

濡れた髪の対策方法

濡れた状態の髪の毛によるパサつき対策はすぐに乾かしてあげることが大切です。

お風呂上りは暑くてドライヤーをかけるのが嫌になるかもしれませんが、そのまま放置しているとパサつきを起こしてしまいます。

できるだけ早めに、開いたキューティクルを引き締めるためにも根元から毛先に向かって温風を当てて、そのあとに同じように冷風を当てることでツヤを出すことができます。

髪の毛をボロボロにしたくないのであれば、ちょっとの我慢はしなくてはいけませんね。

原因その6:エアコンや空気の乾燥による乾燥

季節的な要因のひとつとして、乾いたエアコンの空気や、冬場などの湿度が低く乾いた空気によって髪の毛がパサパサになってしまうことがあります。

乾いた空気によって髪の毛に静電気を帯びてしまい、キューティクルが開いて剥がれやすくなってしまいます。

そのせいで髪の毛の中にある成分が流れ出てしまい、髪が乾燥することによって広がってしまうことがあるんです。

環境的な原因によって起きる髪の毛のダメージは、その環境自体を改善しなくてはいけないのでケアが難しいかもしれませんが、ちょっとした意識で予防することができるんです。

乾燥の対策方法

空気の乾燥による髪の毛のパサつきを対策するためには自宅できちんとヘアケアをしてあげることが大切です。

定期的にヘアマスクを使用してパックをしたり、トリートメントやコンディショナーを使って栄養補給をしたり、髪の毛を保護することで乾燥による静電気を防ぐことができます。

また髪の毛を乾かす時にヘアオイルをつけて保護してあげることによって、日中の静電気を防ぐことができるんです。

その他にも定期的に美容室でトリートメントを行ない、スカスカになった髪の毛に栄養を補ってあげるのも効果的ですよ。

原因その7:海水浴や潮風によるもの

海水浴に行って海に入ると髪の毛がバリバリになってしまった経験はありませんか?

これは海は「アルカリ性」だからなんです。

先ほどもお伝えしましたが、アルカリ性はキューティクルを溶かしてしまったり、開いてしまう原因になるので、中身がどんどん流れ出てしまいます。

そうすると強い紫外線が直接髪の内部にダメージを与えてしまい、パサつきを引き起こす原因になってしまうんです。

海水浴は海のpHや紫外線など、複数の原因が合わさって起こるダメージなので、パサつきの進行も早く、一気に髪の毛がパサついてしまいます。

海水浴の対策方法

海水浴でのダメージ対策としては、できるだけ髪の毛が海水で濡れてしまわないようにすることが大切です。

どうしても海水に浸かることを避けることができない場合は、しっかりとヘアオイルを使用して、水分を弾いてくれるような状態にしておくことが大切です。

また紫外線対策として飲む日焼け止めサプリを飲んで奥のも効果的ですよ。

海水浴が終わった後は、髪の毛のpH濃度を元に戻してあげるため、パーマやカラー専用シャンプーを使ってあげるようにしましょう。

そのあとに栄養を補うためにもトリートメントなどを使ってケアをしてあげるといいですよ。

原因その8:髪の毛がくせ毛や天パー

どんなにケアをしてもパサつきがなかなか改善されない方の中には「くせ毛」や「天パー」が関係していることもあります。

直毛の人に比べ、くせ毛や天パーの髪の毛はキューティクル内の水分量が少ないと言われていて、髪の毛がもともと乾燥しやすいんです。

そのため直毛の人と同じヘアケアをしてもあまり効果がない可能性があります。

自分の髪質に合ったヘアケアをしてあげることも大切なことです。

くせ毛や天パーの対策方法

よく「くせ毛や天パーをなおす」という謳い文句のシャンプーやトリートメントが売られていますが、生まれつきくせ毛や天パーの人は遺伝的要素があるため治すことはできません。

