どうも!美容師ライターの設樂です。
私はもともと数年前までヘアサロンで働く美容師だったのですが、現在は現役を退いてヘアケアや美容を中心とした様々なお悩みを解決するために情報をお伝えしています。
美容師をやっていたころは毎日のようにお客様のシャンプーをしたり、ヘッドスパに明け暮れていました。
そんな中でお客様から「どうしてこんなに泡立つの?」とか「頭をスッキリ洗うにはどうしたらいいの?」という質問をよく受けていたんです。
よく考えてみれば私も美容師として正しいシャンプー方法を身に付けるまではちゃんとしたシャンプー方法は知らなかったですし、美容師になるための勉強をしていない方からすれば「正しいシャンプー方法なんてあったのか…」って思いますよね。
毎日の習慣でもあるシャンプーですが、間違った方法でシャンプーをしている方も多いと思うんです。
間違ったシャンプー方法で髪の毛や頭皮を洗い続けることによって、かゆみやフケ、乾燥、ベタつきなどを起こしてしまう可能性もあるので、安易に考えるのは注意が必要なんですよ。
そこでこちらの記事では、美容師で「ヘアケアマイスター」の資格を取得した私がお伝えする「正しいシャンプーの仕方」をご紹介していきます。
この記事を読むことで…
- 正しいシャンプー方法を身に付けるメリットがわかる
- シャンプー剤を泡立てる方法がわかる
- 洗髪のやり方がわかる
といったメリットがあり、頭皮や髪の毛の悩みを解決することで頭皮環境を改善することができます。
もし頭皮に悩みを抱えているのであれば、ぜひ参考にしてみてください。
正しいシャンプーの仕方をマスターする必要性とは?
美容師やヘアケアに関係する仕事をしていない限り、多くの方がちゃんとしたシャンプー方法を教わったことがないと思います。
小さいころに親とお風呂に入って、見よう見まねで覚えることがほとんどなので、実際は間違った方法でシャンプーをしていることが多いんです。
普段シャンプーをするときに頭皮をゴシゴシ洗ってしまったり、泡を流す時もサッと軽く流す程度にしてはいませんか?
このように間違えたシャンプー方法で髪の毛や頭皮を洗っていると、冒頭でもお伝えしたように頭皮環境や髪の毛を悪くしてしまうことにつながるんです。
その結果、髪の毛に枝毛や切れ毛ができるようになってしまったり、頭皮にかゆみやベタつきが起きるようになるんです。
特に最近では生活習慣が欧米化に偏ってきていることもあり、それに伴って頭皮環境にも変化が起きている傾向化があります。
なので正しいシャンプーの仕方をマスターすることで、頭皮や髪の毛の健康状態を保ツことはとても大切なんですよ。
正しいシャンプーのやり方を身に付ける理由
先ほどもお伝えしたように、間違ったシャンプー方法で洗い続けることによって頭皮環境や髪質の悪化が起きてしまうほかにも、正しい方法でシャンプーをしないと、髪の毛や頭皮に付着した「汚れ」をキレイに落とすことができません。
髪や頭皮に付着する汚れには「内部」から出てくるものと「外部」から付着するものがあるのですが、それぞれご紹介していきますね。
内部から出てくる汚れについて
まずは体の内部から分泌される汚れについてご説明していきます。
この汚れは主に生理反応や肌の生まれ変わりによるものが多く、3つの種類があるんです。
- 汗
- 皮脂
- フケ
といった汚れがあり、それぞれの特徴についても簡単にご説明していきますね。
内部から出てくる汚れの特徴その1:汗
汗には水分のほかに「塩分」が含まれていて、髪の毛についたまま放置することで髪の毛の水分を奪ってしまうため、髪が水分不足になって乾燥状態になります。
特に頭皮は全体を髪の毛におおわれている部分でもあるので、自分でも気が付かないうちに汗をかいてしまうことがあります。
そのため髪の毛の乾燥を防ぐためにも、シャンプーをするときにしっかりと汗を洗い落としてあげる必要があるんです。
内部から出てくる汚れの特徴その2:皮脂
皮脂が分泌されることによって頭皮を紫外線やホコリから守る役割があったり、髪の毛にツヤを与えるなどの効果があります。
