前日にしっかりと髪の毛を乾かしてから寝たのに、朝起きたら髪の毛が…。
起きたら寝癖で髪の毛がバクハツしてビックリした経験って誰にでも一度はあるのではないでしょうか?
朝はとにかく朝食を食べたり身支度をしなくてはいけないですからものすごく忙しいですよね。
そんな時に寝癖を直すのに時間をとられてしまったらたまったもんじゃないです。
わざわざ寝癖直しのために早起きするのも正直嫌ですからね~。
私も毎朝のように髪の毛が寝癖のせいでバクハツしてしまって、準備に時間がかかってしまったことがしばしばあります。
本当に寝癖ってどうにかならないものかと本気で思いますよね。
そこでこちらの記事では美容師の経験を活かして、寝る前にできる寝癖の予防方法や寝癖がついてしまった時の簡単に直せる対処方法をご紹介していきます。
この記事を読むことによって…
- 寝癖ができないようにする予防法がわかる
- 万が一、寝癖がついてしまったときの対処法がわかる
- 寝癖ができなくなることで毎朝の準備が楽になる
といったメリットがあるので、忙しい毎朝を有意義に過ごしたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
どうして?寝癖ができてしまう原因とは
そもそも寝癖ができてしまう原因って何なのでしょうか。
あまり気にしたことがないかもしれないですが、これから予防方法を知っていくうえで、知っておいてほしい内容なのでご説明していきますね。
簡単にご説明すると「髪の毛の水分」が大きく関係しているのですが、詳しい内容はこの先でお伝えていきます。
寝癖の原因その1:寝相が悪い・寝癖になりやすい寝方をしている
普段寝るときにどのような寝方をしているでしょうか?
眠っているからよくわからないかもしれないですが、実は寝癖になりやすい寝方というものがあります。
人は横を向いて寝ることによって寝癖がつきやすく、片方の頭を押し付ける姿勢になってしまい、髪の毛に負担がかかり寝癖になってしまうんです。
また寝相が悪い場合も寝癖になってしまうことが多く、眠っている間に何度も寝返りを打つことによって、頭の位置や向きが変わってしまいます。
そうすると枕やベッドの上で髪の毛がぐちゃぐちゃになってしまい、結果として寝癖になることも…。
寝癖の原因その2:寝具の選び方が悪い
毎日使うベッドや枕ですが、あなたの頭に合ったものを使っているでしょうか。
自分の頭の形に合わない寝具を使い続けていると、髪の毛が変な状態で固定されてしまい、クセがつきやすくなってしまいます。
またベッドシーツや枕カバーが硬い素材のものは摩擦を起こしやすく、静電気を起こして寝癖になりやすくなるので注意が必要です。
寝癖の原因その3:髪の毛を乾かさずに寝てしまう
普段から髪の毛を乾かさないで、そのまま寝てしまう方もいるのではないでしょうか。
寝癖を起こしてしまう原因のひとつに、このように髪の毛が濡れた状態や半乾きで寝てしまうことも理由の一つにあります。
特に男性の場合だと髪の毛が短いからという理由で、自然乾燥でドライヤーを使わなかったり、人によっては適当に髪の毛を乾かして、完全に髪の毛を乾かさないで寝てしまうこともあります。
このような状態で寝てしまうと、ほぼ100%寝癖がついてしまうので注意しなくてはいけません。
髪の毛の水素結合が大きく関係している
ちょっとマニアックなお話になってしまうのですが、寝癖を起こす原因には髪の毛の「水素結合」というものが大きく関係してきます。
この水素結合というのは簡単にご説明すると、水分がある状態だと結合が切れて、水分がなくなると結合されるようになります。
たとえば、くせ毛の人って普段は髪の毛がくるっとしていますが、濡れると真っすぐになりますよね。
濡れたことで髪の毛の結合が切れ、髪の毛が柔らかくなるんです。
なので髪の毛が濡れた状態で寝てしまい、枕などで髪が押さえつけられて状態で乾いてしまうとその形状のまま水素結合が起き、結果として寝癖になってしまうんです。
寝癖の原因その4:髪型や髪質によるもの
寝癖は髪質や髪型でもできやすいものがあるんです。
髪の毛が短いショートヘアやミディアムヘアの髪質は枕に押さえつけられやすく、寝癖になりやすいと言われていて、その他にも毛量をすいて少なめにしている髪も寝癖が起きやすいんです。
また寝癖になりやすい髪質には…
- くせ毛
- 太い
- 硬い
といった、髪質が寝癖を起こしやすいと言われています。
ちなみにですが、私の髪はミディアムヘアのくせ毛で、髪が太くて硬いという四拍子揃った状態です。
寝癖にならない方がおかしいのかもしれませんね(笑)
原因その5:洗浄力が強いシャンプーを使っている
普段から使っているシャンプーはどんなものを愛用していますか?