正確に言えば「クセによる広がりを抑える」「髪の毛をまとまりやすい状態にする」ことはできます。

くせ毛や天パーによる髪の毛のパサパサを抑えるために効果的なのは、くせ毛専用のシャンプーやトリートメントを使用するのが効果的です。

不足してしまいがな水分や栄養を髪の毛に補ってあげることができ、乾燥によるパサつきを防いでまとまりやすい髪にしてくれることができるので、普段から適当にシャンプーを選んでいる方は意識してみるといいでしょう。

原因その9:セルフカット

意外かもしれませんが、自分でセルフカットをする場合、それが原因でパサつきを起こしてしまう可能性があるんです。

セルフカットをするときに使用するハサミは文房具バサミなどが多いと思いますが、美容師の方が使用しているはさみと比べると切れ味が全然違います。

市販で販売しているようなはさみは、刃の断面が粗いため、カットした切り口の部分から枝毛が起きやすくなります。

当然キューティクルは剥がれやすくなってしまうので、髪の毛の内部にある成分がどんどん流出してしまい、結果的にパサつく原因になってしまうんです。

美容師が使っているハサミは定期的に研磨をしているので、とにかく切れ味がすごくいいんです。

誤って指を切ってしまうと、肉までスパッと切れてしまい、血が止まらなくなるくらい切れ味抜群なものを使用しています。

セルフカットによるパサつきの対策方法

とにかく自分ではセルフカットをしないようにすることが大切です。

前髪が目にかかるようになってきて、鬱陶しいのであれば美容室で「前髪カット」をしてもらうようにしましょう。

また髪の毛を伸ばしていたとしても、毛先だけは定期的にメンテナンスをしてもらうためにカットしてもらうようにすることが大切です。

例えば2か月に1回、毛先を1センチ切ってもらうだけでも約1センチ伸ばすことができますし、その方が枝毛や切れ毛を防ぐことができ、トータルで髪の毛を伸ばしやすいんですよ。

原因その10:カラーリングやパーマ

髪の毛がパサついてしまう代表的な例ですね。

カラー剤やパーマ液に含まれている薬品によって、髪の毛がアルカリ性に傾いてしまうため、ダメージを起こしやすい状態になります。

髪をアルカリ性に傾けることで薬剤の成分が浸透しやすい状態にするので、オシャレを楽しむためにはどうしようもない部分ではありますが、代償も大きいものですね。

またパーマ液に含まれている成分には髪の毛の結合を断ち切って、癖をつけるためかなりダメージが大きくなります。

カラーリングやパーマによるパサつきの対策方法

オシャレを楽しむために欠かせなくなっているカラーやパーマですが、対策方法としては「やらない」というのが1番の対策方法です。

とは言ってもそうはいかないので、施術後に美容室でトリートメントをしてもらったり、ホームケアを適切に行なうことが大切です。

特にホームケアはカラーやパーマ専用のシャンプーを使用して、髪の毛のpH濃度を元の状態に戻してあげたり、定期的にトリートメントやヘアマスクで栄養を補給してあげるようにしましょう。

また普段からヘアオイルやヘアミルクなどを使って髪の表面を保護してあげることで、傷んだキューティクルから内部の水分や栄養が流出しないようにすることを意識してあげましょう。

原因その11:セルフカラー

市販で販売されているヘアカラー剤は、どんな人でも髪の毛を染めることができるように強い薬品が使われています。

自分の髪質に合った薬剤の選定ができないため、美容室でカラーリングをするよりもダメージが大きくなります。

手軽にカラーができるメリットがある反面、その代償も大きいのでよく考えて行なう必要がありますね。

繰り返し何度もホームカラーをしていると髪の毛にダメージが蓄積してしまい、パサパサの原因になるので注意が必要です。

セルフカラーによるパサつきの対策方法

ヘアカラーをする場合はできるだけ美容室でやってもらうのがいいでしょう。

美容室では自分の髪の毛の状態にあった薬剤を選定して、適切な放置時間を守ることでダメージを最小限にしてくれます。

また多くの美容室が施術前にダメージから髪の毛を守るため、毛先やダメージがある部分を中心に「栄養剤」をつけてくれます。

そうすることで必要以上に髪の毛にダメージを与えないようにしてくれるので、髪の毛のパサつきが気になるけどカラーをしたいという方はなるべく信頼できる美容師さんに任せてみるようにしましょう。