ですが必要以上に皮脂が分泌されることによって、毛穴が詰まってしまったり、髪の毛や頭皮がベタつくようになる、最悪の場合抜け毛などを引き起こしてしまうリスクもあるので注意が必要です。
その他にも皮脂が空気中の酸素に触れることで酸化してしまい、古くなった油のような臭いを発生させてしまうこともあります。
一般的には皮脂を取り除きすぎるのはよくないと言われていて、間違ったシャンプーを続けていると皮脂を取り除きすぎてしまって頭皮の乾燥を引き起こしてしまいます。
そのせいでかゆみが起きてしまったり、フケが出てしまうなどのトラブルが起きやすくなるので、きちんとしたシャンプー方法をマスターすることがとても大切なんです。
内部から出てくる汚れの特徴その3:フケ
乾燥などによっても出てくるフケですが、健康な頭皮環境でもある程度は出てくるものです。
もともとフケというのは頭皮の古くなった肌細胞(角質)が剥がれたもので、これは頭皮が新しく生まれ変わった証拠でもあります。
人の肌は常に新しく生まれ変わっていっているので、古い角質はどんどん剥がれていきます。
この肌の生まれ変わりを「ターンオーバー」というのですが、通常であれば剥がれ落ちる角質はとても小さく細かいものなので気になることはないのですが、間違ったシャンプー方法を続けているとフケが大きくなってしまうんです。
シャンプーが間違っていることによって頭皮環境が不衛生になってしまったり、乾燥してしまい、ターンオーバーの周期が乱れてしまいます。
本来であればターンオーバーは28日周期で行われるものですが、周期が乱れることによって肌から剥がれる角質のサイズが大きくなり、塊となって肩に落ちることで「フケだ!」と見えるようになるんです。
正しくシャンプーをすることによって頭皮環境を整えることができ、フケも発生しにくい状態にすることができるので、意識して取り組んでみてほしいです。
外部から付着する汚れについて
次は外部から髪の毛や頭皮に付着する汚れについてご説明していきます。
この汚れに関しては空気中の汚れや生活環境などによってつくもので、これも3つの種類があります。
その汚れというのが…
- ホコリや空気中の排気ガス
- タバコの煙
- ワックスやオイルなどのスタイリング剤
といったものがあり、この汚れの特徴についてご説明していきますね。
外部から付着する汚れの特徴その1:ホコリや空気中の排気ガス
空気中にはホコリやチリなどが多くまっていて、それらが髪の毛や毛穴に付着することで毛穴を詰まらせてしまったり、髪の毛が傷んでしまう原因になります。
また車やバイクから排出される排気ガスには「すす」が含まれていて、これも髪の毛や頭皮につくことでダメージや毛穴の詰まりを引き起こしてしまいます。
間違ったシャンプーをして、このような汚れがしっかりと洗い落とすことができないと、いつまでも汚れが残ってしまい、ダメージの進行や頭皮の臭い、ベタつきなどを起こしてしまうため注意が必要です。
外部から付着する汚れの特徴その2:タバコの煙
もしあなたが喫煙者、もしくは周囲に喫煙習慣のある人がいる場合は注意が必要です。
タバコに火をつけて発生する煙の中にはおよそ4,000種類もの有害物質が含まれていると言われていて、髪の毛の付着することによって臭いがついてしまったり、タールなどの影響でベタつきが起きる原因になります。
その他にもタバコには「アンモニア」が含まれているのですが、小中学生の時に理科の実験でアルカリ性だということは習ったと思います。
頭皮は基本的に弱酸性を保っているので、アルカリ性の煙が付着することで弱酸性が保てなくなってしまうんです。
そのせいで乾燥状態になったり、紫外線などの刺激から頭皮を守る機能が低下してトラブルを起こしてしまう可能性があるので注意しなくてはいけません。
特にタバコの煙でべたついてしまうと、汚れを落とすのがとても大変になってしまうので、正しいシャンプー方法は必須なんです。
外部から付着する汚れの特徴その3:ワックスやオイルなどのスタイリング剤
普段使用するスタイリング剤は外部から付着する汚れの中でも1番多いものです。
間違ったシャンプー方法で洗い続けることによって、十分に汚れを洗い落とすことができず、毛穴の詰まりや髪の毛のダメージにつながってしまうので気を付けなくてはいけません。
