薄毛やAGA治療は保険の対象外で自由診療…そのせいで高額な治療費が経済的にも負担になりますよね。
「ならばせめて医療費控除ができれば…」
なんて思ったことありませんか?
この医療費控除ができれば生活にもちょっと余裕ができてかなり助かります。
治療を続けていけば控除の目安になる10万円というのも簡単に超えてくるでしょう。
そうなると次の年の確定申告のときに医療費控除を申請すれば還付されるのでは…?
というふうに期待をしてしまう人もいると思います。
そこでこちらの記事では、薄毛やAGA治療に医療費控除が適用されるか詳しくご説明していきます!
今現在、薄毛やAGA治療をしている人だけでなく、今後治療を検討している人もぜひ参考にしてみてください。
高額な薄毛・AGA治療は医療費控除されないの?
では早速本題に入っていきましょう。
薄毛・AGA治療でかかった費用は医療費控除されるのか…。
とても気になる部分だと思うのでしっかりとチェックしていきましょう!
AGA治療は医療費控除の対象にならない
残念ながら医療費控除の対象には当てはまりません。
薄毛やAGA治療というのは医療を目的としたものではなく、基本的に美容分野のものとして判断されるので保険の適用外となります。
そのため医療費控除に関しても「見た目を美しくする・容姿を変える」ということは医療費として扱われず、控除申請をしても該当しないと判断されてしまうのです。
そもそも医療費控除とは?
そもそも実際に医療費控除というのはどういったものなのか?
なんとなくしかわからないという人も多いのではないかと思います。
医療費による出費がたくさんあった年の次の年に、確定申告で控除申請をすれば税金が戻ってくる…というようになんとなくしか認識していないのではないでしょうか?
実際にどんなものが控除の対象として判断されているのかご説明していきますね!
医療費控除の対象
原則として1年間を通じて支払った医療費(保険等で補填されたものは対象外)の合計金額が10万円、または年間の総所得額が200万円未満の場合は総所得の5%をオーバーした場合に申請することができます。
- 医療費控除の対象となっている
-
- 治療費・診療費(美容目的・健康診断などは対象外)
- 医薬品(治療に使用したものに限る)
- 入院費
- 治療に関係する場合はマッサージ・整体・鍼灸といった費用も可能
- 通院にかかる費用
といったものが控除の対象となっています。
諦めるのはまだ早い!もしかしたら控除を受けられるかも!
薄毛・AGAは疾病による治療ではなく保険適用外…。
この治療をあくまで美容を目的として判断されているわけですが、実は医療費控除ができる可能性があるのです。
1つ目は別の病気のせいで抜け毛や薄毛を引き起こしてしまった場合です。
当然、病気による影響なので医療費控除の申請をしても対象外として扱われることはありません。
そして2つ目は薄毛やAGAのせいで精神疾患を患ってしまった場合です…。
なかには薄毛のせいでうつ病になってしまう人もいるそうなのですが、そういった人には控除申請をした場合適用されるようですね。
ただし、それ以外にも最近では税務署に勤める人によっては治療として判断してくれて、控除の対象として受けることができる場合が増えてきているそうです。
薄毛治療で医療費控除を適用されるためのポイントとは?
それでは薄毛・AGAの治療で実際に医療費控除を申請して適用されるためにはどのようなことが必要なのか?
簡潔に言ってしまうと「薄毛やAGA治療のために行なった医療行為を美容目的ではなく、治療目的だと納得させる」ということが重要になります。
そこで注目しておくべきポイントをご紹介していきますね!