伸びてきた部分が気になるだけであれば、リタッチのみをしてもらうこともできるので、担当の美容師さんに相談してみるといいですよ。

原因その12:ヘアスプレーやジェル

髪の毛を固めるようなスタイリング剤は、固まった後に無理やり動かしてしまうとキューティクルを剥がしてしまう原因になります。

しかもこのようなスプレーやジェルといったスタイリング剤には、すぐに乾くように「アルコール」などの揮発成分が多く含まれているため、髪の毛の水分を奪ってしまい、乾燥を起こしやすくしてしまうんです。

私も以前ジェルを使ってスタイリングをしていたのですが、乾いた後に手直しを使用として髪の毛を動かしてしまったことで、髪の毛がパサパサになってしまったことがあります。

よく使用するスタイリング剤でもあるため、しっかりと事前のケアを怠らないようにしなくてはいけません。

ヘアスプレーやジェルによるパサつきの対策方法

スタイリング剤が乾いた後はできるだけ髪の毛に触れないことが1番の対策方法です。

またスプレーやジェルを使う前に、オイルやアウトバストリートメントなどを使用して、保護膜を作っておくのも効果的です。

スプレーやジェルを使用した後にオイルなどを使うという考えもありますが、油分によってスタイリングがだれてしまうため、セットした髪型を崩したくないのであれば、控えた方がいいでしょう。

またシャンプーをするときもしっかりと予洗いをしないで洗い始めてしまうことによって、キューティクルにダメージを与えてしまうので、時間をかけて髪の付いた汚れを落とし、スプレーやジェルがきちんと流し終えたら髪の毛を洗うようにしましょう。

原因その13:ヘアドライヤーの使い方

ドライヤーの使い方次第でも髪の毛をパサつかせてしまう原因になります。

普段から髪の毛を乾かす時に、ドライヤーの風をどのように当てていますか?

乾かし方ひとつで髪の毛の状態が違ってくるんですよ。

髪の毛の表面にあるうろこ状のキューティクルは根元から毛先に向かって重なるように存在しています。

そのため、毛先から根元に向かって乾かしてしまうと、キューティクルが開いてパサつきやすい状態になってしまうんです。

また必要以上に乾かしてしまうことによって、オーバードライという状態になり、髪質が硬くパサつきやすくもなります。

このような使い方が髪の毛のパサつきを引き起こす原因になってしまうんです。

ドライヤーによるパサつきの対策

毛先がパサついてしまう原因の多くは、ドライヤーで髪の毛を乾かす時に毛先を先に乾かしてしまうことが多いせいなんです。

根元からしっかりと乾かすことができていればオーバードライになることもないですし、その結果髪の毛のパサつきを抑えることができます。

髪の毛を乾かす時は根元を先に乾かして、中間・毛先の順番に乾かしてあげることによってオーバードライを防ぐことができるので意識してみましょう。

また髪の毛が長い場合は、毛先は半乾きの状態にして、根元から毛先に向かって風を当てるようにしてあげることで毛先を乾かしつつ、キューティクルを閉じることができますよ。