もしかするとそのシャンプーが寝癖の原因になっていることがあるんです。
一般的によく使われている、ドラッグストアなどに並んでいる市販のシャンプーは洗浄力の強い成分が使われています。
そういったシャンプーで髪の毛や頭皮を洗い続けることで髪の毛が乾燥してしまい、きちんと髪の毛を乾かしても枕との摩擦で静電気を起こしてしまい、寝癖を起こしやすくなってしまうんです。
また最近では市販のノンシリコンシャンプーを愛用している方も多く見かけますが、髪のコンディショニング成分がなくなったことで、余計に洗浄力の強さが際立つようになり、乾燥を起こしやすい状態になっていることも原因のひとつになります。
寝癖の原因その6:髪の毛が傷んでいる
定期的にヘアカラーリングやパーマをやっている方はどんなにケアをしても、髪のダメージを避けることはできません。
髪の毛がダメージを受けることによって、髪の毛が乾燥してしまい、先ほどお伝えしたように静電気を起こしやすくなってしまいます。
そうすると眠っている間に枕やベッドシーツとの摩擦、髪の毛同士の摩擦で静電気が起きてしまい、朝起きたときに寝癖を起こしやすくなるんです。
寝癖を予防する効果的な対策方法
ここまでの内容で寝癖を起こしてしまう原因がわかったのではないかと思います。
そこでここからは寝癖を「予防」するための事前対策についてご紹介していきますね。
どれも手軽にできるものなので、ぜひ試してみてください。
予防方法その1:洗浄力がマイルドなシャンプーを使ってみる
まずは普段から使っているシャンプーを見直してみるようにしましょう。
個人的に寝癖予防におすすめのシャンプーが「くせ毛用」のものです。
くせ毛用のシャンプーには髪の乾燥を防ぐために潤いを与える成分や、湿気などの水分が髪の毛に吸収されないような成分が配合されています。
そのため湿度の高い部屋で眠っているときや寝汗をかいても「水素結合」が切れるリスクを減らし、乾燥による静電気を防いで寝癖が起きにくい状態にしてくれるんですよ。
ノンシリコンタイプのシャンプーであっても、シリコンの代わりになる天然由来のコンディショニング成分が配合されているので安心度も高いので、かなりおすすめです。
くせ毛用のシャンプーについてもっと詳しくご紹介していきたいのですが、ものすごく長くなってしまうので、別の記事でご紹介させていただきますね。
シャンプーについてもっと詳しく知りたい方は、そちらも併せてチェックしてみてください。
寝癖予防におすすめのくせ毛用シャンプーについての記事はこちらへ
予防方法その2:アウトバストリートメントやヘアオイルを使う
寝癖を予防するために欠かすことができないアイテムの一つが「洗い流さないトリートメント」です。
人によってはアウトバストリートメントなんていうこともありますが、どちらも同じ意味です。
この流さないトリートメントは髪の毛の乾燥を防いで、ドライヤーの熱から守ってくれる効果があったり、髪の毛同士の摩擦や寝具との摩擦を防いで静電気が起きないようにしてくれます。
洗髪した後に余分な水気をしっかりと取って、流さないトリートメントをなじませてあげるだけでいいのでとても簡単にケアすることができます。
個人的におすすめなのが、ヘアオイルを使ってみるのが今までの経験上、1番効果があるように感じます。
そうすることで寝癖を事前に予防しやすくなるので、ぜひ試してもらいたいです。
別の記事ではトリートメントをご紹介している記事があるので、そちらも併せてチェックしてみてください。
トリートメントについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事へ
予防方法その3:髪の毛をブラシやくしでとかしてから寝る
洗い流さないトリートメントを使用した後にブラシやくしを使って、髪の毛をとかしてあげることで寝癖を予防する効果が高くなります。
トリートメントはそのまま手で髪の毛につけても、髪の毛1本1本になじませることができないことが多いんです。