薄毛治療で医療費控除を適用されるためのポイントその1:領収書
医療控除を申請するときに必ず必要となる領収書の提出です。
治療費や治療薬、診察料などの費用だけでなく、病院に通うために発生した交通費など、治療に関係するものすべての領収書を保管しておきましょう。
そして1年間を通じての金額が10万円をオーバーすることもしっかりとチェックしておきます。
税務署の署員もあまり詳しく突っ込んでくることはないと思いますが、「認可の下りていない薬」を服用した場合、控除申請が通らないと困るので、領収書には具体的な治療薬の名前などが書かれないようにしておきましょう。
薄毛治療で医療費控除を適用されるためのポイントその2:処方箋
AGA治療薬として一般的なプロペシアやミノキシジルなどを処方されている場合、または施術のアフターケアとして医薬品を処方された場合に実践すべき事です。
治療薬の領収書を一緒に提出するのはマストですが、その時にこの処方箋を一緒に提出することで信憑性を高めてくれるでしょう。
ですが認可の下りていない治療薬を処方されている場合は、対象外となることもあるので注意する必要があります。
薄毛治療で医療費控除を適用されるためのポイントその3:診断書
領収書と一緒に提出してほしいのがこの診断書です。
薄毛やAGAの治療をしていた場合、医師が出した診断書を領収書とともに提出することで「これはれっきとした治療です」という後押しをすることができます。
普通に領収書のみを提出するより、病気の治療をしているという印象を与えた方が税務署の署員を納得させやすくなります。
実際に薄毛治療で治療費控除を受けることが出来た人の声
先述した通り、税務署の署員によっては医療費控除を受けることができるパターンも増えてきています。
そこで実際に控除申請が通った人の声と、AGA専門クリニックで医療費控除についての記述を見ていきましょう。
控除申請が通った人の声
AGAクリニックで処方されたプロペシアの費用を他の医療費と一緒に提出して確定申告しました。
その結果、所得税の還付金を無事受け取ることが出来たんです。
病院で受け取った領収書を一緒に添付するので、治療薬の内容まできちんと把握されなかったのが要因だと思います!
1年間薄毛の治療をしています。
昨年は治療費の還付金が受け取れないだろうと思って諦めていましたが、受け取れるかもしれないというネット情報を見たので挑戦してみました。
領収書と診断書、処方箋など必要なものすべて持って行って提出したのですが、見事申請を通すことができました!
一部ですが還付金を受け取ることができたので感激しています!
- 医療費控除についての記述
- AGAクリニックでの治療費は自由診療であっても医療費控除の対象になるということを聞きました。
最近では薄毛治療やAGA治療も世間に浸透してきて常識として捉えられてきているようです。
ですが全部が全部、控除申請が通るわけではなく、税務署の署員が新人の人であったり知識の足りていない人の場合は「医療費控除の対象外です」なんて言われてしまうこともあります。
そのような場合も、しっかりと「医療費控除になります」と言い続けることも大切なポイントになります。
当然いっしょに領収書や診断書、処方箋も必要になるので忘れないように注意しましょうね!
最初から無理なんて思わないで、挑戦してみるのもアリですよ!
なんで薄毛・AGA治療は医療費控除の対象にならないの?
さて、ここまで医療控除について様々なことをご紹介してきましたが、なぜ薄毛治療やAGA治療は医療費控除が非対象となってしまうのでしょうか?
その理由については大きく分けると3つあります。
それぞれ詳しくご紹介していきますので、ぜひご参考ください。
薄毛治療が医療費控除できない理由その1:病気として扱われていない
まず薄毛やAGAというのは病気だと認識されていないのです。
そもそも薄毛やAGAというのは直接声明に関係してくるものでもなく、普段の生活に特別支障を起こすわけでもありません。
本来であれば医療費控除というのは「医師などによる診療または治療の対価」の控除です。
薄毛治療やAGA治療も一般病院やクリニックの医師によって治療や診療が行われていて、「薄毛治療・AGA治療」と言われているのに控除の対象とならないのは、「病気ではない」というふうに判断されてしまっているからなんです。
薄毛治療が医療費控除できない理由その2:AGA治療は美容目的として扱われている
薄毛治療やAGA治療というのは美容を目的としていると判断されているため、医療費控除が受けられないというのも理由の一つになります。
基本的に歯列矯正や整形手術などと同じものとして考えられているので「見た目の美化、容姿を変える」という目的で発生した費用は対象外になってしまうそうです。
薄毛治療が医療費控除できない理由その3:基本的には自由診療
医療費控除と同様に治療費による経済的負担を軽くすることが出来る健康保険。
当然治療の際に健康保険の適用ができれば自己負担となる金額が軽くなるのはご存知だと思いますが、この保険を適用できないものがあるのです。
- 美容目的
- 予防注射
- 健康診断
- 先進治療(非認可の治療や治療薬によるものなど)
この中で薄毛治療・AGA治療は美容目的として判断されてしまうので、保険の適用できない「自由診療」となります。
そういった視点から見て、総合的に医療費控除の対象から外れてしまうのかもしれませんね。
AGA治療の内容によって費用が違う!目安となる金額は?