特にスタイリング剤は油分を多く含んでいるので、洗い残しがあると臭いやかゆみ、頭皮ニキビといった様々なトラブルを引き起こしてしまいます。
正しいシャンプー方法で意識したい7つのポイント
ここまでの内容で正しいシャンプーの仕方をマスターする必要性がわかったと思います。
どんなにいいシャンプーを使っていたとしても、間違ったシャンプー方法で洗い続けてしまえば頭皮トラブルや髪のダメージを避けることはできません。
なのでここからは美容師の私が頭皮の健康状態を保つためのシャンプー方法をご紹介していきますね。
慣れるまでは大変かもしれませんが、継続することで自然とできるようになってくるので、ぜひ意識してみてください。
ポイントその1:ブラッシングで余計な汚れを落としておく
まず最初のポイントは、髪の毛を濡らす前にブラッシングをしてあげるようにしましょう。
髪の毛に付着しているホコリやチリを取り除くことができ、お湯が流れやすい状態にすることができます。
また髪の毛が長くシャンプーをすると絡まってしまうという方には、先にブラシを通しておくことによって絡まりにくくなり、髪のダメージを減らすことができますよ。
ブラッシングの仕方はとても簡単で、髪の毛をオールバックにするような感じで後ろにとかしていくだけです。
ハードワックスなどのスタイリング剤を付けている場合は、先に毛先からとかしておくとスムーズにブラッシングすることができます。
ただちゅういとして、ジェルやスプレーなどでガチガチに固めてしまっている場合は、抜け毛を引き起こしてしまう可能性もあるので注意しましょう。
ポイントその2:予洗い(プレシャンプー)をしてしっかりすすぐ
ブラッシングをしたあとは、シャンプー剤を頭皮や髪の毛につけていく前にしっかりと髪の毛をすすいであげるようにしましょう。
このときお湯の温度はぬるいと感じるくらいの温度がちょうどいいです。
だいたい38℃がベストですね。熱い温度の方がサッパリ洗えて気持ちいいかもしれませんが、頭皮や髪の毛にとってあまり良くないので意識してみましょう。
特にこの予洗いは「正しいシャンプー」をするためにも重要な役割があり、すすぎが十分でないと泡立ちが悪くなってしまいます。
実は予洗いだけでも髪の毛の汚れは7割から8割は洗い落とすことができると言われているので、入念にやっておきましょう。
洗髪前の予洗いはどれくらいの時間をかけるべき?
予洗いが大切なことはわかっても、実際どれくらいの時間をかければいいのかわからないですよね。
これは大体の目安で構わないのですが、およそ3分間は髪の毛をすすいであげるようにしましょう。
髪の毛をしっかり濡らすことによって、髪に水分が浸透して柔らかくもなり、シャンプーを乗せたときに泡立ちやすくなるんです。
最初の3分間でしっかりと予洗いできれば、必要以上にシャンプー剤を使う必要もなくなり、頭皮や髪の毛への負担も少なくなります。
これも大体のイメージですが、濡らし始めの髪の毛ってちょっと硬さが残っていると思うのですが、数分後に髪の毛を触ってみると最初の方より柔らかくなっていると思います。
毛先を持ち上げてみて、クタ~っとしてきたらちょうどいいタイミングです。
ポイントその3:髪の長さに合わせてシャンプーを泡立てる
「さぁ!いよいよシャンプー開始!」
と言いたいところですが、シャンプー剤をそのまま頭皮や髪の毛に乗せてはダメですよ。
ダイレクトに頭皮や髪の毛に乗せてしまうと、泡立てるために髪の毛や頭皮に強い負担がかかってしまうので注意しなくていけません。
なので最初にシャンプー剤を適量手に取って、手のひらでしっかりと伸ばしながら泡立ててあげることが大切です。
ある程度泡がつくれた状態で髪の毛に乗せることによって頭皮や髪の毛への負担も少なくすることができるので、意識してあげましょう。
またドラッグストアやコンビニなどで購入することができるシャンプーは、一般的に汚れを落とす力がとても強い特徴があるので、泡ができた状態で使用したほうが髪の毛や頭皮への刺激を抑えてくれます。
必要以上にシャンプーを使うことはない!適正な使用量とは?