最後に根元から毛先に向かって「冷風」を当ててあげると、さらにキューティクルが閉まってツヤも出やすくなります。

原因その14:コテやヘアアイロンの熱

普段から髪の毛のスタイリングにコテやヘアアイロンを使用する方も多いのではないでしょうか。

実は髪の毛というのは熱に弱く、高温をコテやアイロンを使用することで「たんぱく変性」という、髪の毛性質を変化させてしまいます。

簡単に説明すると、卵に熱を加えると硬くなりますが、これもたんぱく変性の一種です。

たんぱく変性を起こした髪の毛は卵と同じように髪質が硬くなり、パサつきやごわごわした状態になってしまうため髪の毛が広がりやすくなります。

また髪の毛が半乾きの状態などで高温のコテやヘアアイロンを使用すると、髪の毛の中にある水分が一気に蒸発してしまうため、極度の乾燥状態になってしまうんです。

一度たんぱく変性を起こしてしまった髪の毛は新しく生え変わるまでは元の状態に戻ることはないので注意が必要です。

コテやヘアアイロンによるパサつきの対策方法

熱に強いオイルやトリートメントを使用して、髪の毛のダメージを抑えることが大切です。

またコテやアイロンの温度は150℃くらいに設定して使用しましょう。

低い温度ではなかなかスタイリング決まらないという場合は180℃を限度として、長時間髪の毛に当てることがないように注意していくダサい。

あとは濡れた状態では決して使用しないようにすることを意識してください。

原因その15:洗浄力の強いシャンプー

使用するシャンプーによっても髪の毛のパサつきを引き起こす可能性が十分にあります。

特にドラッグストアなどの市販で販売されているようなシャンプーには強い洗浄成分である「石油系界面活性剤」と呼ばれるものが配合されていて、髪の毛を乾燥させてしまう原因になることもあるんです。

この石油系界面活性剤が配合されているシャンプーには「シリコン剤」と呼ばれる、髪の表面を整える成分によってパサつきを抑えていたのですが、最近の「ノンシリコンシャンプー」の人気が高くなっていることで、様々なメーカーがシリコン剤を配合しなくなっています。

そのせいで強い洗浄成分による髪の毛の乾燥がダイレクトに感じるようになってしまい、髪の毛のパサつきを起こしやすくなってしまうんです。

シャンプーによるパサつきの対策方法

シャンプーによって髪の毛がパサつきを起こしている場合は、洗浄力がマイルドなものを選んでみるといいですよ。

そうすればノンシリコンシャンプーであっても髪の毛のパサつきを抑えることができますよ。

洗浄力がマイルドなシャンプーとしては「アミノ酸系界面活性剤」という成分が含まれているものがおすすめです。

アミノ酸系シャンプーには髪の毛と同じアミノ酸(たんぱく質)でできているので、髪にたいして負担が少ないのと、髪の毛や頭皮と同じ「弱酸性」なのでなじみがいいんですよ。

またシリコンに代わる植物由来のオイルなどが配合されているシャンプーは、指通りも良く、乾かした後もパサつきを軽減することができるので試してみてほしいです。

あとはシャンプーに含まれているシリコン剤は髪の毛にたいして決して悪いものではないので、髪の毛のダメージ具合によって使い分けてみるといいですよ。

ノンシリコンシャンプーについてもっと詳しく知りたい方は、別の記事で選び方などをご説明しているので、そちらも併せてご覧ください。

原因その16:加齢による影響

人は年齢を重ねることによって、髪の毛の内部構造にも変化が起きてきます。

その変化によってパサつきを起こしてまうこともあるんです。

頭皮には髪の毛を作り出す細胞があるのですが、その細胞の働きが加齢とともにどんどん低下していってしまいます。

そうするとキューティクル内にある水分やコルテックス、CMCなどの含有量が少なくなってしまい、健康的な髪の毛をつくることができなくなってしまうんです。

結果、髪の毛をパサパサにしてしまう原因になるので、早めに対策をしていく必要があります。

加齢によるパサつきの対策方法

年齢によるパサつきの対策方法として、髪の毛をつくるために頭皮にしっかりと栄養を与えてあげることが重要です。

例えば頭皮用の美容液や育毛剤を使ってみてはどうでしょうか。

育毛剤と聞くと薄毛や抜け毛の対策に使うものだと感じてしまう方もいるかもしれませんが、その他にも頭皮環境を整えて「健康的な髪の毛を育てる」という役割があるんです。

育毛剤に含まれている栄養が頭皮に浸透することで、血液の流れがよくなり、より栄養を届けやすくなってパサつきの少ないハリやコシのある髪を育てることができるので、試してみる価値はあります。