仮に医療費控除の申請が通ったとしても、薄毛治療やAGA治療は保険の適用できない自由診療となるため最初はかなり費用がかかってしまいます。
その費用についても決まった金額が設定されていないので、病院やクリニックによって異なってきます。
ですので、もし今後病院やクリニックでの本格的な治療を検討しているのであれば、事前に無料カウンセリングなどを通して費用について相談してみても良いでしょう。
ただ無料診断を行なえるのは、ほとんどがAGAクリニックになってしまうので注意が必要です。
こちらではそれぞれ必要な費用を簡単にご紹介していきますね。
もし詳しく知りたい方は別の記事でAGAの治療費についてまとめた記事があるので、そちらを参考にしてみてください。
薄毛・AGAの治療内容や治療薬、治療費についての記事はこちら
薄毛治療薬の費用相場
薄毛治療の一般的な方法として治療薬を使ったものがあるのですが、「フィナステリド」という薄毛の進行にブレーキをかける「プロペシア」という治療薬があります。
このプロペシアの価格相場はおよそ1か月(28日分)で5,000円~8,000円で処方してもらうことができるんです。
その他にも「ジェネリック医薬品」として分類されている「サワイ」「フィンペシア」「フィナロ」を処方してもらうことで、もっと費用を抑えて購入することができます。
これは平均価格ですが約2,000円~5,000円で購入できます。
発毛治療の費用相場
発毛治療には注射などが用いられることが多く、有効成分である「ミノキシジル」や「フィナステリド」といった成分や「アミノ酸」などを合わせたものを、直に頭皮へ注射していきます。
効果のある成分を直接頭皮に注射しているのでかなり効果が高く、発毛率が高い特徴があるんです。
その費用相場は1回あたり10,000円くらいから40,000円くらいで治療ができます。
植毛の費用相場
これは治療を行なっているクリニックによって費用が大きく変動しますが、1本につき300円くらいから1,000円くらいでやってくれます。
植毛の範囲が狭い場合で大体1,000本くらいの植毛をするので、300,000円くらいから1,000,000円くらいの費用がかかってしまいます。
万が一、植毛する範囲が広い場合だと3,000~4,000本が必要になってくるので、クリニックによっては900,000円くらいから4,000,000円くらい必用になることもあるんです。
植毛はかなり費用がかかるうえ、植毛後も治療薬の服用が必要になるため、ご紹介した費用以上の金額が必要になります。
薄毛治療の費用を抑えるためには「ジェネリック医薬品」を活用!
薄毛の治療は、レーシックや歯のホワイトニングと同様に、基本的には「自由診療」になります。
そのため治療にかかる費用を全部自己負担しなくていけないので、治療の期間が長くなるほど負担が膨らんでしまいますよね。
なので治療を行なう際は費用面での負担を少なくできる「ジェネリック医薬品」を活用してみるようにしましょう。
プロペシアのジェネリックは、先ほどもお伝えしたように2,000円から処方してもらうことができるので、大きな負担になることはありません。
詳しい内容に関しては別の記事でもご紹介しているので、そちらも併せてご覧ください。
実は医療費控除ができないのはデメリットだけではない?自由診療による薄毛治療のメリットはあった!
ここまで医療費控除のことについてや保険適用外についてご説明してきましたが、保険が適用されないことは何も悪いことばかりではないんです。
いわゆる自由診療というのは医師が自分に合った適切な治療方法を提案しやすくなるということや、納得のいく治療を受けることができます。
保険が適用されることによって細かい診療ができなくなってしまうのですが、自由診療は治療薬や施術方法が豊富になるため体質や症状に合わせた治療を進めることができます。
これは保険適用の治療の場合、治療薬や施術内容について取り締まりがかなり厳しく制限があるからです。
逆に自由診療はそういった制限が弱くなるので、様々な治療方法を試すことができるんですよ!
まとめ
いかがでしたか?
医療費控除など税金に関係してくることなので少し難しい内容が多かったと思いますが、要約すると…
- 健康保険が適用できないので自由診療(全額負担)
- 医療費控除は原則として対象外
- ただ最近では医療費控除の対象となる場合も増えてきている
ということです。
必要なものをすべてそろえて確定申告をすれば、一部が還付金として受け取ることができるかもしれないので、ぜひ挑戦してみましょう!
そして少しでも早く薄毛・AGAの悩みが解決することを願っています。
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