普段使用するシャンプーの量はどのくらい出して使っていますか?
たくさん使えば泡立つと考えているのであれば、それは間違いです。
シャンプー剤の適正な量というのは、長さによって少し変わってくるのですが…
- ショートヘア…0.5から1プッシュ
- ミディアムヘア…1から1.5プッシュ
- ロングヘア…2プッシュ
たったこれだけの量でも十分に泡立てることができるんですよ。
もしこの量で泡立てることができない場合は、予洗いの時点で十分に汚れを流すことができていない可能性があるので、無理にシャンプーを足すのではなく、一回すすいでしまうようにしましょう。
流し終えたら適正量を手に取って、手でしっかりと伸ばしてから頭皮や髪の毛に乗せるようにしてみると段違いに泡立てることができます。
また泡立てるときのポイントとして意識してもらいたいのが…
- シャンプーの量
- 髪の毛の水分量
- 空気
この3つを意識するだけで、もこもこの泡をつくることができます。
適量のシャンプーを手に取ったら、先ほどもお伝えしたようにしっかりと伸ばして、空気を含ませながら伸ばしていきます。
そうすることでキメの細かい濃密な泡をつくることができるので、ぜひ取り入れてみてください。
ポイントその4:髪の毛を使って濃密な泡にする
手で軽く泡立てたシャンプーを髪の毛に乗せたときにそのまま洗い始めずに、ここでもしっかりと泡立てるようにしなくてはいけません。
ここの行程をちゃんとやっておけば、時間が経っても泡が消えることがなく、快適にシャンプーをすることができますよ。
髪の毛と頭皮全体にシャンプー剤を行き渡らせたら、先ほどお伝えした「空気」を意識して、泡をつくっていきます。
この時点である程度泡ができていますが、よりキメの細かい泡を作るためにも空気を含ませていきましょう。
イメージとしては食器を洗うスポンジに洗剤を含ませて「クシュクシュ」してあげるような感じです。
その他にも髪についた泡を押しつぶすことでキメを細かくすることができます。
参考までに以下の動画で泡立て方をご紹介しているので、チェックしてみてください。
スタイリング剤などがたくさんついていて泡立たない場合
どんなに頑張っても全然シャンプーが泡立たないという方はこの方法を試してもらいたいのですが、特に男性は髪の毛にヘアワックスやジェル、スプレーなどを使用しますよね。
スプレーやジェルであれば水溶性のものが多く、予洗いで十分に流すことができるのですが、ワックスは油分を多く含んでいるのでシュワーの水分だけでは落としきれないこともあります。
もしスタイリング剤が原因でシャンプーが泡立たないという場合は、一度乗せたシャンプーを流してからまた洗うか、予洗いが済んだ時点で一度「トリートメントやコンディショナー」などを髪につけて流しておくと泡立ちやすくなりますよ。
トリートメントやコンディショナーにはスタイリング剤に含まれている油分と同じように、髪に潤いを与えるための油分が配合されています。
油分と油分は溶け合う性質があるので、どうしても泡立たないという場合には試してみましょう。
ポイントその5:マッサージするようなイメージで優しく頭皮を洗う
多くの方が頭皮や髪の毛を洗うときにゴシゴシ洗ってしまいますが、基本的にはそれはなしです。
シャンプーをするときはマッサージをするようなイメージで、頭皮を下から上へ持ち上げるような感覚で洗っていきます。
この時に指先を立てるようなことはせず、指のお腹を使っていき、爪で頭皮を傷つけないようにしましょう。
生え際から頭頂部に向かってクルクルと頭皮を揉んで動かしていくようなイメージでやるといいですよ。