もし育毛剤についてもっと詳しく知りたい方は、別の記事でもご紹介しているのでそちらも併せてご覧ください。

原因その17:喫煙習慣がある

もし喫煙の習慣がある方は、タバコに含まれている有害物質によって髪の毛がパサついてしまっている可能性があります。

タバコに含まれているニコチンなどには血管を収縮させてしまう働きがあり、血液の流れを悪くしてしまいます。

そうすることで、本来であれば血液によって送られる髪の毛を作るための栄養が十分に頭皮へ送ることができなくなり、新しく伸びてきた髪の毛がやせ細っていたり、パサパサになってしまうことがあるんです。

喫煙習慣によるパサつきの対策

喫煙による髪の毛のパサつきが考えられるのであれば、対策方法は「禁煙」するのがベストです。

先ほどもお伝えした通り、一度ダメージなどに寄ってパサパサになった髪の毛はその部分をカットしたり、生え変わるまでは元の状態に戻すことはできません。

そのためいくらトリートメントやオイルを使ったとしても一時しのぎにしかならないんです。

なので本当に髪の毛のパサつきをどうにかしたいと考えるのであれば、タバコを吸うのをやめてみるようにしましょう。

禁煙のコツについてもっと詳しく知りたい方は別の記事で詳しくご紹介しているので、そちらも併せてご覧ください。

原因その18:偏った食事制限などのダイエット

ダイエットなどで食事制限をしている場合も髪の毛がパサついてしまう原因になります。

髪の毛は基本的に食事などで摂った栄養をもとに作られていきます。

特に髪の毛を構成している成分の約90%はたんぱく質でできているので、無理なダイエットで1日1食で過ごしていたり、野菜や果物しか食べないような生活をしていると、髪の毛がたちまち栄養不足になってパサつきやすくなってしまうんです。

また少ない栄養しか摂ることができていないと、その栄養が他の臓器や筋肉など、直接生命活動に関わる部分にほとんど持っていかれてしまうため、頭皮に送られる栄養が自然と少なくなってしまいます。

偏った食事はもちろん、食事を摂らな過ぎるのもパサつきの原因になるので注意が必要です。

食生活によるパサつきの対策方法

食生活が偏っていたり、無理なダイエットなどで3食食べることができていないのであれば、まず食生活を見直すことを意識しましょう。

1日3食しっかりと食べるように意識して、糖質(炭水化物)やたんぱく質、脂質をバランスよく摂取しなくてはいけません。

特にたんぱく質は髪の毛の主成分でもあるので、しっかりと摂るようにしなくてはいけませんね。

そのうえでダイエットをするのであれば、脂質の量を少し控えるなどして、健康的に取り組む必要があります。

またたんぱく質のほかにも、ビタミンやミネラルを多く含んでいる野菜や果物もきちんと摂るようにしてあげることで、たんぱく質から髪の毛をつくるサポートをしてくれる働きがあるので、結果的に髪の毛のパサつきを抑えることができますよ。

原因その19:睡眠不足

寝不足が続いてしまうことで髪の毛がパサつきやすくなることがあるんです。

ちょっと意外かもしれませんが、睡眠と髪の毛の成長には大きな関係があり、睡眠時には「成長ホルモン」という物質が分泌されるのですが、これは体の成長や肌の修復だけでなく、髪の毛を成長させるためにも必要なものなんです。

眠っているときに多く分泌されるものなので、寝不足の状態が続いてしまうことによって新しく生えてきた髪の毛が栄養不足を起こしてしまい、パサつきを起こしやすい状態になります。