うまく馴染んでいない部分が残ってしまうと乾燥を起こしやすくなってしまったり、静電気を起こして寝癖や髪の広がりを起こしやすくなってしまうので、ブラシやくしでとかすことによって全体にまんべんなくなじませることができます。
普段使うことがない方もいるかもしれませんが、これを機に試してもらいたいです。
予防方法その4:きちんと髪の毛を乾かして寝る
シャンプーの後はきちんと髪の毛を乾かしてあげるようにしましょう。
どんなに短い髪の毛でもドライヤーを使って髪の毛を乾かしてあげないといけません。
自然乾燥で髪の毛を乾かしたときに、自分では髪が乾いたと思っていても、100%乾いていないことがほとんどなんです。
そのまま眠ってしまうことで寝癖になってしまうこともあるので、正しい方法で髪を乾かしてあげることが大切です。
素早く乾かして、寝癖をつくらないポイントとしては…
- 根元を先に乾かしてあげる
- 根元が乾いたら中間~毛先の順番で乾かす
- やり残しの多い後頭部や襟足などは重点的にドライする
- 全体が乾いたら最後に冷風を全体に当ててあげる
以上のポイントをしっかりと意識して髪の毛を乾かしてあげるようにしましょう。
髪の毛の乾かし方についてもっと詳しく知りたい方は、別の記事でも細かくお伝えしているので、そちらも併せてチェックしてみてください。
正しい髪の乾かし方についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事へ
予防方法その5:仰向けで寝るように心がける
就寝するときはできるだけ仰向けになって寝るようにしましょう。
先ほどもお伝えしましたが、横向きになって寝ることで下になった方の髪の毛が枕に押し付けられてしまい、寝癖がつきやすくなってしまうんです。
仰向けになって寝ることで髪の毛の流れを自然な状態にキープすることができるので、寝癖になりづらいんです。
予防方法その6:枕を頭にフィットするものに変える
髪の毛に寝癖を付けないようにするためには、普段使っている枕も大切な要素のひとつです。
普段使っている枕を低反発のような自分に頭にフィットするようなものにしてみたり、柔らかめの枕を使ってみるのも効果的な方法です。
良く沈み込んでくれるような枕は自分の頭に形がフィットするので、髪の毛がちょっと長くてもぐちゃぐちゃになることがありません。
また枕カバーも硬い素材を使わず、なるべく柔らかく静電気が起きにくいものを選ぶといいですよ。
予防方法その6:寝相をよくしてみる
適度に寝返りを打つ程度であれば問題はないのですが、何度も寝返りを打つ場合は熟睡できていないのかもしれません。
先ほどもお伝えしましたが、寝返りを何度も打つことで髪の毛がぐちゃぐちゃになってしまい、寝癖を起こしてしまう原因になります。
そのため寝相を改善してみるのも寝癖の予防につながります。
寝返りが極端に多い場合は、眠りが浅い状態が続いている証拠なので、就寝前にスマホやテレビ、PCなどの画面を見ないように心がけたり、刺激物を含んだものを摂らないことが大切です。
特に寝る直前までスマホを使用する方は多いと思うので、就寝の30分以上前には画面を見ないようにしてみましょう。
それだけでもだいぶ眠りの質が変わってきますよ。
どうしよう!忙しい朝に寝癖ができてしまった時の対処法
ここまで寝癖の予防方法についてお伝えしてきましたが、朝起きたときに「寝癖ができてしまった!」ということもあるかもしれません。
そんな時に試してもらいたい、すぐにできる対処方法をご紹介していきます。
時間がない時でもすぐにできるものなので、ぜひチェックしてみてください。
対処法その1:蒸しタオルを頭に当てる
美容室などでもお店によっては使われている寝癖直しです。
濡らしたタオルをラップで包んで電子レンジで加熱するだけでできるので、すぐ準備ができます。