そうすることで毛穴から汚れを押し出してあげることができ、リフトアップ効果で顔のたるみを予防することもできます。
また洗う際、指先に力を入れすぎてしまうと頭皮を痛めてしまう可能性があるので、力加減には注意してください。
後ほど具体的な洗い方について動画でもご紹介していくので、そちらもチェックしてみてくださいね。
髪の長いミディアムヘアやロングヘアの洗い方
ショートヘアの場合は頭皮を洗うようなイメージでマッサージすることで髪の毛も十分に洗うことができます。
ですが髪の毛が長くになると毛先を十分に洗うことができなくなってしまいますよね。
だからといって毛先を両手で挟んでゴシゴシこすってしまうと、ダメージの原因になってしまいます。
毛先を洗うときは泡をしっかりとなじませて、両手で挟んでサッと滑らせるくらいでも十分に汚れを落とすことができるんです。
濡れた髪の毛はものすごく繊細な状態で、必要以上に洗うと枝毛や切れ毛を起こしてしまうため気を付けなくていけません。
ポイントその6:洗った後はしっかりとすすぐことを意識
頭皮や髪の毛をしっかりと洗うことができたなら、最後はきちんとすすいであげるようにしましょう。
せっかく正しいシャンプー方法で洗うことができたとしても、ここで流し残しがあるとすべてが台無しです。
シャンプーの流し残しがあると頭皮にかゆみやフケ、臭い、ニキビなどができてしまう原因にもなりますし、顔に流れることで肌荒れを起こしてしまう可能性もあるので注意しなくてはいけません。
特に生え際や耳周り、襟足などは流し残しが多い部分なので、入念に流してあげてください。
すすぎの目安時間は最初の予洗いと同じように3分間くらいかけて流してあげるようにしましょう。
必要に応じてトリートメントやリンス、コンディショナーを使う
シャンプーの後にトリートメントやリンス、コンディショナーを使う場合、髪の毛に残った水分を切ってあげるようにしましょう。
水気が残った状態のままトリートメントやコンディショナーを使用すると、水分を含んで頭皮に流れてきてしまうので気を付けなくてはいけません。
使用するトリートメントなどは基本的には髪の毛の毛先だけにつけるようにし、絶対に頭皮につかないようにしてください。
頭皮についてしまうと毛穴のつまりや臭いの原因になってしまいます。
※頭皮用のトリートメントに関しては地肌につけてもOKです。
トリートメントやコンディショナーを髪につけたら、手ぐしで全体に行き渡るようにするか、ちょっと粗めのコーム(くし)を使ってなじませていきましょう。
髪のダメージがひどい場合は数分ほど時間を置いて、最後はきちんと流してあげてください。
ポイントその7:洗髪後はキレイなタオルで水分をしっかりとふき取る
洗髪後は洗濯をしたキレイなタオルで水気をしっかり取ってあげるようにしてください。
このタオルドライが不十分なままドライヤーで乾かすとなかなか乾かず、髪の毛や頭皮に長時間熱風を当てることになり、乾燥の原因になります。
タオルで水分をふき取る際のポイントは、まず頭皮の水分をしっかりとふき取ることです。
この時強くゴシゴシすると頭皮を傷つけてしまうので、優しくふき取ってあげましょう。
ある程度水分が取れたら髪の毛の水分をふき取ってあげてくださいね。
濡れた髪の毛は繊細なので、タオルドライする時は強く引っ張ったり、こすってしまうと噛みの表面にあるキューティクルが剥がれてしまい、枝毛や切れ毛の原因になります。
タオルで優しく包むように水分を取ってあげましょう。
またすすぎからタオルドライまでの流れについて、動画で詳しくご紹介しているので、そちらも併せてご参考ください。
正しいシャンプーの仕方を紹介している動画もチェック!