慢性的に寝不足が続いてしまうことで髪の毛全体がダメージを負いやすくなってしまうため、髪の毛の内部がスカスカになってしまうこともあるんです。

そうなるとパサつきはもちろん切れ毛や枝毛などを起こしてしまい、広がりやすい髪の毛になってしまうので注意しなくてはいけません。

睡眠不足によるパサつきの対策方法

この場合の対策方法はとにかくしっかりと睡眠時間を確保することが大切です。

1日6~7時間は眠るように心がけ、成長ホルモンが多く分泌される「22時から2時」の時間帯には就寝していることがベストです。

ただ仕事の関係などでなかなか睡眠時間を確保することができない場合は、できるだけ決まった時間に就寝・起床するように心がけ、休みの日にも同じような時間に就寝・起床をするようにしましょう。

そうすることで自律神経の乱れを防ぎ、ホルモンバランスも整えられるので健康的な頭皮環境を保ちやすくなり、髪の毛もパサつきにくくなります。

髪の毛のパサつきを予防するシャンプーの選び方

髪の毛のパサつきが起きてしまった場合のケアも大切なことですが、何より事前にパサつきの予防をしておくことが1番大切です。

パサつきの予防がきちんとできていればスタイリングもしっかりとキメることができますし、切れ毛や枝毛を防いで余計な出費をしたり時間を割かれてしまうことはありませんからね。

そこでここからは髪の毛のパサパサを予防するための「シャンプーの選び方」についてご説明していきますので、ぜひチェックしてみてください。

パサパサな髪の毛を予防するシャンプーの種類

まずシャンプーを選ぶときにチェックしたいのがシャンプーの種類です。

シャンプーの種類には大きく分けると3つのものがあり、それぞれ違った特徴があります。。

具体的には…

  • 高級アルコール系シャンプー
  • 石けん系シャンプー
  • アミノ酸系シャンプー

といったものがあり、高級アルコール系シャンプーや石けん系シャンプーは一般的に洗浄力が強いもので、「パサつきを抑える」という点ではあまり向いていません。

アミノ酸系シャンプーには洗浄成分に使っている成分が名前からもわかるように「アミノ酸」が含まれているので、髪の毛の栄養を補うことができ、ダメージを抑えやすい特徴があります。

またアミノ酸系シャンプーはほとんどの美容室でも使われている泡立ちのいいシャンプーでもあり、髪の毛同士の摩擦を減らすことによってキューティクルのダメージを防いでくれるんです。

代表的な成分として…

  • ココイルグルタミン酸Na
  • ラウロイルメチルアラニンNa
  • ココイルメチルタウリンTEA

などの成分があるので、シャンプーを選ぶときに参考にしてみるといいですよ。

また別の記事でもシャンプーの選び方について詳しくお伝えしていく記事があるので、そちらも併せてご覧ください。

パサつきを予防するシャンプーのやり方

どんなにいいシャンプーを選んで購入したとしても、正しいシャンプーの仕方ができていないと効果が半減してしまいます。

もしかするとこの記事を読んでいるあなたも、過去に「ちょっといいシャンプーを使ったことがあるけど、ダメージの進行が止まらない」という方もいるかもしれません。

そういった方は一度シャンプーのやり方を見直してみるのもいいかもしれません。

意外とそれが原因となってパサつきを起こしている可能性があります。

パサつきを抑えるシャンプーのポイントその①:熱すぎないお湯で入念に予洗いをする

35~38℃くらいのお湯で予洗いをしっかりと行なうようにしましょう。

あまり高い温度のお湯だと、キューティクルが開きすぎて髪の毛の内部成分が流れ出てしまいます。

また時間をかけて予洗いをしてあげることによって、髪の表面に付着したスタイリング剤やホコリなどの汚れを洗い流すことができ、この後のシャンプーで純粋に頭皮や髪の毛を洗うことができます。

パサつきを抑えるシャンプーのポイントその②:シャンプー剤はしっかりと泡立てる

シャンプーを使用するときにしっかりと泡立ててから洗い始めていますか?