蒸したタオルを頭に巻くか、クセがついてしまった部分にしばらく当てておくだけでいいので、寝癖を直しながら朝食を食べることもでき、余計な時間を取る必要がありません。
先ほどもお伝えした通り、寝癖は水素結合によるものなので、蒸しタオルで水素結合を切ってあげると簡単に寝癖を直すことができますよ。
そのあとはちゃんとドライヤーで乾かしてあげればいいので、試してみてください。
対処方法その2:思い切ってお湯で濡らしてしまう
これは髪の毛の短い方限定の方法になってしまうかもしれません。
寝癖がひどく、なかなか直らない場合はぬるま湯を浴びてしまうのも一つの手段です。
ちょっとワイルドな方法ですが、手っ取り早い方法でもあります。
髪の毛の長い方には、そのあとのドライに時間がかかってしまうので、逆に面倒になるリスクがあるのでおすすめはできませんが、ショートヘアならすぐに乾かすことができるのでアリだと思います。
対処方法その3:ドライヤーで髪の根元部分を乾かす
寝癖を直す際に髪の毛がしっかりと濡らしたり、湿らすことができたらドライヤーを使って髪の毛を乾かしていきます。
その際、濡れた部分が残ってしまうと、そこがクセになってしまうので、全体的にしっかりと乾かすようにしましょう。
ただし乾かしすぎると髪が乾燥してしまうこともあるので、注意して乾かすようにしてください。
対策方法その4:寝癖直しウォーターを使う
寝癖を簡単に直すことができると人気になっている寝癖直しウォーターですが、シャワーで浴びてしまうのも一つの方法ですが、髪の毛全体を濡らしてしまうので髪を乾かす面倒が増えてしまいます。
そんなときに寝癖直しウォーターを使うことで部分的にできたクセを簡単に直すことができるんです。
上手な使い方としては、はねた毛先だけでなく、根元部分からしっかりと濡らしてあげることが大切です。
実際は根元の部分がつぶれてしまい、そのせいでクセが出てしまっているので、毛先にのクセにとらわれず、根元からクセをとってあげるようにしましょう。
それNG!美容師が教えるやってはいけない寝癖の直し方
普段寝癖を直すためにやっていることでも、もしかしたら髪の毛にダメージを与えてしまっているかもしれません。
ここからは何気なくやっているNGな寝癖直しの方法をご紹介していきますね。
NGな寝癖直しの方法その1:同じ場所にドライヤーの熱を当てる
よくやってしまいがちな習慣の一つに寝癖を直すためにドライヤーの熱をずっと当ててしまうことがあります。
じつは髪の毛は熱に弱い性質があり、ずっと熱を当ててしまうと乾燥をさせてダメージの原因になってしまうことがあるんです。
そのせいで余計に寝ぐせができやすい状態になってしまうこともあるので、できるだけ長時間同じ部分にドライヤーの風を当て続けるのは避けましょう。
NGな寝癖直しの方法その2:ヘアアイロンで寝癖を伸ばす
たまにヘアアイロンをつかって寝癖を伸ばすという方法を紹介しているものがあるのですが、これは基本的にNGです。
ストレ=とアイロンをつかっても結局根元の癖を伸ばすことはできないですし、髪の毛にも負担が大きく乾燥やダメージに繋がってっしまいます。
寝癖を直すときは先ほどお伝えしたように、蒸しタオルをつかったり、髪の毛を濡らすなどして、根元をしっかりと伸ばしてからドライヤーで乾かしてあげるようにしましょう。
まとめ
こちらの記事では寝ぐせの予防方法や万が一、寝ぐせができてしまったときの対処法をご紹介させていただきました。
朝のいそがしい時間に寝ぐせ直しをするのは本当に面倒ですし、余計にバタバタしてしまいますよね。
そうならないためにも、事前に寝ぐせがつかないように予防しておくことが重要です。
そうすることで朝の時間をゆっくりと、有意義に過ごすことができ、最高のスタートを切ることができるので、こちらでご紹介した内容を参考にしてみてください。
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