こちらでは動画でシャンプーの方法をご紹介しているので参考までチェックしてみてください。
かなり細かく説明しているのでわかりやすいと思いますよ。
動画の中で髪の毛や頭皮を洗うときにゴシゴシ洗っているようにも見えますが、指元を見るとマッサージしているような感じで洗っているのがわかると思います。
この指の動かし方を参考にして、シャンプーをしてみるといいですよ。
シャンプー後はそのまま放置しないでドライヤーで乾かす
髪の毛が短い方は洗髪後にすぐ乾かさず、しばらく放置してしまったり、自然乾燥を待つ方もいるかもしれません。
ですが濡れた髪の毛はキューティクルが開きっぱなしの状態なので、そのまま放置していると髪の内部にある成分がどんどん流出して言ってしまいます。
なので濡れた状態で寝てしまうのは論外です。確実に髪の毛が傷んでしまいます。
また髪の毛が濡れた状態で放置することで、頭皮と髪の毛の間で「蒸れ」を起こしてしまい、雑菌が繁殖しやすくなってしまうんです。
菌が繁殖することで頭皮にかゆみが起きてしまったり、臭いがきつくなるなどの原因になるので注意が必要です。
そういったトラブルを防ぐためにもドライヤーを使って、きちんと乾かすことはとても大切なんですよ。
乾かす順番は…
- 髪の毛の根元(頭皮)を先に乾かしていきます
- 全体的に根元付近の髪の毛が乾いたら中間から毛先に向かって風を当てていきます
- 髪が乾いたら最後に根元から毛先に向かって冷風を当てることでツヤを出してあげましょう
以上の流れで髪の毛を乾かしてあげると時間をかけず、素早く乾かすことができますよ。
中には「根元付近に風を当てるとよくない」という意見もありますが、逆に中間や毛先を先に乾かすことで、根元が半乾きになってしまう可能性があります。
そのせいで毛先を乾かしすぎてしまってパサつきや枝毛の原因になることもあるので、根元を優先的に乾かしていき、最後に毛先を乾かしていきましょう。
髪の毛のパサつきが気になる場合はアウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)で保湿する
もし髪が乾燥していてパサつきや枝毛が気になるようであれば、乾かす前にアウトバストリートメントを使ってあげるようにしましょう。
基本的には毛先を中心に使うようにして、根元付近には使わないでくださいね。
根元付近に使うと毛穴に詰まってしまったり、根元がボリュームダウンしてペタッとした仕上がりになるので意識しましょう。
毛先に流さないトリートメントをつけたら手ぐしでなじませていくか、髪が長ければくしを使ってなじませてあげるのもいいですよ。
やってしまいがちな間違ったシャンプー方法や習慣
ここまで「正しいシャンプーのやり方」についてご説明してきましたが、これで頭皮や髪の毛の悩みもバッチリ解決することができるはずです。
ですが普段シャンプーをするときに間違った方法や習慣が染みついている方がいるのも事実。
そこでこちらでは、そんな間違ったシャンプーの方法や習慣についてご紹介していきますね。
間違ったシャンプー方法や習慣その1:基本的に朝シャンをする
「普段仕事で帰りが遅いから朝シャワーを浴びよう…」
「前日の夜にシャンプーしたけど、臭いが気になるから朝もシャンプーしよう」
以上のように、朝シャンをする方もいると思います。
ですが私は基本的に朝シャンはおすすめしません。
たしかに朝シャンは目を覚ますこともできるし、1日の始まりにはいいかもしれませんが、頭皮にとっては不健康極まりない行為なんです。
頭皮には眠っている間に皮脂が分泌されるのですが、この皮脂は紫外線やホコリなどから頭皮を守るためのバリア機能があります。
ですが朝シャンをすることによって、その皮脂を洗い落としてしまうことになるので、頭皮が完全に無防備の状態になってしまうんです。
しかも朝は何かと準備で忙しく、シャンプーも適当になってしまい、頭皮を傷つけてしまったりする可能性もありますよね。
また夜にシャンプーしないことで、古い角質が頭皮に残りやすくなって眠っている間のターンオーバーが正常にできなくなることもあるんです。
そのためシャンプーをするなら「夜」に行なうようにしましょう。
間違ったシャンプー方法や習慣その2:熱めの温度でシャワーを浴びる
ちょっと熱めの温度でシャワーを浴びるのは気持ちいいですよね。
ですが髪の毛や頭皮を洗うときに熱めの温度でシャワーを浴びるのはNGなんです。
熱めのお湯でシャンプーをしてしまうと頭皮に残しておくべき皮脂までも一緒に流してしまう可能性がありますし、髪の表面を覆っているキューティクルが開きやすくなります。
そのせいで髪の内部成分が流れ出やすくなってしまい、パサつきを引き起こす原因にもなりかねません。
また頭皮も熱いお湯を浴びていると皮脂を落としすぎて乾燥することによってかゆみやフケが起きやすくなります。
なので38℃くらいの「ちょっとぬるいな」と感じるくらいの温度がベストです。
間違ったシャンプー方法や習慣その3:髪の毛を濡らしてすぐに洗髪をはじめる
先ほど「正しいシャンプー方法」の中で、予洗いはしっかりやるようにご説明しましたが、十分にすすぎができていない状態ではシャンプー剤も泡立つことがありません。
そのうえ髪の毛同士の摩擦でキューティクルが剥がれてしまい、枝毛や切れ毛の原因にもなるので注意が必要です。
また泡立たない状態で洗うことによって、頭皮と指の間でクッションの役割を果たしてくれるシャンプーがないため、頭皮にダメージを与えやすくなってしまします。
サッと済ませたいかもしれませんが、きちんと予洗いをして、十分に髪の毛を濡らしてから洗髪を始めるようにしましょう。
間違ったシャンプー方法や習慣その4:「髪の毛」を洗う
よく勘違いしてしまいがちな洗い方なのですが、シャンプーをするときに髪の毛を中心に洗ってはいませんか?