十分に泡だっていない状態で洗い始めてしまうと髪の毛に摩擦が起きやすくなってしまい、キューティクルが剥がれやすくなってしまいます。

手にシャンプーを適量取って、両手でしっかり泡立ててから髪の毛に乗せていきましょう。

髪の毛に乗せた後も空気と水分を含ませながら泡立ててあげることで、キメの細かい泡をつくってあげます。

もしどうしてもシャンプーを泡立てられないのであれば、100円ショップなどでも購入することができる「泡立てネット」を使用してみるのもいいと思います。

パサつきを抑えるシャンプーのポイントその③:髪の毛はゴシゴシ洗わずマッサージをするように

多くの方が髪の毛や頭皮を洗うときにゴシゴシ洗ってしまいがちですが、あまりいい方法ではありません。

ちょっと髪の毛が長くなると指に髪の毛が絡まってしまったり、髪の毛への摩擦を強くしてしまい、パサつきの原因になります。

洗髪をする際は髪の毛よりも頭皮をマッサージするようなイメージで、生え際から頭頂部に向かってマッサージしていくように洗ってあげるといいですよ。

また別の記事でもシャンプーの方法をご紹介しているので、もっと詳しく知りたいという方はそちらも併せてご覧ください。

ヘアオイルやアウトバストリートメントの正しい使い方で髪質の改善

これも髪の毛の予防につながるものとしてご紹介させていただきたいのですが、ヘアオイルやアウトバストリートメントを使って、熱や摩擦による髪の毛のダメージを防ぐ方法です。

ちなみにアウトバストリートメントというのは「流さないトリートメント」を指していて、入浴時に使用するトリートメントを「インバストリートメント」といいます。

使い方に関してですが、どちらも適量を手に取って手のひらでしっかりとムラのないように伸ばしましょう。

また指の間にもしっかり伸ばしてあげることで髪の毛にムラなくつけることができますよ。

手のひらでオイルやトリートメントを伸ばしてあげることによって、体温によって温度が高くなり、髪の毛へのなじみがよくなるからです。

意外とサッと伸ばしてそのまま使用してしまう方が多いので、意識してみるようにしましょう。

美容師がおすすめするトリートメントやヘアオイルの選び方

髪の毛のコンディションを整え、パサつきを抑える働きがあるトリートメントやヘアオイルですが、どんなものを選んでいいかわからないという方も多いと思います。

ここでご紹介したいポイントは、どんなにパサつきを抑えたいと言ってもシリコン成分が含まれていないものを選ぶようにしましょう。

多くのトリートメントには髪の毛を保護するためにシリコン成分が含まれていますが、流し残しがあったりするとベタつきの原因になるだけでなく、重たい質感になってしまい、スタイリングが上手く決まらなくなってしまいます。

最近ではノンシリコンタイプのものでも、それに代わる毛髪の保護成分が含まれているので、軋んだりパサつくことがなくキレイにまとまるものが増えています。

別の記事ではそんなトリートメントやヘアオイルをご紹介しているので、そちらも参考にしてみてください。

まとめ

こちらの記事では髪の毛がパサパサになってしまう原因や、その対策方法についてご紹介させていただきました。

パサパサの原因は髪の毛の表面を覆っているキューティクルが剥がれてしまったり、広がってしまうことで内部の成分が流れ出てしまうことにあります。

一度傷んでしまった髪の毛は完全に修復することができないので、きちんと原因を理解して対策を立てておくことが大切です。

またパサパサを予防するためにも、普段のヘアケアの見直しをすることもとても大切な要素なので、今一度使用しているシャンプーやトリートメント、ヘアオイルなどが自分の髪質に合っているものかをチェックしてみましょう。

まずはできることをしっかりと取り組んで、パサつきのせいで髪の広がりがない、キレイで健康的な髪の毛を目指していきましょう。

 

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