シャンプーというのは「頭皮を清潔に保つためのもの」なので、基本は「頭皮」を洗うものなんです。
必要以上に髪の毛を洗うことによって髪の毛がこすれてしまって、枝毛や切れ毛を起こしてしまう原因にもなりますし、頭皮の汚れを落とすことができなくなるためトラブルが起きやすくなります。
たしかに髪の毛はとても大切なものですが、髪の毛を守るのであれば、最優先にしないといけないのは頭皮環境です。
先ほどご紹介した洗い方を意識して、髪の毛ではなく頭皮をいたわるように洗ってあげましょう。
間違った洗髪方法や習慣は頭皮環境を悪化させてトラブルになることもある
これまで正しいシャンプーの方法や間違ったシャンプーの方法についてお伝えしてきましたが、それでも「めんどくさい!」と感じる方も少なからずいると思います。
そうですよね…おそらくこれまでシャンプーを手短に済ませてきている方が多いので仕方がないことだと思います。
ですが間違ったシャンプーのやり方を続けていることによって、頭皮環境や髪の毛に様々な悪影響を及ぼしてしまう可能性があるので、ぜひ本当に意識してもらいたいんです。
この記事でも何度かお伝えしていますが…
以上のような頭皮や髪のトラブルが起きてしまうリスクがあるんです。
もちろんこれ以外にも、髪の毛が細くなってしまったり、髪のボリュームが少なくなるなど、数えだしたらキリがありません。
もしすでにこのようなトラブルが起きてしまっているのであれば、正しいシャンプーのやり方を身に付けて頭皮環境を整えていくことが重要です。
そうでなくても、予防するという意味でも効果があることなので、ぜひ普段の習慣に取り入れてみてください。
美容師が教える!シャンプーの失敗しない選び方
最後に私がおすすめするシャンプーの選び方についてご紹介していきますね。
正しいシャンプーの方法を身に付けたとしても、普段使っているシャンプーが頭皮に合っていなかったり、必要以上に洗浄力が強いものを使っていると、頭皮や髪の毛に負担を与えてしまいます。
そのため先ほどご紹介したようなトラブルを起こしてしまうリスクもあるので、できるだけ自分の頭皮の悩みに合ったシャンプーを選び、洗浄力がマイルドなものを使うといいですよ。
特におすすめなのが…
- 植物由来のものやオーガニック成分が配合されているもの
- 程よい洗浄力で泡立ちもいいアミノ酸シャンプー
- 悩みに合った成分が配合されている
といったように、3つのポイント意識して選んでみると失敗することがありません。
詳しいシャンプーの選び方については別の記事でもご紹介しているので、そちらも併せてご覧ください。
失敗しないシャンプーの選び方について詳しく知りたい方はこちら
まとめ
こちらの記事ではシャンプーのやり方について詳しくご紹介させていただきました。
普段何気なくやっていることですが、知識を深めていくと奥が深いものでもあるんです。
美容室でシャンプーをしてもらうとトリートメントなどを使わなくても髪の毛がキレイにまとまるようになったリ、サラサラになったりしますよね。
もちろん使用しているシャンプーもありますが、正しいシャンプー方法で洗っていることも大きく関係しているんですよ。
頭皮や髪の毛の汚れをキレイに落としてあげることはヘアケアの中でもすごく大切なことなんです。
シャンプーはヘアケアの土台を作るために欠かすことのできないものですからね。
この記事を通してちゃんとしたシャンプー方法を身に付けることができたので、これからも適切なヘアケアをしていきましょう。
そうすることで頭皮や髪の毛に悩みのない、健康的な頭皮環境をつくっていくことができます。
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